2023年12月

うぶすなの郷

平日の午後に奈良にある表記の宿泊施設内にあるレストランで会食。法隆寺駅からタクシーで5分。第1回の人間国宝に認定された近代陶芸の巨匠と言われる富本憲吉の生家をリノベーションした敷地面積800坪のお屋敷。

館内には自作の青磁や白磁、染め付けのほか、色絵金銀彩など故郷の風景や草花をモチーフにしたデザインの作品が飾られる。

建物は大和川北岸では典型的な環濠屋敷で、屋敷の周囲には濠がめぐらされていて金魚が放されている。
今回は多人数で訪問したので22人が入る個室で食事をいただく。ランチは1:00~と 13:00~ の2部制で3日前までの完全予約制とのこと。値段は3,300円(税込)からで予算に合わせていただけるらしい。今回は税込9000円の会席料理をいただく。

座付きは長芋を使った養老豆腐から。トンブリといくら醤油漬け、菊菜を使ったソースが掛けられる。続いての煮物椀はかぶらの摺流し仕立て。椀種は蟹真薯、奈良産の紫色のとうもろこしなどが盛り込まれる。刺身は鯛、鰹、甲烏賊など。

卓上コンロで温める宇陀市の山奥で飼育されている赤牛のブリスケを使った柳川鍋と続く。

八寸は湯掻いた長葱を乗せた鰆味噌漬け、柔らかく炊いた子持ち鮎など。海老あられ揚げ、かき揚げ。食事はじゃこご飯。デザートは豆乳餅にかぼちゃのソースをかけたもの。

ごちそうさまでした。

奈良県生駒郡安堵町東安堵1442
火曜日定休

和食 奈良県

美曽乃【大阪府 堺市】

堺にある表記のうどん店を訪問。JR阪和線堺市駅からベルマージュ堺方面に進み、東雲公園沿いに店は位置する
年季の入った店内は2名掛けのテーブル席が2卓に4名掛けのテーブル席が3卓。ご主人と娘さんと思しき方の2人で切り盛り。

こちらは注文を受けてからうどんを切り始めることで有名。そこから湯掻いて作るので出来上がりまで20分くらいかかる。店の入り口にうどん切り場がある。こちらの名物メニューのすじうどん900円を注文。うどん切り場でトントンと音が聞こえる。

しばらくして着丼。麺の一本ずつが主張するビジュアル。煮込まれた筋肉は赤身が中心でかなり大きい。極太の麺は粘り強くて密度が高い。小麦の香りがしっかり感じら得れて香ばしい。噛みごたえもあって捩れ等の不揃い部分も食感が異なって面白い。

まさに切り立て、茹でたての醍醐味が味わえる一品。人気店なので午前中の訪問がおすすめ。店の周りにコインパーキングあり。

堺市堺区東雲西町1-8-72
072-238-7488
11:30~14:00 18:00~21:00

大阪府 堺市 麺料理

ラーメン矢 ロックンビリーS1

尼崎の表記の有名ラーメン店を夜に一人で訪問。JR塚口駅からは南西に徒歩8分ほど。店の横に駐車場8台分あり。ランチタイムはいつも長蛇の列。リーゼントで紫のスカジャンを着た私と同年代くらいの店主さんは矢沢永吉リスペクトで店名の「矢」も矢沢のオマージュと思われる。「S1」はスーパーワンと読むらしい。

静かな店内は色々と店のハウスルールが張り出されており「私語禁止」「厨房の撮影禁止」「ラーメンが出るまでは席を立っては行けない」などが書かれている。

メニューはラーメンが醤油、塩、味噌、つけ麺となっている。今回は6年連続日本一になった「尼ロック」という名称の醤油ラーメンを所望する。

オープンキッチンでラーメンを作る姿はかなり真剣で無言で一杯ずつ丁寧に作られる。スープを注いだ後、客が手に取りやすいように丼を氷で冷やしているのにびっくり。

美しく妖艶な表情を見せる黄金色のスープはかなりオイリー。しっかりと抽出した鶏ガラ出汁と香ばしさが前に出た醤油を合わせたもの。鶏油のせいか旨味が強烈。生姜の風味もあって脂っこさが中和されている。ただ喉越しは良くて淡麗な軽い味わいとなっている。

大判チャーシューは薄い味付けでスープの邪魔をしない控えめな味わい。柔らかい穂先メンマはスープにしっかりとなじんでかなり美味しい。

コシのある麺は中細ストレート麺でやや低加水で喉越しもいい。鶏油との絡みも良くてスープとよく馴染んでいる。食感の異なる2種類のネギにもびっくり。ここまで細かく計算されて繊細なラーメンをいただくのは初めて。とても美味しくいただきました。

尼崎市南塚口町3-29-13
11:00-14:00、18:00-21:00
定休日:月曜日(毎月1回、火曜日と連休あり)

麺料理ラーメン 兵庫県