アメリカ西海岸外食繁盛店視察記 ④

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6月のLA視察でも訪問したハイテク無人ボウル専門店を訪問。ウッドランドヒルズにあるザ・ビレッジ・アット・ウエストフィールド・トパンガという最新ショッピングモールにある。

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超モダンでアップルストアのような無人店舗にはなモニターとオーダー用の機械5台(iPad)が並んでそれで注文する。

6月に訪問したときは店内には椅子やテーブは全くなかったが今回はテーブルが一つだけ置かれていた。今ひとつ客数が増えていないと推察する。

メニューはスーパーフードのキヌア(南米産の疑似穀物)をご飯の代わりにしたボウル(丼)にワカモレをはじめとする新鮮な野菜や豆類を組み合わせた健康的なもの。キヌアは12時間浸水させてえぐみを抜くとのコンサルの先生の説明。食材にはチキン、ビーフ、ポーク、フィッシュは使用しない。タンパク質には疑似豆腐やインドネシアでよく使用される発酵食品のテンペが使用される。

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すべてのメニューにはカロリーやタンパク質重量表示がされる。(カリフォルニア州では、州内で20店舗以上のレストランを運営するチェーン店に対してメニュー、メニューボード、ディスプレーにカロリーを表示することを義務付ける法案を2008年9月に成立させた)

ボウルメニューは8種(温製・冷製)はすべて6ドル98セント。定期的にメニューは変更されると後から出てきたスタッフさんが言っていた。自分流の半カスタマイズも可能。

名店の料理長が考案し監修する料理はすべて店内で手作りされている。

注文は最初にiPad にクレジットカードやデビットカードをスワイプしてタッチスクリーンに映し出されたメニューから、好きなものを選んで注文。私の6月の訪問時の購入履歴も残っておりそれらを反映した提案も行なってくれると聞き及ぶが今回は利用しなかった。

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レシートは環境に配慮のためのちほどメールアドレスに送られる。

提供を待っている間に客の名前とデザインされた画像が透過型液晶画面に映し出される。
商品が出来るとスクリーンに名前が映し出されてロッカーのようなところをタップして自分で取り出す仕組み。

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注文から2分足らずで提供される。出てきたボウルには名前が印刷されたラベルが貼られており客はカスタムメイド感を感じることが出来る。
新鮮な素材とバランスを考えた調理とソースの味付けは味の濃淡があり混ぜれば混ぜるほど美味しくいただける。看板メニューのブリトーボウルはワカモレやタコスの皮が入ったメキシカンなテイスト。ベントーボウルは照り焼き味で枝豆や大根などが入るアジアンテイスト。No worry curryはレッドカレー、焼いたジャガイモなどが入ったエスニックテイスト。

。ワクワクする空間でおいしくて健康的で便利で洗練された食事に感動する。革新性を感じさせる新しい食事提供システムである。

 

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日本の人気焼肉チェーンで、アメリカでも37店舗を展開している「牛角」。2001年7月にアメリカ進出。

看板は日本と同じロゴの「牛角」。しかしながら英語で「Japanese BBQ dining」との説明。コンサルの先生曰く、アメリカで焼肉といえば、Korean BBQのほうが有名でアメリカ人は自分で肉を焼かなければならないことに抵抗があることと服や髪の毛に匂いがつくことを気にする人が多いためにこの業態は今まで大きく広がらなかったとのこと。

店の中はアメリカの映画に出てきそうな赤い提灯が吊るされた日本の居酒屋な感じ。ヒスパニックの店員がカタコトでイラッシャイマセ〜と叫ぶ。主要客層は35才以下らしい。

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お店の1番の人気メニューは「はらみミソ」。焼きしゃぶもおすすめと言われた。客は日本人のみならずアメリカ人や他のアジア人など。シーフードや野菜のメニューも充実している。ビールは日本のサッポロビール。最初にスプーンのついた味噌汁がアメリカンスタイルで出て来るのはお約束なのか。

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前菜にはチヂミの代わりにタコスもある。

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客単価は30$。ヌードルとビビンバも売れ筋商品らしい。石焼ビビンバの器に入った「すき焼き」なるメニューも不思議であった。

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焼肉のたれは甘い醤油味と、ポン酢、みその3種類。隣の友人と共有するのが珍しい。

全体的にはアメリカのGyukakuは日本の牛角と基本のお肉以外のメニューはかなり違いがあり、アメリカ人向けにアレンジしてあるイメージ。

アメリカで日本企業が展開するためにはアメリカ市場に合わせてイメージや方向性を変えることが大切とコンサル先生の弁。

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1983年にグレンデールに1号店を出して以来料理を手軽なファストフードにして大躍進を続けているパンダ エクスプレスはロサンゼルス周辺のショッピングモールや大学フードコードをはじめ、いたるところに店舗があってテイクアウト料理の定番となっている。いまや全米の50州に展開し店舗数も1600以上。

看板商品は衣をつけた鶏肉を甘辛く味付けしたオレンジ チキン。

最近ではフードコート店だけではなく、ドライブスルーを併設する独立店舗も多くなっていると聞き及ぶ。パサディナにあるこちらのお店は実験店でバラエティーに富んだメニューを開発、提供している。

注文は客が料理が並べられているショーケースの片側から移動して好きなものを選んで行くカフェテリア方式。最初にチャーハンとチャウメン(焼きそば)のいずれかを選ぶか、両方のコンビネーションを選択する。それによって価格が異なる。

次におかずを選択する。種類数によって価格が異なる。おすすめは看板メニューのオレンジチキン、ベイジン(北京)ビーフ、カンパオ チキンなど。

味付けは全体的にかなり甘めで日本人の口には合わない。逆説的に考えれば日系人向けに商品開発していたらアメリカでは売れない。日本人が食べて美味しいものはアメリカではまず当たらないとコンサル先生の弁。勉強になります・・・(続く)

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