阿倍野にある表記の居酒屋を一人で訪問。店名の通り大阪愛に溢れ、食材もドリンクも徹底的に大阪産にこだわり抜いた居酒屋。その料理のクオリティと破格の値付けに魅了される地元客はかなり多い。
開店以来ずっと順調に営業されていたんだけど令和4年7月23日深夜、近隣店舗から発生した火災延焼で店舗喪失。声をかけるのも憚れるほど喪失され、ずっとその後の店主の動向を気にしていた。
多くの友人からクラウドファンディングでの資金集めを提案されるが自力復活にこだわり、金融機関からの借入と様々なイベントでの出店などで再開業資金を集め、本年3月23日に以前の店舗の180mくらい南の場所で奇跡の復活を果たす。上町線東天下茶屋から徒歩5分の阿倍野筋沿いの新店舗は以前の店の2倍のサイズ。大層な告知を一切せずに静かに再起動。この日もたくさんの上品な常連客が店主の顔を見るために訪問されていた。
新しい店舗は以前と同様にファザードには看板等は一切なし。以前よりデザインされた内装はかなりかっこいい。L字のカウンター席とテーブル席が2卓、入り口付近には15人くらい入れるスタンディングスペースもある。
最初にアサヒのマルエフの生をいただいてから泉南の尾崎魚港から仕入れる魚を刺身で所望。最初は一押しの「泉たこのぶつ切り680円」。驚く柔らかさと独特の旨味に舌が喜ぶ。メニューは仕入れで毎日変わる。。
続いて高級魚「オコゼの薄造り980円」。甘くて旨味たっぷりの刺身は塩でいただくのがオススメ。丁寧な仕事をした、このメニューがこの価格でいただけるのにもびっくり。店主の見た目と出てくるハイレベルな料理のギャップも面白い。ワンオペだけど提供はかなりスムース。
続いて尾崎漁港産の「ニシ貝の酢味噌和え580円」。貝の美味しさもさながら酢味噌のレベルの高さにもびっくり。
このほかにも漁港直送のアジ、スズキ、天然鯛、甲イカなどの魚が格安で提供される。野菜は岸和田産か富田林産が多い。フルーツトマトや胡瓜、茄子、菊芋。新玉葱、わけぎ、菜の花などの旬の野菜が様々な形で供される。
肉料理は「大阪ウメビーフ」「犬鳴ポーク」など。バラ肉を焼いたりしゃぶしゃぶなどで供される。今回は梅ビーフの「さいぼし380円」をいただく。独特の薫香と融点の低い脂でお酒が進みまくる。
最後に尾崎漁港のジャコ海老(とびあら海老)を揚げたものと泉佐野産のスナップエンドウを使った「海老マヨ580円」をいただく。雑魚えびの美味しさは一級品。これら以外にも鯛のあら炊きや黒鯛頭の一夜干し、舌ヒラメのフリッターなど食べたいものがいっぱい。締めも地元産のソースを使った焼きそばや、ピザなどもあって色々なスタイルで利用できる敷居の低い、いいお店です。品切れ前の早い時間の訪問がオススメです。
過去のオオサカ堂はこちら
阿倍野区阿倍野元町8−4
営業時間 17:00〜23:00
定休日:月曜日、第2第4 日曜日