会合の帰りに某団体の先輩と2人で訪問。昔は天王寺の今はなき阿倍野銀座通りにあったんだけど再開発でこちらに移転。いわゆる割烹スタイルの高級居酒屋。客筋がいいのは一目で分かる。
ビールで乾杯をして先輩はこの店の名物の鰹のタタキを所望。
この時期はなかなかいいものが手に入りにくいがそこそこの食材と見て取れる。ニンニクスライスが添えられていて別皿に刻み葱ともみじおろしが入ったポン酢で食す。
皮目がしっかりと焼かれているのが特徴。価格は1200円くらいか。
私は鱧ちりを所望する。普通に美味しかった。。
蛸の柔らか煮も普通の美味しさ。白木が貴重となった清潔感ある店はカウンタ−10席と2階は20人くらい収容出来る座敷。若い見習いの方数人と40代の板前さん(多分主人の子息であろう)が調理場で作業する。なんといってもこの店の名物と言うかお薦めは顔面が超いかつい主人。世の中にこんな怖い顔の人間がいてるのかと思うくらい怖い顔である。
「なにか怒ってらっしゃいますか?」とつい聞いてしまうような感じ。
別にひげとかつけてるわけじゃないけどかなりのものである。美味しい料理屋は世の中に山ほどあるがこの人相の親父は滅多にいない。普通怖そうな顔でも笑ったらかわいいとかありそうだけどここの親父はそれは全くない。刺身を切るのと出汁の味を見るのが仕事。料理の出来上がりが遅ければ「ごうらぁ〜おまえらぁ料理はよださんかぁボケぇ〜」と若い衆に心の中で言っているのが顔に出ている。。
出汁巻を頂いたが最後に出汁をかけたり何度も漉したりすることでかなり滑らかでかつふわふわの焼き上がり。これは技術の差が歴然と出る。。。さすがである。
天然鮎があるということで所望する。値段は書いていない。小振りのサイズでご主人が自ら釣ってきたものらしい。冷凍保存なんだけどお腹が破れているのが残念。魚も乾燥していて旨味が逃げていたのも悲しい。天然鮎は傷みやすいので冷凍保管するのは正しいんだけどお腹を押して糞を出すのは常識。そこから透明パックに水を入れて一匹ずつ個別で凍らすと冷凍焼もせず保管出来る。本当は凍ったまま焼くと解凍よりもジューシーに仕上がる。
鰯の天ぷらも普通に美味しい。女将は優しくて柔らかで丁寧な接客。親父とのギャップが面白すぎる。
最後は麦焼酎を頂きながら馬肉の薫製を頂く。この日の会計2人で17000円。決して安くはないな・・・でも御馳走になったので今日は気にならないのだ(笑)
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-5
TEL:06-4399-5550
営業時間:12:00~14:00
17:00~23:00
定休日:日曜日