夕食は友人たちと下関だけではなく山口県を代表する河豚料理の料亭春帆楼にて。10年前にも訪問したことがあるがあまりいい印象を持てなかった記憶がある。今はオリックスの資本が入り古びたお店だったのがかなりモダンになり他府県の百貨店などにも約10店舗出店されブライダル事業や外国のインバウンドもされていると聞く。。
このお店に隣接する日清講和記念館は1895年に開かれた下関条約を締結した場所であり会議で使用された調度品や伊藤博文公の遺墨などが展示されている。この記念館は見る価値がある。。
最初に出てきたのが前菜なんだけど。。鴨ロース(出来合い)。カニの砧巻き、河豚の煮こごり、酒盗。
吸い物は超ぬるい。。(涙) 椀種は冷凍食品のがんもどき。。これにはさすがに驚いた。。ちょっとこれはイケン!
こちらのお店は日本のふぐ公許第一号店で伊藤博文公や昭和天皇・皇后両陛下も訪れた名店とのこと。接客係の女性がかなり態度が悪いのもびっくり多分労働環境がとても悪いのであろう。。
この日は高台に立つこのお店の最上階(4階)にある昭和33年と38年に昭和天皇皇后両陛下がお泊りになった御座所「帝の間」を使わせていただく。眼下に広がる九州の山並みと、関門海峡の景色は絶景である。
この後どういうわけかマグロと鯛(養殖)のお造りが出てきて、てっさが登場。。バリバリの養殖なのにがっかり。たぶん高級なコースだと天然フグになるのであろう。しかしながらこの日も飲み放題付きの15000円コース。。この店ではこの価格は廉価版と言うことなのであろう。。
宿泊施設もありパンフレットを見れば「夕食ふくコース」が 47250円とのこと(1泊2食付)・・・
馬関和えという料理で河豚のぶつ切りと湯葉を和えたピリッと辛い料理。。これは結構美味しいと感じた。。
河豚の白子蒸しも日本酒にぴったり。。もう少し量が多ければと感じた。
てっちりは固形燃料で一人鍋。。ホイルに入ったてっちりはかなりもみない。。思わずうーんと唸ってしまう。。
どういうわけかそのあとこってりとした肉料理。。ステーキなんだけど冷めまくっている。。美味しいものを提供しようという想いが完全に欠落。。唐揚げも同様。。残念。。。
河豚皮のサラダは普通に美味しい。そのあとはぬるくなった雑炊。。もうあまり驚かない。。30人の団体なんだけどもう少し料理と接遇に愛情が欲しいと率直に思う。。
しかしながら歴史や伝統の深みは充分に堪能できた。どの客もロビーに入った時の、「天皇皇后両陛下御座所」という看板にまず圧倒されるそんな部分もこの店の価値であろう。
山口県下関市阿弥陀寺町4-2
TEL 083-223-7181
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*翌日は早朝から関門海峡のシーサイドをランニング。関門トンネルもわたり1時間くらい汗を流した後は唐戸市場の食堂で朝食。朝の6時からやっていて市場の2階にある「よし」というお店(変わってるー)でヒラサのお造り定食800円を所望。ヒラサってたぶんヒラマサのことで養殖魚の嫌な脂は感じなかった。
お造りを甘めの醤油に漬けてご飯をワシワシいただく。。こんなのがとっても美味しいと感じる。フグ刺し定食1100円など結構リーズナブル。
よし定食1500円は肉厚の大えびを自家製パン粉で揚げたえびフライ、ふくの唐揚げ、その日仕入れた魚が並ぶ刺盛と小鉢。横の客が食べていたが結構うまそうだった。
市場の雰囲気を感じながら価格もまあまあリーズナブル。。。
春帆楼 下関本店 (ふぐ / 下関駅、幡生駅)