ヘアカットの帰りに大好きな表記の店に行く。昭和2年創業の住宅街にある老舗。関西芸能人御用達。店も古いけど店員さんはもっと古い。店内は昭和感が満載でテレビドラマの舞台になりそうな感じ。この日は錦織選手のテニスの話で客と店の方が大盛り上がり。決勝で負けた結果の分析を皆で話合う。
女将さんも人情の塊みたいな風貌で見ているだけで幸せになる。古き良き時代をしのばせるハートワームな店は4人掛けのテーブルが6つ。
レトロと言う簡単な言葉で表現出来るようなものではない歴史の重みが感じられる。入り口にあるたくさんの木製の岡持も国宝級の価値あり。
店内には「うどんや風一夜薬」の看板が残る。これはインテリアではなくて昔は「風邪をひいたら、熱いうどんを食べて風邪薬を飲んで寝たら治る。」と言われていたのでうどん屋さんに風邪薬はうどん屋さんで売られていたと言う名残らしい。今は法律でできなくなったからねえ・・・と女将さんが言っていた。
壁には手書きのメニューがずらりと並ぶ。この店は入り口に蕎麦の看板がかかっているけど昔から中華そばが人気で私も若いとき近くに住む桑名正博さんにおごってもらった事がある。でもこの日は肉うどんを所望。
肉うどんの肉は国産。上品なんだけど肉のエキスが出たしっかりとコクのある出汁がとても嬉しい。なかなかありそうで今はない出汁の仕上がり。麺は丸くて角がないもの。少し固めなのがいい。「七味入れますか」と聞かれ「はい」と返事すると女将さんが個包装の小袋の端をちぎって入れてくれる。これがかなり嬉しい・・・・
見た目は普通なんだけど上質感もあって普通よりもかなり美味しい。何度来ても食べ飽きない。ここで食事を頂くといつも気分が上がる。。
ここは小さな心のオアシスだな・・・・
大阪市西成区天神ノ森1-9-12
06-6661-5962
営業時間:11:00-20:00
定休日:毎月3日・13日・23日
(どういうわけか3のつく日が休み。理由は今度聞きます)