2020年06月

ひろせ 6月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

毎月ずっと通っていた表記の店に4ヶ月ぶりの訪問。こちらもここ数カ月コロナで店を閉めたりテイクアウトで弁当を提供したりしていたとのこと。4月から若いお弟子さんも入店し、お店自体に厚みが増してきたような気がする。

ミシュラン店の「ゆうの」で修行されたご主人は丁寧で創意と工夫に溢れながらも王道の喰い味重視の大阪料理を提供される。月替わりの献立はコース10000円のみ。食材にもこだわりがあって特にお椀と刺身の美味しさは特筆モノ。

座付はとうもろこしのすり流しに秋田産の蓴菜と大きな車海老、胡麻豆腐、絹さや、振り柚子が添えられる。とうもろこしの香りと甘みが出汁の旨味と相まって夏の訪れを感じさせる。

河豚白子の春巻きは梅肉と大葉でさっぱりと仕上げられている。トロトロの白子とカリカリの春巻きの皮の対比が面白い。諸味アスパラガスが添えられる。

生のほっき貝、鯵、アコウ、鱧 コリコリの目板鰈、大葉を射込んだ鱚の6種盛り。魚を切って並べただけの感があるがどれもが突き抜けた美味しさ。

お造りの2皿目は皮目を炭火で炙ったトキシラズ、金目鯛。。トキシラズは融点が低いために口に入れるとさらりと溶ける。。

夏らしいあっさりとした煮物椀。柔らかく仕上げられた穴子の献珍巻と三つ葉で結んだだつ芋の取り合わせ。

この日のお酒はしっかりした味わいの奥播磨の純米吟醸と飲みやすくてコクのあるボルドーのシャトーランドロー。。

炭火でしっかり焼き込まれたのどぐろの皮目はパリパリで身はホクホク 酸味と甘みのバランスが絶妙の玉ねぎおろしが敷かれている。

完璧な火入れで適度に脂を落として歯がいらないくらいの仕上がり。 炭火の香りも調味料となっている。揚げたズッキーニと一寸豆が添えられる。

ガラスの小さな蓋物に入った岩もずくとデラウエアの酢の物(写真忘れ)

肉料理は皮目をしっかり焼き込んだ鴨ロース。甘さを抑えた自家製のブルーベリーソースとともにいただく。生で食せる宮古島ゼンマイといぶりがっこを合わせたスモークポテサラ、フルーツトマトが添えられる。

食事は焼き鱧のご飯と味噌、香の物数種類。

甘みはバナナシャーベットとパッションフルーツ、チアシード、パイナップルでさっぱりと。。。お腹もいっぱいで大満足。。。次月が楽しみです。。

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

過去のひろせはこちら

 

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

焼肉 やっちゃん 6月【大阪市 京橋】

大阪城公園で夜ランをした後に京橋の表記の店を友人と3名で訪問。最近はメディアにも良く登場するので遠方からの客も多く大人気のお店。店主のやっちゃんの人柄に多くの客が集まる。JRの駅から3分なので地の利もとてもいい。他店との違いは扱う肉を徹底的に絞り込んでその分、上質なものを提供。注文ごとに塊肉を丁寧に切りつけする。

カウンター17席を圧倒的な目配りとコミュニケーションで支配する力は類を見ない。

最初にココロ刺しを所望。かなり新鮮なので癖は全くない。コリコリの食感で透き通るような旨味。

メニューはとってもシンプルで、
※全て1人前が200グラム(他店の3倍くらい)
1人前2,200円 ハーフ1,100円
上タン塩(レモン)
上ハラミ(ワサビ醤油・タレ)
上バラ(ワサビ醤油・タレ)
上ロース(ワサビ醤油・タレ)

1人前1,400円 ハーフ700円
上ミノ(タレ・塩)
テッチャン(タレ・塩)
ツラミ(タレ・塩)
ココロ(タレ・塩)
ホルモンミックス(タレ・塩)

看板メニューの上タン塩。かなりぶ厚めにカットされたタン元はしっかりと下味をつけて提供される。見ただけで美味しいことがわかる。。。

ハラミ肉のハーフを塩でいただく。最後にわさびを乗せていただく。ハラミもとても新しい。濃厚な味わいにノックダウン。

ホルモンミックスはハート、アカセン、テッチャン。。アカセンも硬すぎずしゃくしゃくとした食感でとても美味しい。。下味をつけたホルモンを軽く炙って韓国産の唐辛子をつけていただく趣向。。見た目ほどは辛くない。。

最後はハラミのタレ焼きハーフ。。おろしたてのニンニクや唐辛子など様々な香辛料が入ったもみタレがとても素敵。。とても複雑で深い味わいに思わず「美味しい」と声が出る。予約必須のこれからも楽しみな名店です。

過去のやっちゃんはこちら

大阪市都島区東野田町3-1-3
090-4279-1864

 

大阪市 京橋 焼肉

双葉【大阪市 天王寺/阿倍野】

天王寺のキューズモールにある昭和20年創業の表記の鰻店を訪問。関西風の「腹開き・直火焼き」で個人的に大好きなお店。お店は焼き場の前のカウンター4席、テーブル20席、座敷8席。店内は昭和の空気を醸し出しいつも常連客でにぎわっている。

鰻も美味しいけどおはぎ200円も有名。。小ぶりの「こはぎ」という商品がちょっとした手土産にちょうどいい。

最初にビールと鰻巻き玉子(小)760円を所望する。ふっくらと焼き上げていてビールとの相性抜群。

続いて肝焼き1020円。注文ごとに金串に刺して焼きたてを提供してくれるのが嬉しい。界隈にある硬くてぼそぼその肝とは一線を画す。丁寧にふっくらと焼き込まれていてその美味しさにいつもビックリする。

焼き場がガラス越しに見えていて飽きることがない。怖い顔の職人さんがなんども何度も鰻をひっくり返しながら炭を調整したりタレをかけ回したりする所作が見ていて楽しい。

最後は白焼き2700円。皮目もしっかり焼き込んでいてパリパリの食感。水分もしっかり飛ばしてあって身の方の小骨も全く感じさせないくらいとてもいい焼きとなっている。尻尾の先とひれ部分が特に香ばしい。

当然の事ながら身はふっくら。醤油と葱、本山葵、刻み海苔を薬味にしながら食べ分けて楽しむ。皮側を舌に乗せて食べるとよりいっそう味がよくわかる。お店のシニアの女性も親切でいい接遇をされます。

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1ViaあべのWalk ノースエリアB1F
06-6556-9428
営業時間11:00〜21:00
定休日火曜日

過去の双葉はこちら

大阪市 天王寺/阿倍野