大阪ミナミの『相生橋筋』にある老舗寿司店を訪問。この通りは独特の空気感があり若い方や女性はあまり見ないんだけどその片隅にある創業102年の名店。ファザードも敷居が高そうな感じで店内も最近改装された白木のカウンター8席の上質な空間となっている。昔は昭和な感じだったんだけど今はシュッとした店構え。。
友人とビールで乾杯して座付きは蕪と走りの菜の花。しっかりと浸されていて美味しい。お店は数年前から4代目の若きご主人が仕切る。彼の独特の大阪言葉がなかなかいい感じである。
ハリイカのお造り。皮目はボイルしている。皮のついたイカを食べるのは初めて。歯ごたえが楽しい。味もあって私の口にとても合う。。
相生の牡蠣。かなり大きい。。煮浸しの出汁は濃いめなんだけど日本酒の常温にぴったり。宮城県の好みの純米酒。食べ応えもあって粋り過ぎてなくて大阪の寿司屋って感じでとてもいい。
握りは最初はオコゼ。肝をのせてちり酢で食す。クセのない上品な白身。旨味が強く本来は夏が旬なんだけど裏旬でこの時期も良く獲れると聞き及ぶ。
赤貝は香川産。上質なことは見ただけでわかる。身が分厚くて赤貝独特の香りもいい。ヒモも一緒に握って頂く。ご主人の握る姿も端正でとても絵になる。
のどぐろの握りは上品な脂が味蕾を刺激する。ストンと喉に落ちる感じが心地いい。脂肪分が多いのでやわらかくてとろける感があってまさに感動の味。
北海道のウニはミョウバンを使わない甘甘のもの。えぐみも全くなくてため息が出るくらいの恍惚感にみまわれる。日本酒が進みまくる美味しさ。
コハダも大きいものが2枚漬け。大きさからしてしっかり締めていると思いきやミディアムな塩梅の良さに驚いた。このサイズのコハダで旨味もしっかり感じられてすこしレア感もあるバランスはさすがとしか言いようがない。
締めた鯖も魚体がいいのか咥内で脂が溶ける。白板昆布と煮切り醤油のバランスも素晴しい。
穴子は塩と煮詰めの2種類。似て非なるものがたくさんある煮穴子であるが食材と仕事の確かさは最高峰。 穴子の存在がしっかりわかる炊き方で穴子の握りの本道が見える。
同様に煮詰めを塗ったものもかなり美味しい。炊き込み過ぎてふわふわし過ぎていないのがとてもいい。
〆の茶巾の寿司は中に白身のでんぶが入っていて美味しすぎる。。。たまにはこんな高級寿司もいいかなと思うな。
大阪市中央区千日前1-7-1
06-6211-8341
営業時間 17:00~23:00
定休日 日曜日