さんま半立ち食堂 *福島の人気料理店【大阪市 野田/玉川】

福島区にある表記の和食店を訪問。なんばの「墨や」に代表されるイカ屋さんの系列店。大阪メトロ千日前線の玉川駅1番出口から徒歩2分の場所に位置する。友人曰く人気店なので予約は3ヶ月先までいっぱいらしい。

飲食店には見えないお店は看板はなく、店名の書かれた小さなポストが目印。狭小な3坪くらいの建物はカウンター6席のみ。料理はコースのみで飲み物込みで15000円。

少し清潔感にかける店主が、何故か偉そうに話すので神経質な方には難しいかもしれない。ドアと椅子の間を人が通れないため手洗に行く際は一度外に出てまた入るシステムになっている。

ビールをいただいてから前菜は活サイマキ海老と生キクラゲのナムル、毛蟹の酢の物、イカミンチカツを挟んだハンバーガー、沢蟹唐揚げなど。

続いては鱧の3種盛り。生の刺身と湯引きして梅肉を添えたもの、皮目を炙った焼き霜造り。これは特にどおってことはなかった。

イカ料理には一日の長あり。この日は「酔っ払いイカ」山口県産の活烏賊を紹興酒に漬け込んで味を入れてから包丁をしてネギを盛ったものにごま油を熱したものをかけ中華の清蒸鮮魚のような贅沢な料理。

大きな鰻を目の前で捌いて白焼きにする。予約をすれば天然鰻も用意していただけるとのこと。

時間をかけて地焼きでパリパリに焼き上げる。中はふわふわで美味しい。山葵と塩で供される。

マーブリングのかなり高い和牛のステーキ。いぶりがっこのスライスと一緒にいただく趣向。口に入れて咀嚼すると脂が迸る。

素麺のように包丁をした長芋の上に分厚くカットした蒸し鮑2切れ。北海道産の雲丹と鮑の肝ソースが添えられる。

新玉ねぎを骨切りした活鱧で巻いて揚げたもの。

釜炊きご飯は鮎飯。2匹はご飯と一緒に炊き上げて別に2匹分の鮎の身をご飯に加える。

米より鮎の方が多い状態でかなり食べ応えあり。汁は濃厚なしじみ汁。ごちそうさまでした。

大阪市福島区吉野2-9-1
080-4970-1919

大阪市 野田/玉川 和食

ねぎ焼き・お好み焼き 和 *ミス西中島の店【大阪市 新大阪/西中島南方】

西中島にある表記の老舗お好み焼き店を会社のスタッフ数名で訪問。

飲食店が過剰に集まる西中島南方駅周辺でいつも客だらけの繁盛店。客は近所の会社員と60代以上の常連シニアばかり。ミス西中島と呼ばれる名物女将さんが仕切りまくる。昭和の空気漂う年季の入った店内はカウンターと大きなテーブル席。

となりの人間国宝という番組を始めテレビ出演歴多し。過去には松本人志なども来たことがあると聞き及ぶ。

ミス西中島と言われるママが個性強くてかなり面白い。名物のねぎ焼きとお好み焼き、焼きそばが中心で具材が色々。そのほか酒の肴となる鉄板焼きも多数あり。

ヤリイカの塩焼き、豚キムチ、自家製餃子をつまみながらビールをいただく。ニンニクが入った餃子は皮がもっちりで焼き目がパリパリ。時間をかけて丁寧に焼き上げる。

すじねぎ焼き1000円は練り込みではなく重ね焼きスタイル。ネギがトロトロでキャベツはシャキシャキ仕上がり。醤油味ですじから出る旨みが甘く、生地も出汁が効いていて美味しい。生地は出汁がしっかりと効いていて醤油味であっさりといただける。

焼きそばは酸味のあるソースがとてもいい。いつも満席なので早めの予約が必須。

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大阪市淀川区西中島3丁目15-11
15:00~25:00
日曜定休

大阪市 新大阪/西中島南方 お好み焼き

ラポンヌターシュ *西天満のフレンチの佳店【大阪市 北浜】 【大阪市 南森町】 【大阪市 淀屋橋】

最近よく行く西天満の足裏マッサージ(強烈に痛いのだが体調がとても良くなる予約2か月待ちの治療院・・)の帰りに表記のフレンチ店を焼肉店を経営する友人と訪問する。

こちらのお店の田村シェフは本年2月に閉店された三田の「コートドール」で修行をされ、その料理をそのまま大阪のこの地で再現されている。

2013年7月のオープン、シンプルでスタイリッシュな店内は総席数12席のみ。ライブ感あるオープンキッチンなんだけど火口やオーブンもクラシカル仕様でスチームオーブンもなくシェフひとりで切り盛りされるこの日はプリフィックスの税込8900円のコースを所望する。

アミューズはコートドール直伝、こちらのお店のスペシャリティの赤ピーマンのムース。ふんわり滑らかな食感で凝縮した野菜の味わいと、冷たくほのかに酸味のあるトマトソースが響きあう逸品。

前菜はオマール海老のムース(プラス500円)コートドールのダニエル風をアレンジしたものでオマールを丸ごと食べているかのような味わい。中に入っている身もぷりぷり食感。付け合わせの人参ラペと甘いソースとの相性もとてもいい。

友人は黒豚のテリーヌ。こちらも豚肉の凝縮した味わいで旨みの宝石箱のようとの感想。

オプションでホワイトアスパラのスープをいただく。数組の客の料理を一つずつ丁寧に作られるのが特徴。所作も優雅で静かで美しく、無駄のない動きに見惚れてしまう。BGMのクラッシックオペラとの調和もとてもいい。

この日の魚料理はスペシャリティの「エイひれのムニエル焦しバターソース」。フランスでは家庭料理だそう。

火入れも完璧で軟骨までしっかり食べられる・焦しバターソースもトマトとケイパーの酸味をしっかり活かしたものでとても爽やか。付け合わせのインカのめざめのマッシュポテトと酸味を効かせたブールノワゼットソースがいい相性。細長い形のエイヒレはしっかりとした軟骨がありコリコリとした食感。骨周りの身の美味しさと軟骨自体の味わい楽しむ。

肉料理は牛頬肉の赤ワイン煮込み分厚くカットした頬肉を赤ワインで長時間煮込んだどこにでもありそうな料理だけどどこよりも美味しいと前回いただいた際に思った。
赤ワイン、肉汁、後から香りが追いかけてくる甘いニンジンのピューレの取り合わせがお見事。

しっかりと重層的に味が入り込んだ肉は繊維が解けるくらい柔らかい。ソースは軽いけど深みがある。パンをお代わりしてソースまですべていただいた。

友人はアイルランド産子羊のロースト。少しいただいたけど火入れも素晴らしくて肉の旨みが口内に広がる。酸味のあるソースが美味しすぎてびっくりした。既存の調味料を合わせただけではこの味は絶対に出せない。

デセールはイチオシのスペシャリティのバスティスのソルベとグレープフルーツの取り合わせ。香草の香りが口の中をさっぱりさせてくれる。

このリキュールを使用しているとのこと。

友人はオーソドックスなクレームブリュレ。生のバニラビーンズを使った香り高く濃厚な仕上がり。

お酒もシャンパンと赤ワインの濃いものの2種をいただき大満足。

目の前のキッチンは整理整頓されていて隅々まで磨かれてピカピカ。昔に伺ったコート・ドールのキッチンもピカピカだった記憶がある。改めて師匠の斉須シェフのDNAがきっちりと受け継がれていることを確信する。年中ほぼ同じメニューなんだけど飽きることのない素晴らしいお店です。ご馳走さまでした。

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大阪市北区西天満4-1-8
06-6312-1777
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜日

大阪市 北浜大阪市 南森町大阪市 淀屋橋 フレンチ