心斎橋の表記の和食店を定期訪問。開店してから毎月通うヘビーユース店。東心斎橋の雑居ビルの1階に位置する。価格もびっくりするほど高くないので私のブログを見て訪問されて常連になられているお客さんも多いと聞き及ぶ。この日はグルメ友人と一緒に相伴する。
小体なお店だけどとても綺麗な空間となっている。ジャズの流れる店内はカウンター6席とテーブル席のみ。ご主人はミシュラン店の西心斎橋の「ゆうの」で修行され、炭火と新鮮な鮮魚を始めとする、こだわりのある食材を使ったけれんのない喰い味重視で素材感を活かした浪速料理を楽しむことができる。
料理は4月から12000円に値上がりしたけど料理の内容と食材のレベルを考えるとお得感は充分感じる事ができる内容となっている。
麦焼酎のソーダ割りをいただきながらの最初の一皿は小さめの蛸を柔らかく炊いて湯がいたホワイトアスパラ、フルーツトマト、一寸豆とともに黄身酢をかけたもの。黄身酢の滑らかな舌触りと味の塩梅がとてもいい。手間暇をかけて作られている事がよくわかる。
2品目はこちらのお店では揚げ物が提供されることが多い。山菜のコシアブラの天ぷらと旬のホタルイカを巻き込んだ春巻き。パリパリの食感とホタルイカの独特の味わいがなんとも言えず焼酎がよく進む。
名物のお造りの盛り合わせはシンプルに飾りも廃しているのがとても潔い。旬の細魚に大葉を射込んだもの、脂がよく乗った白身の目板カレイ、ミル貝にマスタードを添えたもの、脂たっぷりの桜鱒の腹部分、皮を焼き込んだ金目鯛、河豚皮をポン酢味のゼリーで固めたものなどが一皿にざっくりと盛り込まれる。
昆布の粉末を足した旨味の強い昆布醤油で供される。。
桜の蒔絵の古物の煮物椀には炭火で焼き込んだ夏の高級魚のアコウが椀種として使われる。身の厚みなどからみて1キロを超えるサイズでかなり上質なものと推察される。あしらえは蕨、蕗 若布、小口に切った浜防風など。吸い口は野生の木の芽で春らしい野趣溢れた内容はこの店ならではのもの。
魚料理は皮目をこんがり焼き込んだ石川県産の「のどぐろ」。鯛の白子をペースト状にした真っ白の餡が敷かれる。前盛りはカタクリの葉の御浸し。
肉料理は味のあるラムシンの炭火焼。醤油とみりんベースのソースで供される。貝塚の木積産の名残のタケノコの炭火焼に木の芽味噌を添えたものもかなり美味しい。店主がワインのソムリエの免許も持っているので赤ワインを注文する客が多く、そのために肉料理は必ず入れていると言っていた。
この日のご飯は桜海老と筍とエンドウ豆の炊き込みご飯。私はお酒を飲みすぎてお腹いっぱいだったので酒肴として「炙りカラスミ」と「鯛の海鼠腸和え」を即席で作っていただき残ったお酒と一緒にいただく。
この日はデザートもスキップする。。
この日いただいたお酒は4種類。それぞれ特徴があって料理によく合う食中酒ばかり。思いっきり飲んで食べていい時間を過ごす事ができました。
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大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00