2016年09月

ビストロ アマービレ

山口旅行の最終は下関市の小月駅前のジビエをメインとする表記のフレンチを訪問。現在山口県では鹿や猪などの野生動物が増え続け猟師の高齢化とともに鳥獣被害が県をあげての問題となっているらしい。

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被害は農作物だけで年間5億円の損失、鹿だけで年間4千頭以上捕獲されるが年間1万頭以上生まれるのでどんどん増え続けているらしい。こちらのシェフのグループは猪や鹿を自分たちで捕獲して捌いて食材にする活動をされている。いわゆる「鳥獣被害と食を繋ぐ」という大阪人には見当もつかない素晴しい究極の地産地消レストランである。

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この日もシェフが付きっきりでそのような話をしていただく。前菜にキッシュを出していただいてスパークリングと一緒に楽しむ。生地がしっとりしていてとても美味しい。

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脂のよく乗った秋刀魚のマリネは茄子とグレープフルーツ、ライムの酸味が特徴的。スパークリングが進みまくる。ドライブの途中で温泉に入ってきたので気分はすこぶるいい。

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サービスで提供いただいた鹿の血で作ったパテ。ブータンノワールのようなものであろうか。使用する血の保存がとても難しいらしい。劣化を防ぐためにうまくレバーを保存してそこから血を搾り取るとのシェフの解説。プラムや甘いナッツのようなものが中に入っていて添えられているのはラ・フランス。癖や匂いは全くなくまったりとした深い味わいはカベルネソービニオンにドンピシャのマリアージュ。

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脂たっぷりの熟成ラムのオーブン焼き1980円は甘めの粒マスタード系のソースに数種類のベリーが添えられる。脂が甘くて肉は柔らか。しっかりとしたコクと独特の旨味が甘いソースに絡まってこれもワインがすすみまくる。

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「長州ジビエ団 骨付き猪肉の直火グリエ1,980円」はこちらの看板商品。脂の旨味が強烈であっさりして口溶けも良くサクサクした歯触りでいくらでも食べれそうな感じ。赤身部分も旨味がしっかりと主張する。熟成感もあって「肉を食べてるぞー」て感じがする。さっぱりした甘めのソースは酵素ドリンクを肉汁で伸ばしたもの。このスタイルでの猪肉は初めて頂くが驚くほど美味しい。

もっといろいろなものを食したかったが電車の時間に間に合わないので急いで駅に向かう。ごちそうさまでした。

山口県下関市小月駅前1-2-17
083-227-2922

ビストロ アマービレイタリアン / 小月駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 中国地区, フレンチ |

晴ル家

連休は山口在住の友人の家を訪問。海岸に面する丘の上の瀟洒な家にお招きいただき地元で取れる海鮮を高級日本酒と一緒にいただく。かぶり物を被って記念写真をしたり犬と戯れたり家族ってやっぱりいいなと思う瞬間でした。

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友人が地元漁師に直接交渉して取っていただいた走りのワタリガニと50gオーバーの天然車エビの刺身と塩ゆで。友人が直接船を出して捕りに行ってくれた鯒の刺身。写真はないけど地元産の脂が甘すぎる黒毛和牛の炭焼きなど。最高に贅沢なおもてなしをお腹がはち切れそうになるまでいただいた。

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翌日は日本海まで皆でドライブ。目的地の角島は『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』という特集で3位にランクインしたり車のCMでもよく使われている景勝地。

この日は台風で残念だったけど普段はエメラルドグリーンの海と角島大橋のスケールに県外の人はみんなぶったまげるらしい。

その近くの瀟洒なカフェでランチる。小高い丘からは海が一望出来る。こちらのオーナーさんは古民家リノベーションを生業とされているらしくこちらのお店も女性だけで運営。

 

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よくわかんないけど此方の店の名物が塩ラーメンらしい。近辺で烏賊漁が盛んなために豚肉のチャーシューと別に烏賊フライがトッピングされる。あっさりしすぎているスープの中には名産の青さ海苔も加えられる。

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角島バーガーはピタパンの中にソースをからめた烏賊リングフライと海老とレタスなどの野菜が入る。特にどおってことのないものばかりだが景色がいいから問題ない。

下関市豊北町大字神田字附野2052ー12
TEL 083-786-0123

晴ル家カフェ / 阿川駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 中国地区, カフェ |

和風モツ料理 あらた9月

お通夜に参列したあと西中島にある標記の有名店を友人と訪問。開店が18時なんだけど30分前には並ばないと入店出来ないといわれるお店。予約は基本的に受け付けない。。席はカウンタ−のみ12席。1席程度は補助椅子で融通を利かせていただける。30年以上前からご夫婦2人でされている。

瓶ビールで乾杯をしてお任せではなく好きなものを好きなだけ注文する。

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注文しなくても勝手に出てくるこちらのお店の看板メニューの和風モツ煮込み400円。いろいろな部位が入っていて塩ベースで上品に味を付けて柔らかく煮込まれている。旨味もたっぷりで当然のことながら臭みや癖は全くない。ネギは別添え。

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火を一切通していないミノ湯引きはコリコリとした独特の食感で歯切れも良くて味わい深い。酸味のある甘辛いタレにおろし生姜でいただく。ピンク色の生センマイは丁寧な下処理のせいか臭みはなく柔らかくてコリコリしてかなり美味しい。酸味のある(ぽん酢かな)上品な胡麻ダレが良く合う。

ちれ(脾臓)刺身はネットリした食感で生レバーよりもあっさりしてとても食べやすい。ビタミン鉄分がたくさん入っていて身体に良さそう。ココロのタタキも完全に生で供される。仕入れたばかりの心臓は60㎝位の大きさでそれにおもむろに牛刀を入れる。エッジの立ちまくったココロはコリコリした食感でおろしポン酢でいただく。個人的に肉の刺身で一番好みの部位。

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この店の名物のハイボール250円。キンキンに冷やした酒を並々と入れてほんの少しだけジンジャーソーダーを足す。アルコール度数は12℃と奥さんは言っていた。見ての通りウイスキーではなく多分キンミヤか韓国の焼酎だと思う。

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テールシチューはドミグラスソースではなくて和風のどてやき風のあっさりソースがかかる。テールはかなり柔らかくてホロホロと身がほどける。国産のテールは今や取り合いになっていると聞き及ぶ。分厚くカットされたタンの串焼きもハイボールにぴったり。

旨味と脂がたっぷりのコールタンは一回茹でてからしっかりと冷やされたもの。塩と辛子を付けていただく趣向となっている。〆はテールスープ。死んだ父がよく食べていたのを思い出す。個人的には焼肉よりもこちらの方が大好き。月一でずっと通いたいと思ういいお店。

大阪市淀川区西中島4-2-8
06-6304-5250
定休日:月・日・祝


カテゴリー 新大阪/西中島南方, 和食 |