泉佐野市の犬鳴山温泉に行くすがらの辺鄙な場所に「肉料理 ふじわら」というお店があり、年に2回ぐらい10年以上定期的に訪問していた。田舎のおばちゃんの家に遊びに行った気になる自然満喫の店で自分とこの鶏小屋で名古屋コーチンを200日以上育ててそれをすき焼きにしてくれるのが名物だった。
おばちゃん自らが山で採ったわらびや自家製のこんにゃく、畑でとれる野菜は最高の御馳走であった。ご主人が自ら捕る猪もさばきたての心臓とレバー、腎臓、横隔膜を塩焼きでよく頂いた。しかし1年前におばちゃんが病気で倒れ、残念ながらお店を廃業したという噂を聞き及ぶ。
しかし本年6月に親戚筋の若夫婦がこの店を継ぐことになり夏のバーベキューを中心に大復活とのこと。
その話を聞きつけて仲間15人と離れを貸し切ってお任せ料理で軍鶏や鶏のすき焼き、塩焼きを頂く。
ビールとともにでる突き出しでいきなり泉州の郷土料理「じゃこごうこ」登場。水なすの古漬けと大阪湾のとびあら海老を炊き合したもの。激塩の水茄子と海老の絶妙の旨さに悶絶する。・・これは昔からの知る人ぞ知る逸品。なかなかやります・・・
黒毛和牛の土手焼きもビールにぴったり。若奥さんは当然地元の方でこのような地元系の料理はなんでも出来るらしい。
早朝に締めた地鶏は内臓もいい色をしている。すべての部位が丁寧に盛られている。
軍鶏も仕入れだがかなり上質なものである。これらを最初は塩焼きで頂く。スパークリングと白ワインで食べまくる。川のせせらぎがBGMとなる。昼間は手ぶらでバーベキューも出来て川遊びや家族風呂も楽しめる。梅雨時は蛍鑑賞も出来てとてもいい場所である。
この日は特別に梅雨時にとれる梅雨松茸を持参する。当然すき焼きとの相性は抜群。赤ワインと一緒に飲むや食うやの大騒ぎ。
鶏のすき焼きに松茸を大量に投入する。地元産の玉ねぎも甘甘で軍鶏と地鶏の食べ比べもとても楽しい。鶏の内臓と松茸の取り合わせもなかなかいい。食事が終わってみんなで露店風呂に入って再びビールを頂く。〆の水茄子漬け物はお約束。
川で遊んで風呂にも入って食事とお酒でひとり6000円くらいでした。7月中旬に訪問してホントは人には教えたくなかったお店。一月遅れでアップします。。子供と一緒に夏の思い出作りにぴったり。安近短楽の象徴のような場所です。
大阪府泉佐野市大木1772
0724597259