2017年03月

びすとろぽたじえ 3月

地下鉄玉出駅徒歩3分にあるお気に入りの表記のビストロが1周年を迎えたということで祝意を伝えに訪問する。こちらのお店の肥田グランシェフは高校を出てから辻調理師学校一筋で創設者の辻静雄氏の片腕としてフレンチ部門を作り上げた方。料理はヌーベルキュージーヌを代表するポキューズやシャペルが作っていたリオンの代表的なレシピを中心としたもの。

普段はプリフィクスになったコースメニュー6000円がお得でお薦めなんだけどこの日は周年の記念メニュー5,800円のみとのことなのでそれを所望する。

カウンタ−で当年67才となる年季の入りまくったシェフの手さばきを見るのがいつも楽しみ。最初の座付きは豚肉のリエットと帝塚山ポアール謹製のパリジャン。これはいくらでもお替わりが出来る。

最初のコーンスープはさらりとした味わいだけど後口がとてもいい。

前菜盛りあわせはいつもの定番メニュー。名物の低温調理された自家製ハムは無塩バターを載せていただく。口に入れるとハーブの香りとネットリとした舌触りとともに豚肉の旨味が口の中に広がる。人参のラペはフレンチドレッシングにオレンジジュースを合わせたものとの説明。根セロリのサラダは王道の美味しさ。

上品な食味の田舎風パテはピクルスと一緒にいただく。リオンの古典的な料理のマリネしたサーモンの上にトマトのソルベをソース代わりに載せたものは食材の温度差が楽しい。シャルドネと一緒にいただくとフランス旅行の気分。

平目のスフレは平目と帆立貝をミキサーにかけてつなぎを入れて青寄せを加えてはんぺん状にしたもの。それを別の平目の身と合わせて蒸し上げて天火で焼いたもの。ソースはバターをたっぷり使ったアメリケーヌでパンチとボリュームのあるクラッシックな味わい。

鶏モモ肉の煮込みは春の定番のモリーユの香りがしっかりするクリームソース。和食ではほとんど使わないアミガサ茸。最近は北海道でもフレッシュのものが穫れると聞いたことがある。これは当然ピノノワールがあう。

モリーユはイタリアンのクリームパスタでもたまに頂く。これが入るだけで肉料理の味が引き立つような気がする。

この日は乾燥モリーユとフレッシュのものを合わせて使用していると言っておられた。見た目は悪いけど100gで2万円くらいするものもあるというトリュフより高価な食材と聞いたことがある。

美人パティシエが作るデセールはフランボワーズと伊予柑のソルベ、コーヒー風味のブランマンジェ、チョコテリーヌにグレープフルーツピールを載せたもの、グレープフルーツのカモミール漬、プディングいちごのタルト、パンプディングの豪華盛り合わせ。

お腹いっぱいではち切れそうになって帰りました。。

過去のぽたじえはこちら
大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568


カテゴリー 玉出, フレンチ |

喜与すし

天満駅周辺は大衆寿司店も激戦区。いつも長蛇の行列の「春駒」「すし政」「奴寿司」などハイコスパ店が密集する。しかしながら地元の方は20年続く表記の店を高く支持しているということをよく聞く。

寒の戻りを感じる夜に日本酒を頂きに地元の友人と訪問する。カウンタ−8席で寡黙なご主人が一人で切り盛り。寿司は玉子・鰯・蛸が2貫120円から。その他のものは240円と340円という3ラインの判りやすい価格設定。

一人客も多く、見るからに地元客か近くの会社帰りの方という感じの客層。

赤ナマコは注文が通ってから捌く。。シンプルなものだけど白鹿の熱燗と相性バッチリ。

タイラギ貝の塩焼きは普通に美味しい。ご主人の仕事の速さにびっくり。早送りのビデオを見ているようでつい興味深く観察してしまう。

友人が注文したシーズン最後の酢牡蠣。私は仕事に支障があるので遠慮する。

旬の赤貝の造りは肝も湯がいて添えてくれる。丁寧な仕事ぶりに感心する。コリコリで特有の香りも高く味わいも深くて大満足。

蛸をアテで所望すると湯がき立てを出していただいた。美味しくないわけがない・・・

タラの白子も湯がき立て・・・日本酒との相性が良過ぎて最後まで寿司を食べずに店を出る。2人で熱燗6合くらい飲んで支払は6000円という驚愕のコスパでした。。ここは秘密にしたかった・・・・

大阪市北区天神橋5-3-13
06-6354-2189
営業時間 17:00~22:30(日・祝は昼から営業)
定休日 木曜日

喜与すし寿司 / 天神橋筋六丁目駅天満駅扇町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 扇町/天満, 寿司 |

みなとまちバール Bam Vino(バンビーノ)

弁天町の港通りから少し入ったところにあるイタリアンバル。駅から徒歩7分の悪立地だけど地元の方々から絶大なる人気を博していて小さな店はいつも超満席の有名店。

お店はテーブル席と奥に靴を脱いで入る掘りごたつ式のソファー席がある。奥の席は合コンやママ友の会食によく利用される人気席とのこと。

ファーストドリンクは笑顔もこぼれる「こぼれ升スパークリング 630円」スタッフさんの接遇もとてもいい感じ。枡に溢れたものも入れると2杯分頂いた気分になる。

最初にパルマ産ハムの盛り合わせ500円。これだけの切り立てハムが500円というのにビックリ。

前菜6種盛り合わせ750円は脂がよくのった自家製豚タンのハム、カポナータ、野菜のピクルス、うずら玉子のバルサミコ酢煮、鴨ロース燻製など価格以上の価値のあるものばかり。

アボガド好きが泣いて喜ぶというアボガドポテトサラダ520円。こういうものは女性はみんな好きだと思う。

マルゲリータ680円はタコスの皮を使用。羽部分はチーズになっていてとても香ばしい。おつまみ感覚のピザはスパークリングにぴったり。

ハウスワインの「港なみなみワイン 390円」はスタッフさんが目の前で表面張力の限界に挑戦。最後の1適、2滴の加減が難しいらしい。

此方の店の特徴はイタリアンなんだけど串カツがあること。スタンダードなものはアンダー100円から創作したものは130円からの価格設定となっている。紅ショウガを豚バラで巻いたもの、若い女性に人気の出汁巻玉子、豚カツにキムチと食べるラー油を添えた「キムラ君」なるもの。殻に入った広島産の牡蠣など一工夫されたものばかり。ザ・プレミアム・モルツ樽生 390円とともに頂くと串カツはやっぱりビールが一番と実感。

平日なのにこの日も地元の若い客で超満席。外には長蛇の行列。支払い時にみんなニコニコして帰るのが印象的。いい店です・・・

大阪市港区磯路2-11-18
06-6616-9559

みなとまちバール Bam Vinoバル / 弁天町駅

夜総合点★★★★ 4.5


カテゴリー 弁天町, バル |