南森町

いいくら 11月

南森町徒歩5分の表記の和食店を訪問。

ご主人は北新地の人気割烹『纐纈(こうけつ)』さんのご出身。
店内はカウンター8席、半個室2部屋。。今回もカウンター席にてアラカルトメニューを頂戴する。

座付は富田林産の海老芋を揚げ煮にしたもの。ホクホクの食感がとてもいい。

お造り盛り合わせ2人前3160円はかなり長崎産の新鮮な剣先イカの上にバフンウニ、皮目を炙った愛媛産カマスと明石産の鰆、北海道産の鰤、長崎のクエの6種盛り

鰤の照り焼き1580円はフライパンで焼きこんで照りをつける。鰤はお腹の部分なんだけど脂があっさりしていてとても美味。

クエと松茸のスープ煮2980円は予想通りの美味しさ。クエは16キロサイズと言っていた。

イチボ肉を使用したローストビーフ1980円は赤身肉だけど脂の融点が低いので舌の上で肉が溶けるていく・・・和牛ならではの脂の甘みを十分楽しむことができる。。

加賀蓮根を使った天ぷら880円はモチモチの食感が特徴。。

大きくカットされた新鮮な鰆の身を梅と一緒に炊き上げたもの1580円もドンピシャの塩梅とケレンのない仕事がお見事。。2人でお酒をいただいて一人1万円の会計でした。。

過去のいいくらはこちら

大阪市北区西天満3-7- 20
06-6314-6747
営業時間 17:00~24:00(L・O23:30)
定休 日 日曜日


カテゴリー 日本橋, 南森町, 和食 |

王様のスプーン

南森町の行きつけのカレー店。この辺りには聞く所によると50以上のカレー専門店が立ち並ぶ激戦区らしい。その中で本年で10周年を迎えるこちらのお店は界隈でも有名な繁盛店舗。ランチタイムはひっきりなしに客が入る。真夏の冷やしカレーは毎年テレビで紹介される名物商品。最近はガチインドやスリランカ系のカレーをあちこちで良く見かけるがこちらのカレーはスパイスはしっかり効いているけど界隈の会社員がスタンド形式でさくっと食べて帰れるような比較的スタンダードなもの。

メニューは
ブレーンカレー720円
鍋焼きスープカレー820円
ビーフカレー820円(王様のみ)
ハーブチキンカツカレー800円
辛口チキンカツカレー820円
季節の野菜820円
ミックスカツ930円
ヘレかつ1030円
など

プレーンのカレーは2つの味から選ぶ。看板商品の王様ベースはスパイスがっつり系。スパイス苦手の方はオニオンベースのマイルド系玉ねぎの優しい甘味。店主は40才過ぎと推測される、お店では「あっちゃん」と呼ばれる天海祐希系の女性オーナー。

この日はシーズナルメニューのスープカレー820円を所望する。
最初にフレンチドレッシングがかかったコールスロー登場。女性オーナーのちょっとした気配りが嬉しい。

2016-11-29-12-50-19

スープカレーは鍋焼き仕立てになっていてテーブルでグツグツと音をたてながら美味しそうな香りを漂わせる。スープの中で大きく鎮座するのはじゃがいもの塊。柔らかく煮込んでから一度油で揚げて更に煮込んでいると言っていた、その横にはカボチャと人参、鍋の底にはトロトロに柔らかく煮込まれた大きな手羽元が2本入る。

スープカレーのルーは王様カレーでカルダモンが強烈に効いたもの。クロブやコリアンダーの香りも後から鼻に抜ける。辛さはあまりないけどスパイスの刺激が頭皮に駆け上って額から汗が出る。小麦を使っていないのでどんどこ食べすすめることが出来る。チェーン店にはない上質感は丁寧な仕事の裏打ちであることは一口いただいたら判る。

食べ終わるとぽかぽかと身体の芯から温まっているのに気づく。これからの寒い季節にはドンピシャの逸品。近所には30分200円のコインパーキングがたくさんある。駐車料金を払っても行く価値はあると私は思う。梅田の百貨店のスタンドでこのカレーを提供出来ればいいのにな・・・と店主と笑って話す。12月から相生の坂越の牡蠣を使ったカキフライを出す予定らしい。

明日から師走か・・・・
大阪市北区西天満5-11-4
電話 06-6362-8028
営業時間 [月~金 ]11:00~15:00 17:00~21:00 [土]11:00~15:00
定休日 日曜・祝日


カテゴリー 西天満, 南森町 |

川原崎 6月

最近お気に入りの東天満にある表記のお店を訪問。2012年に開店された。谷町線南森町駅・JR天満宮駅徒歩5分。L字のカウンタ−9席でご主人と奥様で切り盛り。ご主人は関西天ぷらの名店「一宝」で長年修行。

夜は5,300円と8500円(いずれも税込)のお任せコース。品数は同じで食材の内容が異なる。今回は5,800円のコースを所望。

2016-06-05 10.30.02

乾杯ビールはサッポロのエーデルピルス。ホップの風味が強烈でキリンラガーとは全く異なる切れのいい綺麗な苦みが心地いい。

2016-06-04 17.30.07

突き出しは皮鯨と赤貝を酢味噌でいただく。付け合わせの蓮芋に清涼感が漂う。野菜のピクルスは天ぷらの合間の口直し。

2016-06-04 22.43.45

天ぷらの扉は車海老2本。海老の味噌もしっかり付けて高温の油と薄衣でレアに仕上げる。蒸し焼き状態で甘味がしっかりと感じられる。水茄子も適度に水分を飛ばしてカリッと揚げられる。さっぱりとした味わいに悶絶。「6月の鱚は絵に描いたものでも食べよ」と言われるさっくりと揚がった旬の鱚は天つゆで食す。

とても新鮮でさっぱりした味わい。泥臭さを少し感じたが鱚は河口にいるのでたまにそういうものに当たる。綺麗に桂に剥かれたとうもろこしは塩で食すとさらに甘々。旬の鱧は泉州産でホクホクで脂のりも抜群。オクラも皮が薄くてとても上質なもの。

2016-06-05 10.30.07

冷蔵庫にAYALAのブリュットマジュールを見つけたので所望する。価格も熟れているので最近よくいただくシャンパーニュ。シャルドネ特有の酸味のあるフレッシュでエレガントな口当たりとピノノワールの芳醇な味わいが特徴。きめ細かな泡立ちも美しく花のようなアロマも個人的に好みで、よくありがちな重さを感じないので天ぷらのような魚を多用する和食にドンピシャ。

これは白カビチーズと合わせてもいいと思うな・・・

2016-06-04 22.44.49

さつま芋はシルキークイーンを使用。安納芋と同様に糖度が異常に高いもので焼き芋状態にしてから揚げているので甘くて絹のような食感で栗きんとんを食べているような錯覚に襲われる。熱々の甘いさつま芋の天ぷらを冷たいシャンパーニュで流し込む。分厚い穴子も旬真っ盛り。旨みたっぷりで皮の部分の脂がとても美味しい。

琵琶湖の鮎と北海道産の路地栽培のアスパラ。どちらも風味が立ってワンランク上の味わい。追加でアオリイカを揚げてもらって富山産の白海老のかき揚げでフィニッシュ。

2016-06-04 18.37.04

〆のたくさんの海老が入っかき揚げ天茶はたっぷりの鮫皮でおろされた本ワサビが入る。

2016-06-04 18.44.48

デセールは本格的な抹茶アイス。総じて目配り気配りがしっかり効いていて特に奥様の気遣いに感動。今や超人気店になっておられるのでなかなか予約が取れないが2ヶ月に1度くらい死ぬまでずっと訪問したい店の一つです。

2016-06-04 19.38.06

帰りに最近オープンしてヘビーユースする「鯛之鯛梅田店」に立寄り熟成魚の刺身盛り1人前580円(写真は2人前)と冷酒を楽しむ。この店の刺身のコスパも驚愕なり。

*25年くらい前に難波の鴈治郎横丁(現在は精華通り)と呼ばれる精華小学校前に「天吉」という天ぷらの名店にずっと通い詰めた記憶がある。頑固とヘンコを絵に描いたようなご主人で井戸水を汲み上げて作る天ぷらはまさに職人技だった。

最初に剥きたての活け車海老が6匹続けて出され、そのあとも旬の素材をマスクをしたまま一言もしゃべらず黙々と専用の太い菜箸で揚げ続ける姿は何かに取り付かれた求道師のようだった。当時のご主人の天ぷらを揚げる姿をいまだに夢見る。まだ生きておられるかな・・・

大阪市北区東天満2-8-13
06-6881-6525
定休:水曜日・第二火曜日

川原崎天ぷら / 大阪天満宮駅南森町駅扇町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 南森町, 天ぷら |