フェスティバルタワーの表記のお店を訪問。友人が今年こちらで結婚式をしたらしい。。エレベーターを途中で乗り換えてビルの最上階のグランメゾンに到着。お店の方が恭しくお迎えいただきシャンパーニュで乾杯する。
グランメゾンなので、サービスの方々は燕尾服を着てるんだけど蝶ネクタイは黒色だったのが残念。しかしながら窓から見える景色は絶景。内装はウエディング仕様。
外国産の渡り蟹が入ったキッシュ。トマトとバジルのクーリーソースが美しい。アメリカでよく出てくるクラブケーキのような食感。しかし総じて凡庸・・・出来合いではないが宴会料理丸出しなのが残念・・
フォアグラのポワレとリンゴのタタン仕立て透明フィルムのキャラメリゼ ペリゴール風ソース。ソース・ペリグーは、牛肉系のフォンに、マディラ酒とみじん切りしたトリュフが入ったソース。
フォワグラの火入れもまあまあかな。上に乗っかっりんごの優しい甘みがフォワグラにベストマッチ。これは個人的に大好きなせいもあるけど鉄板の美味しいメニューで文句のつけどころなし。
パリッとして中はむっちりで少し酸味のあるパンとエシレバター登場。この発酵バターはクリームを乳酸発酵させてるんでヨーグルトのような軽い酸味があり香り高い。パンが確実においしくなる。最近JALの国際線での機内食で出てきたのに驚いた。
52℃で柔らかく蒸し焼きにした真鯛。季節野菜と爽やかなレモンビネガーソース。
低温調理は私どもの店でも行なっているが52℃というのはほとんど聞いた事がない。
肉魚のタンパク質は高温で短時間に日を入れると凝縮して固くなるので真空パックにして58℃から62℃の間でじっくりと加熱をするのが常。
人間がお風呂で「デトックス」するように低温でじっくりと火を入れ老廃物や臭みを出しながら養殖の鯛を美味しくするという理由づけなんだけど思ったより身はしっとりしていなかった・・・
たぶん低温加熱してから仕上げに表面に焼き色をつけているんだけどそのときに火が入り過ぎたんだと思う。残念・・・・
仔牛とオニオンのアン・クルート。エピス風味 ジャガイモとハーブのエクラーゼ セップ茸風味のジューとともに
これも低温調理だと思う。仔牛は多分ホワイトビヴィールと推察する。肉のきめが細かくて柔らかくて味わいも良くてかなり秀逸。世間にある水っぽい仔牛とは全く異なる。パイで巻いたりパン粉をつけていたりするのがよくある仔牛料理でそれが定番なんだけど肉自身がおいしいのでこれだけで堪能する。
肉の上の玉ねぎもかなり甘い。パイ包みとメニューに書かれているんだけど・・・めんどくさかったのかな・・・エピス風味はいわゆるミックススパイスのことだと記憶する。。特にどおって事はない。。ソースはかなり美味しい。。
ジャガイモのエクラゼはサービス係がいろいろ能書き言ってたけど普通のマッシュポテトをオーブンで焼いたものなり。。いわゆるルスティヤンと呼ばれものヤン。
デセールは軽いフランス産マロンのクリームとナッツのメレンゲ「モンブラン」ラム酒の香るグラスを添えて
コーヒーカップもかなりいいデザイン。一緒に出てきたミニャルディーズは一口サイズのものばかりでマカロン・サブレ・生チョコ・パートドフリュイ。
クリスマスは忙しいだろうな・・・・
中之島フェスティバルタワー 37F
ラ・フェット ひらまつ (フレンチ / 肥後橋駅、渡辺橋駅、大江橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5