若手女子社員君と仕事の話を兼ねて会食。目当ての激安串カツが定休日だったので奮発して表記の店に変更。
ファザードは真っ赤なてんとう虫のようなピザ釜が鎮座。店はかなり広く奥の方には個室も見える。生ビールで乾杯をしてまずは前菜を所望する。バケットのついたポテサラ380円とハム3種盛り合わせ1280円を所望する。
ハムはいくつかの種類を選べるようになっていてパルマ産生ハム・辛口サラミ・モルタデッラをチョイス。白い色をしたモルタデッラは10年前にボローニアを訪れたときに初めて頂いた。「大人のハム」という表現がぴったりで白い部分は喉の脂。ソフトなんだけどしっかりとした味わいとスパイシーな香り、締まった食味が特徴。
ビールのあとはスペインのcavaをいただいてハムとの相性を楽しむ。どれもが上質な味わい。
この日おすすめのパスタが北海道産の秋刀魚と茄子を使ったプッカネスタ ブカティーニでプッカネスタはトマトのソースにアンチョビの炒めとケッパーと黒オリーブが入ったものでミラノ名物。いわゆる娼婦風って言うやつかな。ブカティーには太めのスパゲティーニの真ん中に穴のあいたものでソースがとってもよく絡む。
どうして娼婦風なのかいつも不思議に思う。赤いトマトと黒オリーブの取り合わせが娼婦っぽい」 からか「娼婦は世間体があるから頻繁に買い物に行けないから保存食を組み合わせたパスタを作るしかなかった」「娼婦は忙しい」とかいろいろ解説をしているサイトを見た事がある。
そんな事はどうでもいいが塩の加減やトマトソースの濃度や麺のボイル加減などかなりバランスのとれたパスタである。
ピザはお店の方おすすめのマルゲリータNO.UNO(Sサイズ1080円)を所望する。トマト、バジル、グラナパダーノ、水牛のモッツァレラが入るらしい。
真っ赤なてんとう虫のようなピザ釜でピザが焼かれる。焼き時間は1分半。場所を変えて焼きムラのないようにくるくる回しながら焼かれる。このあたりの技を見るとやはり職人だなと感じる。
このお店のピザ職人(ピッツァイオーロ)の方はポルトガル料理のお店で修行をされたと聞いたことがある。そういやミラノの食堂でマルゲリータを頂いたときは大きなサイズで4ユーロだった記憶がある。個人的にピザを普段好んで食べる事は少ないけど生地のモチモチとした感触や柔らかさ柔らかさ。具の水分が染み込むことをちゃんと計算して練られた加減。縁の焦げの香ばしさ、チーズの芳醇さ、トマトの酸味。そしてそれらのバランスはわかっているつもり。
出来上がりを頂くとそれらの要素がしっかりと満たされていて実に味わい深く完成された逸品となっている。生地もコクがあってモチモチしていてスパークリングが進みまくる
水牛から作られたモッツァレラは味は濃厚。ほんのりとした甘みがあり香りも豊か。あとから鼻に抜ける感じがする。牛乳製に比べて色が真っ白でつやつやしている。
今は乳牛から作られたモッツァレラがほとんどでなかなか食べる機会はないがしいて言えばもう少し安かったらと思う。
グラナパダーノはパルミのリーズナブル版といわれているが個人的にはコクがあるのにあっさりしているこちらが好み。
育ち盛りの社員君がもっと食べたいとのことなのでジャガイモとベーコン、玉ねぎの入ったピザ980円を頂く。これは結構普通でした。
シェフもスタッフもとてもフレンドリーで一生懸命もてなしてくれた。料理の説明もわかりやすくとてもいい時間を過ごせました。や
大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6655-2311
11:00~15:00(LO14:30)
17:00~23:00(LO22:30)
月曜日、第2火曜休み