鶴ケ丘にある表記の店を訪問。数ある蕎麦屋さんの中で私が最も好きなお店なんだけど訪問は半年ぶり。場所はJR鶴ケ丘駅から徒歩3分。住宅街の一軒家で見落としそうな小さな看板が目印。駐車場は2台分。周りにコインパーキング多数あり。
整然とされた前栽を通り、重たい木の扉を開けて大きな石臼のあるエントランスを抜けると客席に出るという料亭のような造り。昼間はシニアの方やご近所の奥様グループが多い。
こちらはいつ訪問しても満席なんだけどこの日はお気に入りのカウンタ−席が空いていたのでそこに通していただく。忙しくても座るときにはさりげなく椅子を引いてくれるのが嬉しい。そのあと冷たいそば茶と分厚いお絞りが供される。
特等席のカウンタ−からは良く手入れされた中庭が見える。綺麗な花や野鳥の姿を見ながら食事が出来るというのは最高の贅沢である。窓枠を通して一幅の絵のように見える景色にいつも見とれてしまう。
ほどなく盛りそば登場。この日の蕎麦は北海道の沼田産とのこと。見た目は野趣あふれた曳きぐるみの玄蕎麦なんだけど食せばとても甘くて瑞々しくコシもしっかりして飲込んだあとに上品な蕎麦の香りが喉から鼻に抜ける。ありがちなもそもそ感はない。
蕎麦はボリュームもしっかりあって食べ応え満点。半年ぶりにいただいたんだけど訪問するたびに蕎麦が美味しくなっている気がする。
好物の海老の天麩羅もビッグサイズ。塩を付けたり蕎麦汁を付けたりしながらバクバクといただく。蕎麦湯も美味しくて完食してしまう。
いつも客目線ですべての料理を作られるのに敬服する。メニューは何を見ても食べたいものばかり。季節ごとの限定メニューや様々なセットメニューもあってあらゆる世代に上質に対応される。
そして最も特筆すべきはこちらのお店の南果歩さんそっくりのマダム。6年前くらいから通っているんだけど容姿が全く変わらなくてどんどん若くなっている気がする。客が入ってくると大きな声で率先してご挨拶。スタッフ教育も抜群でいつも心からもてなしてもらってるという気持ちになる。
夜は季節の食材を使った小料理と蕎麦でお酒を楽しむことが出来る。繁盛店なんだけどカウンタ−に座って庭を見ながら盛り蕎麦を食べていると信州の田舎に旅行に来たような錯覚に陥る。
言い古された言葉だけれどもまさにこちらは「都会のオアシス」なり。
大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13
06-6691-0046
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00
定休 火曜日 第2第4月曜日