国道26号線沿い玉出交差点北300mにある表記の店を訪問。地下鉄四ツ橋線2番出口出てすぐ。
地元では超繁盛店でうどん蕎麦だけではなく何を食しても美味しいので普段から結構ヘビーユースする。特に夏場はしっかりと出汁の効いたカレーうどんや冷やしきつねが他店にないレベルで何度食べても食べ飽きない。
サイドメニューの赤飯やおはぎ、ちらし寿司もいつも変わらぬおいしさで麺類の味をいっそう引き立てる。こちらのお店は関西で数ある力餅食堂の仲でも特筆すべき存在の繁盛店舗でたくさんのシニア従業員さんが必死のパッチでつくりまくる姿は壮観である。
この日は河内鴨を使用した上鴨蕎麦1050円を薦められたのでそのまま所望する。
丁寧に皮目を焼き上げられた鴨ロース肉(胸肉)が3枚はいる。出汁は大阪ならではの味醂の利いた甘めのつゆ。化学調味料も少し入っているのも悪くはない。麺は柔らかめなんだけど逆にそれがいい。分厚くカットされた鴨肉はとても柔らかで肉の味も濃厚で且つサッパリして美味しい。それだけではなく蕎麦の出汁にいいエキスと言うか味を醸し出している。
河内鴨というのは松原の老舗のツムラ本店が出荷したものをさす。最近は河内鴨ブームで仕入れが数週間待ちということ。こちらの鴨肉はいわゆる「あひる」と「合鴨」のみ。つまりアヒルと真鴨を交配したものが合鴨だけどさらにカルガモを交配するとか聞いたことがある。
合鴨は真鴨が持つ様々な臭みや独特なのクセを取り除いた品種なので日本料理のみならず料理全般には真鴨よりも合鴨の方が使いやすいし流通量も真鴨に比べると全く異なる。真鴨と脂身の量と融点も違うし全般的に肉は柔らかで出汁に甘味の脂分が出て出汁にしっかりとコクが出る。たまに滋賀の魚三で真鴨を頂くが独特の血の香りがあまり好きではない。
こちらのお店では鴨の仕入れは直接松原まで買いに行くと言っておられた。まさに「御馳走」である。又「この鴨肉を食べた人はこればっかり注文するのよ」と店の奥さんが言っておられた・・・私も近いうちに再訪します・・
大阪市西成区玉出西2-1-3
06-6651-5294