検索結果: のせ

タント

尼崎の有名老舗スパゲティー専門店を訪問。阪急塚口駅の南側 さんさんタウン2番館1階に位置する。

パスタという言葉がない1978年に創業。地元民では知らない人はないと言われている。
創業時は、今の店の横にある狭いスペースが昔の店舗(今も倉庫として現存)で現在はかなり大きなお店となっている。

店内は昭和の老舗感がいっぱいで厨房側、壁側にかけてカウンター席が並び、中央に10席分のテーブル席がある。こちらのお店の看板メニューの「なすとベーコン935円」を所望する。

注文してから10分ほどで着皿。素揚げしたナスと脂身のないハムのようなベーコンが麺の上にたっぷりと飾られる。ビジュアルは昭和の風情。麺はかなり細めでガーリックの香りがする。和風のようなブイヨンのような白ワインも入った変わった味わいで上に乗せられた揚げ茄子のせいか麺がかなり油っぽい。

調味料にかなり多くのMSGが入っていて上顎に独特の染み付くほど。この大衆的なパンチのある味わいはクセになる人が多いというのも理解ができる。ランチタイムはいつも満席の地元の人気店。ごちそうさまでした。

尼崎市南塚口町2-1-2-112 塚口さんさんタウン2番街
平日(月~土) 11:00~23:00 日・祝祭日 11:00~21:30
電話番号 06-6427-8179

タントパスタ / 塚口駅(阪急)塚口駅(JR)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

イタリアン 兵庫県

米増 11月【大阪市 福島】

福島にある表記の和食店を友人と訪問。福島駅から北に徒歩8分の場所に位置する。本湖月出身のご主人の茶味溢れる献立や食材を吟味しながらその素材感を活かした端正な仕事に惹かれてほぼ毎月通っている。ミシュランも獲得し益々予約が取れない店となっている。(現在は8ヶ月先まで満席)この日も半年前に予約した14時スタートの席でいただく。

ご主人の他に調理師の方が3名、接遇は着物姿の奥さんが担当される。カウンター越しに料理の説明や世間話など分け隔てないホスピタリティーにあふれた空気感も魅力の一つ。

料理写真は掲載不可なので忘備録として献立のみ記す。

 

座付・先付 熊本産新銀杏の温かい擦り流し 梅干しで味をつけたなめ茸一つ
凌ぎ 明石産鯖寿司 半切れは胡麻 半切れは辛子を添えて 干し芋茎の酢漬け
煮物椀 京都鷹ヶ峰の小蕪と青味 振り柚子
造り 兵庫県江井ケ島産かわはぎ肝のせ 刻み白菜 紅葉おろしポン酢
   大間のマグロの赤身と大トロ(私は蒸し鮑)と明石産ハリ烏賊 塩水と醤油
温物 低温で湯がいた北海道白子ポン酢
焼肴 藁焼きにした明石産の鰆 鷹ヶ峰のルッコラ
酢肴 北海道噴火口のセコガニ 身と外子と内子(レア仕上げ)を別々の温度帯で火入れ
強肴 岡山県笹ヶ瀬川の天然スッポン 小鍋仕立て
食事 白飯 北海道標津産自家製いくらと宇和島産カマスのでんぶ添え
果物 奈良産柿 長野県信濃町の焼き林檎のソルベ
甘味 熊本県山鹿産の栗を使った自家製金団と抹茶

緩急のある献立の全てに素材感があり最後の甘味まで隙のない仕事で毎回大満足。。カウンターに並ぶ客は全員女性で「美味しい」を繰り返しておられた。

今年で創業5年とのこと。今や大阪を代表する和食店となっておられることに敬服する。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食

稲家 10月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の永楽通りの新しいビルの7階にある表記の店を訪問。店内はカウンター8席のみ2回転。この日は18時一斉スタート。料理はおまかせコース18,000円(サービス料10%、消費税別)。若い店主の独創的な仕事と丁寧な仕事が好きで最近よく出向いている。

同じビルにはミシュランの有名店や人気店がたくさん入る。したがって知人遭遇率がとても高い。。

座付は炭火で炙った烏賊に北海道産の雲丹をのせて賽の目のリンゴを混ぜた林檎酢のジュレをかけたもの。花穂紫蘇が添えられる。前盛りは千葉産の生の落花生

鮮やかな江戸切子の盃。。店主が修行をされたミシュラン店の神戸「植むら」でも同じようなものを拝察した記憶がある。

この日の日本酒は爾今の純米吟醸と十四代の播州愛山、珍しい十四代の七垂二十貫を順番にいただく。。

ワタリガニの真薯と厚みのある生の木耳、鶴菜と松葉柚子 出汁の塩味は限りなく淡いけど使っている昆布が上質のためにとてもしんみりとした味わい。

刺身の1品目は骨を抜いた鱧をさっと洗いにして生で供される。割醤油と優しい味わいの梅肉でいただく。名残鱧なのでとても良い脂気を感じることができる。

刺身2品目は5日間熟成させた鰆を軽く醤油漬けにしたもの。ネギの叩いたものが添えられる

炭火で焼きこんだカマスの若狭焼きと山形のブランド小芋の天ぷら。。小芋は一度出汁で炊いてから揚げているんだけどネットリ感にびっくり。松茸と大和まなのお浸しが箸休め。

帆立貝柱と新百合根の卵寄せ。。茶碗蒸しを濃厚に仕上げた感じ。。角切りの帆立貝がワンランク上の美味しさ。。

銀鱈のような北海道産の白身の魚を軽く揚げて酸味のある菊の花を混ぜた出汁の餡をかけたもの。あっさりした魚にぴったりの餡で一気に食べてしまう。

大きな鍋でたくさんの種類の茸と軍鶏を炊いて皆で取り分け。。なんとも言えない淡いけど深い味わいの出汁が身体に染み入る感じがする。

食事は土鍋窯で炊いた白飯から。。続いてマコモ茸の炊き込みご飯にイクラをかけたもの。3膳目は白飯に牛しぐれを乗せたものをいただく。。

食後の甘味は黒糖の軽羹と栗のクリームのようなもの。18時にスタートして20時丁度の終了。手際よく料理が提供されるのがありがたい。いつものようにご主人が外までお見送り。。この日も大満足でした。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177

大阪市 梅田/JR大阪 和食