某会合にて表記の店を訪問。天王寺の北口から商店街のような路地を抜けた場所に300坪の敷地をもつ大正3年に建築された元住友別邸を昭和34年に改装した知る人ぞ知る料亭。
こちらのお店は庭がとても素晴らしく四季折々花が咲くのを楽しむ事が出来る。この日は夜だったので見えなかったが池には錦鯉が泳ぎ古い松や季節の花が年中咲いているお庭は必見の価値あり。
料理は会席のコースが4200円から13650円まで、鍋物は寄せ鍋3800円や名物の魚すき5250円などランチタイムはお弁当が1600円と3000円の2種類用意されている。すべてお手頃感があり飲み物もこの手の店にすればかなり良心的である。今回は4200円の廉価版の会席を所望する。
最初にビールで乾杯。まずは先付けは車エビと夏野菜のゼリー寄せが登場。。お造りはマグロと活蛸。派手な仕事ではないが丁寧でちゃんとした技術を持っておられる事は一目で分かる。
煮物は卵豆腐と鱚、ジュンサイ、鶴菜。。夏らしい取り合わせ.出汁の塩梅もとてもいい。部屋の中には西園寺公望の揮毫した軸が飾られていたり歴史の重みを感じる設えに感動する。
炊きあわせも綺麗な仕事ぶりで団扇を模した冬瓜、オクラ、人参、ホタテ貝の煮揚げ、焼き茄子の寒天寄せ。。どれもがすべて美味しい。。。
焼き肴は鱧の照り焼き。小骨が少し気にはなったが醤油ベースのタレが夏らしくてとてもいい。あしらえは黒豆と酢レンコン。トマトのファルシの中はクリームチーズ。
強肴は烏賊の岩石揚げ。一番上はトウモロコシのかき揚げで下は烏賊をクイジナートして寄せて揚げたもの。食感もいいしとても美味しい。。綺麗な仕事ぶりに驚く。
食事のご飯がとても美味しいかなりいい米を使っておられるのであろう。赤出汁もお漬け物もほっとする味。。
デセールはフルーツの寒天寄席と巨峰。。。この価格でこのレベルの料理を出すのは希有である。。価格以上の価値がある。。この店かなりの穴場。。前日までの予約制。
大阪市天王寺区悲田院町1-24
電話:06-6771-0421
料亭 まつむら (懐石・会席料理 / 天王寺駅、天王寺駅前駅、大阪阿部野橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5