百十本店 1月

大阪でもんじゃ焼きといえばこちらのお店の名前がいつも上がる有名店を訪問。グランフロントのお店やなんばこめじるしのお店は余りにも有名なり。長居交差点の南側にもいつも長蛇の行列ができている大型の支店もある。しかしながら長居の西の住宅街にあるこちらのお店が創業店であることはあまり知られていない。こちらは女性オーナーと大学生のバイト君で営まれる。店はカウンタ−7席と奥にテーブル席が一つ。

この日はランニング友達と2人で訪問。ビールで乾杯してまずはいつものようにとん平焼きを所望する。カリカリに焼かれた豚肉がとても美味しい。

牡蠣バター焼きもとても上質。しっかり焼きこんでも全く縮まない。ボリュームもたっぷりでビールのアテにぴったり。バイトの大阪市大の大学生君もついに4月から総合商社に就職。この店でバイトをすれば礼儀正しくなって一本筋が入るのは有名な話。

とにかくマダムの教育が強烈・・・この日も動きが鈍いので叱咤されていた「それはそこに置いてるやろ!私の指している指の先をしっかりちゃんと見んか!!」でも指の先には探しものは無かった・・・・

この日のもんじゃはお気に入りのの「餅チーズ明太もんじゃ」。コクのある生地は鶏ガラベースにワインやセロリ等の香味野菜と赤ワインが入ったもの・・・鰹と昆布出汁だけで作る店が多いけど焼き上がりの香ばしさとあとを引く美味しさが突き抜けている。

鰹と青のりをかけてもらって「はがし」と呼ばれるもんじゃ専門のコテでチマチマ頂くと時間を忘れてしまう。餅の食感とチーズの香ばしさ、明太子のプチプチした歯ざわりと塩っ気はハイボールと最高の相性を見せる。。

締めはお好み焼き。これはこだわりがあって女性店主が最初から最後まで焼き上げる。キャベツの産地や状態、特に切り立て感にこだわる。注文が入るたびに冷蔵庫から出してカットする。焼いているときは集中して絶対に世間話をしない。

出来上がったお好み焼きはふわふわしててキャベツの歯ざわりも残ってとても口に合う。お好み焼きはキャベツの質で味が大きく変わるといつも言われる。時期によってキャベツから出る水の量が違うからお好み焼きはとても難しいらしい。

飲食店をずっとコツコツされてきた人の顔はとても美しい。

*お店の常連の90才過ぎの婆さんが店を出るときにつまずいて頭から落ちそうになる。ちょうど入店しようとした私の目の前だったので体を入れて頭を打つのを防ぐことができた。運良くどこも怪我がなく婆さんと一緒に喜ぶ。ビールが美味しい極寒の夜。

大阪市住吉区長居3丁目3-25
06-6696-7189
12:00~15:00 17:00~23:00


カテゴリー 長居, お好み焼き |