2016年09月

彩櫻

あびこで友人と会食。地下鉄あびこから徒歩3分、商店街から路地に入った悪立地にポツンと位置する。入り口に日本酒の一升瓶を飾っているけどこれはどこにでも良くあるファザード。店内に入るとカウンタ−席が6席くらいと奥にテーブル席がいくつかある。いわゆる居酒屋な内装。まずはいつものように瓶ビールで乾杯する。

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突き出しは烏賊げその一番柔らかい部分と自家製の厚揚げ豆腐に金胡麻をたっぷりふりかけたもの、真ん中にお薦めの日本酒という珍しいもの。この日は秋田の純米酒。簡単なものだけど玄人好み。

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まずはお造り5種盛り1500円を所望する。キンキンに冷えた皿に盛り付けられ重くて素敵なお皿はキンキン冷え冷えていた。これだけでこちらは出来る店だと確信。縞鯵、高知産のクエ、コリコリの活鯖、秋刀魚、軽く炙られた北寄貝など。どれもが新鮮極まりなくジュースたっぷりの露地物の酢橘と本山葵でいただくとお酒が進みまくる。

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お酒はこだわりの純米酒が揃う。量は一合と半合(90ml)。楽天で25000円くらいする十四代の中取り無濾過も1合1300円くらい。こちらのお店では而今などのプレミアムなお酒も普通に提供される

長野の酒千蔵野の女性杜氏がつくるkawanakajima-Fuwarinはボトル内発酵の生酒。日本酒ではなくシャンパンのような口当たりで下の上で酵母が弾けまくる。甘いお酒が続いたので旨辛を所望したら宮城の阿部勘をチョイスいただく。焼き魚にドンピシャなり。

続いて720mlで4000円以上する秋田の新政の限定品「日本酒古典技法大全 元禄仕込み純米」は古典的な技法や、日本酒史上に存在した手法を用いたお酒で添加物一切不使用で生酛仕込みの佳品。日本酒好きにはたまらないラインアップ。この時点で酒で溺れてタクシーで帰宅することを決断。

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脂ののりまくった巨大な天然縞鯵のカマ焼きは480円という破格の値付け。純米酒と最高のマリアージュ。

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蓮根のはさみ揚げ680円は鶏と海老の叩いたもの。料理はこちらのご主人が一人で作っておられるんだけどすべてがワンランク上の仕上がり。

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北海道の紫雲丹は大きくて食べ応え満点。剣先烏賊の造りを追加注文して一緒に食べると相性抜群。どの料理も丁寧に作られていてかなり美味しい。

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普段は辛口のお酒はあまりいただかないんだけど芳醇で旨味があるものがたくさんあるということなので所望する。この秋田のお酒は辛口なんだけど飲みごたえもあって旨味もしっかり。このようにどんなリクエストにも応えてくれる懐の深さに脱帽。

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蛸酢は明石産を使用。一番柔らかいサイズ。ジュースがたっぷりの露地物酢橘と3杯酢を絡みやすいように吉野葛でとろみを付けた吉野酢でいただく。これは居酒屋の仕事の領域ではないハイレベルな商品。

他に煮魚とかも食べたかったんだけどお酒がおいし過ぎて飲み過ぎて腹パン状態

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〆は煮あなごを細巻きにしていただく。ここはなかなかの穴場店でした。日本酒好きな方は桃源郷です。

大阪市住吉区苅田7-10-15
06-6696-5318
営業時間: 17:00~24:00

彩櫻居酒屋 / あびこ駅我孫子町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 我孫子, 和食 |

西成の名前のないカレー店

西成区の岸里玉出付近をたまたま車で通りかかり信号待ちで看板が目に入りその場で近くのコインパーキングに車を停めて恐いもの見たさで突撃する。

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ファザードは看板一つ。「カレーライス」「レギュラー300円」「木・金ノミ」とかかれている。入り口の扉にはカレーライスレギュラー300円、大盛り400円(飲み物つき)と書かれた紙が貼られる。中に入ると普通の家を改装した感じ。75才くらいのご主人が一人で営む。レギュラーをお願いするとしばらく立って出てきたのがこちら。

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小麦粉を使った欧風カレーで家庭の味系といった感じか。形の残った人参と玉ねぎと鶏の胸肉が入る。茹で玉子も自家製。訝しげに最初は食べていたが思いのほか口に合うので一瞬で完食。

食後のドリンクはホット珈琲、アイスコーヒ、オレンジジュースから選ぶことが出来る。コレでなんと300円なり。ご主人に「ここはなんというお店なんですか」と尋ねると「名前はないよ」との答え・・・

闇商売かと思ったが壁に食品衛生責任者の名前が張り出してあったので名前だけがないのであろうか・・・何とも不思議な店・・・

当然食べログやブログには一切出ていない。。私のペロペロ日記が本邦初公開(許可は取りました)となる。

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住所は店の横にあった住所表記を見ました。営業日は木金のみ。営業時間は不明・・・


カテゴリー 岸里玉出(南海), カレーライス |

テッパンラブワイン

難波で友人と焼肉を食べた後に標記の店を訪問。カウンタ−8席だけの店で鉄板焼きとワインのマリアージュを楽しむお店。目の前にはその日お薦めのワインが価格とともに立ち並ぶ。この日は薄旨系のワインを揃えたとのことなので順番に所望する。

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ワインの瓶には価格帯と原産地と葡萄の品種が直接書き込まれていてとてもわかりやすく注文もしやすい。ワインの値付けは天満にあるラブワイン本店同様かなり良心的。最近あちこちでいただくことの多い国産ワインも揃えていて飲み比べるととても楽しい。

この日はスパークリング含めビオ系の5種類のワインを楽しむ。熊本のマスカットベリーのワインがとても口に合った。ワインの味は価格と必ず正比例するというのは周知の事実だが自分自身の味のハードルを少しだけ下げると味の異なりや変化を楽しむことが出来たり一般的なワインの味を表現する言葉を使わずに感想を言い合ったりするのも楽しい。(庭で飼っているミドリ亀の餌のような香り・・・ポリエステルのような舌触り・・・アンガールズのような骨格の細さ・・・)こんな言葉遊びも楽しい。

この日は葡萄ジュースのようなものが多かったけどスルスルと喉に入って行くし雑味もなくタンニンも滑らかで女性にはぴったりかなと思う。オーストラリアのピノは余韻も10秒くらい続いて思いのほか美味しかった。

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焼肉でお腹いっぱいだったので蓮根を焼いていただく。蒸し焼きにした蓮根に焼いたアボガドとカラスミを掛けたもの。蓮根はシェアナンバーワンの茨城県土浦産のもの。個人的には関西人なので徳島産や石川の加賀蓮根のようにモッチリネットリしたものが好みであるがサックリした関東のものもこれはこれで食べやすい。

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熟成したチーズをいただいてこの日はフィニッシュ。お店は通称ヒデさんと呼ばれる店主(ラブワインののれん分けらしい)が一人で鉄板を駆使したハイレベルの調理と給仕をされる。ステーキやこだわりの野菜、〆のお好み焼きや焼き飯もワンランク上の仕上がり。お店が小さいので予約がお薦めです。

大阪市中央区難波4-8-9
06-6647-8766
17:30~24:00
定休日:月曜日


カテゴリー 難波, 鉄板焼 |