福岡出張。西中洲の超人気店。ご主人と奥様のおもてなしが有名。路地裏にあるスナックビルの3階でどう見てもスナックの居抜き。入り口のドアは真っ赤。
お店はカウンター7席、掘りごたつ席が3のみ。
カウンターの前にはネタケースが鎮座。福岡の食材を使った江戸前寿司。
座付きは甘めの出し巻き卵とバイ貝、ゲソと蟹のワサビマヨネーズ和え、胡麻和え。ビールはハートランド。
皮鯨の酢みそ和え。酢味噌の出来がかなりいい。。ここで日本酒をいただく。田中、あまり広くはないので、できれば、予約されていかれたほうが、良いと思います。
こだわりの日本酒の中からのチョイスは「田中六五 純米生」。福岡県糸島市の白糸酒造のお酒でさんが醸しているお酒で。自分の蔵の周りで山田錦をつくって酒米にするというテロワールの蔵と言っていた。
重たいアルコールの香りのあとに純米独特の旨味が舌をめぐって膨らむ。思ったよりもさらっとしているが後から甘味を感じる。酸味もあって渋みも少し感じる。後口は少し辛みを残す。
日本酒と一緒に8種類のお造りが登場。本ミル貝、ウチワ海老、巨大な剣先烏賊、カワハギの肝巻、地のタコ、ツブ貝、五島の〆鯖。。どれもかなりの食材。
のれそれ登場。この時期の風物詩。
ふぐの白子の煮こごり。。日本酒との相性もいいが端麗の麦焼酎の水割りでいただくとドンピシャだった。まったりして最高・・・
こちらのお店の名物50歳の鮑。。鮑は150才くらいまで生きると言っていたな。。貝殻に貝輪というのがあってそれで年がわかるらしい。ケースに入った蒸しあわびは大人の握りこぶしのサイズ。6時間蒸すことで4割のくらい縮むので元の大きさは巨大なものであると推察される。
食すと歯がいらないくらいの柔らかさ。関西の寿司屋でもここまで蒸さない。じっくり咀嚼してみるととても柔らかで滋味深い。
茶碗蒸しは豆乳仕立てでとても優しいお味。中にはとんぶり、車エビ、のどぐろ、粟麩、むかごが入る超豪華版。。
ここからお寿司で平目の昆布塩〆。熟成感たっぷりで旨味が貝骨頂。。アミノ酸が味蕾を暴れ回る。
しっかりと強めに締められたコハダは細工寿司で。。この時期の1枚漬けのコハダと麦焼酎の組み合わせが個人的には好み。
糸島の釣り鯵。。美味しいねえ・・・と思わず口に出る
本ミル貝。白ミルとは味の濃さが違う。かなり美味しい・・・禁漁じゃなかったかな・・
店主と奥様の気配りも素晴らしく、カウンター越しに会話も弾む。
自分で手巻きにして食べる雲丹。多分釧路の昆布盛だと思う。かなり上質だけどミョウバンの味が残念。
こちらのお店のスペシャリティーのいくらの湯葉巻。
トロトロでふわふわの穴子は脂がのりまくり。キュウリのタタキが最後に漬物代わりにでてきてフィニッシュ。
〆のデザートは奥さん手作りの柑橘のゼリー。軽く食べて飲んで一人18000円なり。
福岡市中央区西中洲2丁目15 プラネットビル3F
092-725-0023