天保山にあるいわずとしれたオムライスの老舗を訪問したところ廃業とのこと。昭和24年の創業とあって昔ながらの食堂のような店内に黒電話やコカコーラの赤い冷蔵庫、昔の名残りの大蔵省認可の外貨changerのカウンターなど昭和の雰囲気がいっぱいだった。
看板料理のオムライスはオーセンティックなハムと玉ねぎの入ったクラシカルスタイル。 普通盛りでもかなりでかい。。大盛りと特大(通称まくら)があった。。付け合せにはじゃがいもの食感がしっかりと残ったポテトサラダと千切りキャベツの酢漬けが少量ついていてそれがとても美味しかった記憶がある。
閉まった店舗のシャッターに新しい店の案内がついていたのでそこを尋ねて訪問。
中央大通りから海遊館向かう途中に店はあるけど今風の洒落たファザード。券売機で先にお金を支払うシステム。カウンタ−席が10とテーブル席が8の小さなお店。1号店にはないデミソースのかかる半熟オムライス800円や海老フライや一口カツとのコンビ、カレーなどもある。オムライスと海老フライのコンビ950円を所望する。
最初に出てきたスープは凡庸。単品だと150円.価格は総じて良心的。
小指ほどの小さな海老フライがついたオムライスが登場。1号店ではケチャップはオプションだけどこちらは最初から掛けられている。卵はふわふわで美味しいんだけど中のハムライスも1号店とは全く商品というか料理のスタイルと味が異なっていたのには驚いた。
多分、なんばにある「ニューとん助本舗」のように名前だけを借りて別の会社が運営しているのであろう。海老フライもカラッと揚がっていて思ったよりも美味しいのだけど昔の店舗の郷愁のような深い味わいは全く感じなかった。すべて万人向けの控えめな感じで面白くない・・でも時代の流れで仕方がないか・・・
年季の入った恰幅のいいコックさんが一生懸命フライパンを振ってテキパキ女性スタッフが目配りしながら大きなオムライスを運ぶ・・そんな光景が懐かしい。。
昔のお店でよく頂いたリンゴを隠し味にした超甘いドレッシングのかかったメキシコサラダをもう一度食べてみたい・・・
港区海岸通り1−1