2015年08月

niku-niku【大阪府 泉佐野市】

泉佐野市の犬鳴山温泉に行くすがらの辺鄙な場所に「肉料理 ふじわら」というお店があり、年に2回ぐらい10年以上定期的に訪問していた。田舎のおばちゃんの家に遊びに行った気になる自然満喫の店で自分とこの鶏小屋で名古屋コーチンを200日以上育ててそれをすき焼きにしてくれるのが名物だった。

おばちゃん自らが山で採ったわらびや自家製のこんにゃく、畑でとれる野菜は最高の御馳走であった。ご主人が自ら捕る猪もさばきたての心臓とレバー、腎臓、横隔膜を塩焼きでよく頂いた。しかし1年前におばちゃんが病気で倒れ、残念ながらお店を廃業したという噂を聞き及ぶ。

しかし本年6月に親戚筋の若夫婦がこの店を継ぐことになり夏のバーベキューを中心に大復活とのこと。
その話を聞きつけて仲間15人と離れを貸し切ってお任せ料理で軍鶏や鶏のすき焼き、塩焼きを頂く。

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ビールとともにでる突き出しでいきなり泉州の郷土料理「じゃこごうこ」登場。水なすの古漬けと大阪湾のとびあら海老を炊き合したもの。激塩の水茄子と海老の絶妙の旨さに悶絶する。・・これは昔からの知る人ぞ知る逸品。なかなかやります・・・

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黒毛和牛の土手焼きもビールにぴったり。若奥さんは当然地元の方でこのような地元系の料理はなんでも出来るらしい。

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早朝に締めた地鶏は内臓もいい色をしている。すべての部位が丁寧に盛られている。

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軍鶏も仕入れだがかなり上質なものである。これらを最初は塩焼きで頂く。スパークリングと白ワインで食べまくる。川のせせらぎがBGMとなる。昼間は手ぶらでバーベキューも出来て川遊びや家族風呂も楽しめる。梅雨時は蛍鑑賞も出来てとてもいい場所である。

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この日は特別に梅雨時にとれる梅雨松茸を持参する。当然すき焼きとの相性は抜群。赤ワインと一緒に飲むや食うやの大騒ぎ。

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鶏のすき焼きに松茸を大量に投入する。地元産の玉ねぎも甘甘で軍鶏と地鶏の食べ比べもとても楽しい。鶏の内臓と松茸の取り合わせもなかなかいい。食事が終わってみんなで露店風呂に入って再びビールを頂く。〆の水茄子漬け物はお約束。

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川で遊んで風呂にも入って食事とお酒でひとり6000円くらいでした。7月中旬に訪問してホントは人には教えたくなかったお店。一月遅れでアップします。。子供と一緒に夏の思い出作りにぴったり。安近短楽の象徴のような場所です。

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大阪府泉佐野市大木1772
0724597259

大阪府 泉佐野市 やきとり焼肉

懐石料理徳 住之江本店【大阪市 北加賀屋】 【大阪市 住吉公園】

親の初盆の食事を私どもの経営する表記の店で行なう。お昼なので簡単な松花堂弁当4000円をリクエスト。

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右上の桝には鱧の子の炊いたもの、ほおずきに入ったチーズ玉子、蛸の柔らか煮、さつま芋のレモン煮、笹に包まれた小鯛寿司。炊きあわせは旬のイサキの煮物、茄子田舎煮、高野豆腐、姫おくら、信太巻などシンプルであるが手の込んだ仕事。

焼き物は旬の鱸の蓼焼き、酢茗荷と黄身を鋳込んだ蓮根があしらえ。酢の物は煮鮑に蓮芋とプチトマトの甘酢和え、海苔を寒天で固めたものなど

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造りは鱧、剣先烏賊、熟成させた鯒(こち)。揚げ物は活車エビ、水茄子とうもろこし、枝豆の天ぷら。釜炊きご飯と卵豆腐と葛寄せ。デセールはシンプルにオレンジとキウイのマンゴーピューレ掛け。いい食材と丁寧な仕事でした。

詳しくはこちら http://www.nori-kaiseki.jp

大阪市 北加賀屋大阪市 住吉公園 和食

すし豊 8月【大阪市 松虫】

ランニングの帰りに旧友と松虫にあるヘビーユースする寿司店訪問。どういうわけか何度来ても食べ飽きない・・・
ビールで乾杯をして突き出しは葛と蓴菜と馬糞雲丹を旨酢にていただく。

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大阪湾の烏賊なんだけど剣先じゃなくてハリ烏賊でもない初めて効く名前の烏賊。熟成させてあるのかむっちりとした味わいがとてもいい。ネタとシャリの間に黒胡麻が入る。コハダは1枚漬け。しっかりと締められてこれはこれでとても美味しい。白鹿の冷酒とともに頂く。天然鯛は思ったよりも脂があるのにビックリ。シャコはしっかりと煮込まれて卵と白子と両方を半分ずつ味わえるという趣向。

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紅白になった蕪寿司は中は締められたヒラマサが鋳込まれている。最初は甘酸っぱい蕪の味がして噛み締めるとヒラマサの旨味が口いっぱいに広がる。更に咀嚼していると唐辛子の辛さがあとから登場。店主はこれを味の三段ロケットと呼ぶ。

軽く炙られたカンパチは脂の焦げたところが香ばしい。鱧も旬真っ盛りで大振りのシラサエビは甘くてとても美味しい。

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続いておろし生姜がのせられた鯖の漬け、平目のエンガワ、お店で一番柔らかいネタの蒸し鮑、一番固いネタのイクラと続く。

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前菜の葛と蓴菜と雲丹はビジュアルだけで暑気払いとなる。琵琶湖に流れ込む川で獲れる鮎は目の前の水槽で泳いでいるものを店主が網ですくってくれてそのまま油の中行きとなる。黒松白鹿のちょっとええ冷酒とともにしっかりと締めた鯵の手巻寿司を頂く。これはベストマリアージュなり。。すっきりとした爽やかな口当たりと旨すぎない飲み口が個人的にも好み。

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いつもと同様に「口の中で溶けちゃうよ〜」と言いながら供される大阪湾の煮穴子はふわふわでスフレのような食感。提供されてから15秒以内に口に入れなければならない。脂がのりまくって今が最高に美味しい時期。塩でいただくと甘味が強調されてとても美味しい。

軽く炙られて提供される烏賊の印籠はこの店のオリジナル。ヤリイカを使用する江戸前の古い仕事。烏賊の胴体とシャリの間に白子が入り、両端はイカの卵が入っていてレアに火入れされて甘味を増した身と卵のプチプチした食感と白子の滋味が合わさるこちらのご主人のスペシャリティー。ご主人のお人柄もよくて価格もリーズナブル。いい店です・・

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 松虫 寿司