年の瀬が近づく中、天神橋6丁目駅12番出口から徒歩1分、中崎商店街の入り口にある表記の焼き鳥店を友人と訪問。焼き鳥激戦区である天満周辺ではダントツの美味しい焼き鳥を提供する店として有名。紹介制なのと席数が少ないので予約は取りにくい。普段焼き鳥を食べる習慣はないけどこちらの店は大好き。私が紹介する友人のほとんどが常連となっている。
店のファザードに店名表記は一切なし。高級日本料理店のようなしつらえの店内はカウンター8席のみ。料理はコースになっていて8000円。お酒はワイン、シャンパン、日本酒など高級なものも含めてなんでもある。鶏は状態の良い朝挽きの丸地鶏を仕入れて季節の素材とともに提供する。
料理は全てご主人のワンオペ。焼き鳥店での修行経験はなく、イタリアや香港で料理を学び、科学と論理を使った火入れの方法や下ごしらえ、味の重なりなどを独学で研究。焼き上がりの鶏肉の水分量とシルキーな食感を生み出すためのオリジナリティーのある手法にはいつも敬服する。
カウンターに客が揃って一斉スタート。隣席は裕福そうな韓国人の若いカップル。食事の扉は温かいおぼろ豆腐。。冷えた身体が一気に暖まる。。今年最後の胸肉の刺身はしっとり&ねっとり食感が特徴で一口いただいただけで普通の鶏ではないことがわかる。続いてかなり新鮮な鶏レバーの刺身。これも言葉にならないくらいの美味しさ。。。
この後、本日提供される焼き鳥のプレゼンテーション。ピカピカと光る鶏肉がとても美しい。
焼き物は砂ずりからスタート。包丁を入れて花が咲いたように焼き上げるのが特徴。とてもシルキージューシーな食感で、ありがちなゴリゴリ食感はない。続いて遠火で柔らかくレアに焼き上げる心臓。脂たっぷりのぼんじりもスモーキーな臭いや焦げ感のない上品な味わい。続いてのささみもしっとりと焼きあがっていて繊維をほとんど感じない。箸で切れるくらいの柔らかさにびっくり。
そして、こちらのお店のスペシャリティのモモ焼きはなんども水につけて余熱で芯温が上がらないように時間(25分)をかけて丁寧に焼き上げる。最後に皮を外して、もう一度焼き込んでから供される。ジューシーな柔らかさと旨味とコクは比類のない美味しさ。
日本酒もたくさんあってこの日は辛くないものを数種類いただく。
脂たっぷりのセセリも仕事が丁寧。鴨の薫製肉を高級食パンで挟んだサンドイッチ。もも肉を使った鶏鍋、自家製の厚揚げ、胸肉を使ったチキンカツはとてもシルキーな食感。小腸の入ったうどんと柑橘でフィニッシュ。この日もお腹いっぱいで大満足。。いいお店です・・・・
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大阪市北区浪花町5-2
050-5325-7472