2008年03月

かよう亭

東京出張の帰りに山中温泉まで暫し休息。 人に紹介いただいた山中温泉の名旅館「かよう亭」 こちらの旅館はその昔 客室40室、収容人員200名を誇る大型旅館だったらしい。  それを改築・休業を経て、ひとりひとりの客に密度の濃いもてなしができるようにと、山の中に移築し 一万坪の敷地に僅か10室という旅館に大変身したらしい。   日本旅館の多くが規模や外観の豪華さばかりを競っていた80年代に、 部屋数を縮小して「真のもてなし」を追求した・・・。  当時は、かなり勇気のある決断ではなかったかと思う。 お迎えしてくれた80才前のご主人は山中温泉の文化人らしく 侘び寂びや古典、芸術にもぞうしが深く引き算の美学を持ち合わせていることが この旅館のさまざまな設えでよくわかる。 旅館は部屋にいても廊下を歩いていても音というものがほとんど皆無だ。 このため時間という流れをまるっきり忘れさせてくれる。 個人的には食事に時間を掛けないほうであるが ゆっくりと時間を忘れて食事を楽しむ楽しさを実感することができた kayoutei.JPG そして食事のほうは花梨酒の食前酒に飯だこのイチゴ酢。このイントロからかなりの期待をさせる。 前菜は行者にんにくの酢味噌あえ、揚げ湯葉の蕗味噌添え、鯛昆布占め、ニシンのへしこ、淡雪羹 お椀は薄い豆のすり流し、なんともたおやかな澄んだ味加減にびっくり。 椀だねは地元で取れる車鯛と白きくらげ。黒胡椒が味のアクセントになっている。 造りは甘エビと寒ぶり甘エビは新鮮そのものまったく臭みなし。鰤も独特の魚くささもなく 自然な脂は天然の印。 続いて揚げだしタラ白子にたらの芽の天ぷら。これは予想どうりの味加減。少し安心・・ 郷土料理の粟蒸しはプチプチとした粟の舌触りと素朴な味が餡と絡まってなんとも美味 これだけで日本酒の燗を2合開けてしまう 焼き物はぶりの子供の味噌漬けを胡麻ソースに絡めたもの この取り合わせはありそうで今までなく日本酒との相性も最高で 永遠に食べ続けたいと思った 使用されている器も地元の作家ものを中心に古九谷や土ものなど亭主の 趣味のよさがわかるものばかり 続いて地物の蟹が出てきたが結構おなかがいっぱいになる これは美味しいのは当たり前か 酢の物は湯がきたての旬の蛍烏賊。バリうま・・・ あとはご飯と止椀にフルーツ。ゆっくりお酒を楽しみながらいただいたので最後まで入らず・・ 残念・・・・ 私が知りうる風呂の中でもベスト3にはいるこの旅館の風呂は景色がすばらしい 自然を生かした林を見ながら温めの露天風呂に入ると天国に来た気分になる 食事のブログなのでここではあまり書かないこととする。 tyoshoku1.JPG 朝食は日本一と言われるものでこれに興味があった。 朝一番のお茶と梅干はびっくりするくらいうまかった まずはあおさ海苔が入った味噌汁。加減がすばらしい。 豆腐の造りは味が濃厚。じねんしょも山の香りがすばらしい これに手作りの塩辛となると朝からビールをいただく 炭火で温められた海苔と席についてから焼いて湯気が立ち上る出汁巻き玉子 はすばらしすぎて感動してしまう。 湯豆腐は限りなくはかない味加減でテーブルの横で焼いてくれる厚揚げと脂の乗ったはたはたは 最高の朝向けの焼き肴となる。地味ではあるが朝に食べたいものが普通にそれも最高の もてなしで最高にうまい状態で出てくる。10室だからできるんですとは担当の客室係りの方の声 名旅館恐るべし・・・・


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十六夜ニ丁目

谷町線阿倍野駅1番出口の裏の路地にある泉州の朝獲れの地魚を食べさせてくれる居酒屋。 あんまり知られていないがコストパフォーマンスも抜群 ドリンクもかなり安い お店はバーのようなつくりだが内容は居酒屋バリバリ しかしこの店の魚へのこだわりはすばらしい。 個人的に先週の漁港によく魚を買いに行くこともあるが 価格も安く新鮮でいい物をそろえている姿勢には敬服する メニューには多くのものに“泉州”の冠が付いています。泉州産とついているメニューは泉佐野・田尻・尾崎・鳥取荘・樽井などの漁港に店主が直接買い付けに行っているそうです。 タコ、イカ、穴子、シャコ、渡りガニ、ガッチョ、エイ、フカ、ガシラ、太刀魚、など魚好きが 泣いて喜ぶような魚ばかり。 izayoi.JPG さっそく造り盛り合わせを注文。2人前1200円の安さもびっくりだが 新鮮この上ないたいらぎ貝、マグロ、中トロ、鯖、アナゴ、河豚、すずき。特にアナゴの造りは珍しく こりこりとして脂もありかなりうまい。 続いてがっちょのてんぷら580円はビールにぴったり 小魚だが滋味深い・・すばらしい 泉州地だこぶつ切り(680円)もひたすらやわらかく味が濃厚。湯がいているだけなのにどうしてこんなに うまいのか不思議。かめばかむほど蛸の旨みが染み出してくる。あまりにおいしすぎてガーリック焼きも頼む。トレビアーンって感じ これにも感動して飯だこの釜揚げを注文するとたっぷりと卵を持った 蛸が湯がきたてで出てきたこれをポン酢で食すと痙攣を起こしそうになるくらいうまかった。 旨すぎて写真取るの忘れたのが穴子の天ぷら泉州風(680円)です。泉州では、たっぷりの青ネギと醤油を掛けていただきます。ホクホクの穴子の身にシャキシャキの青ネギ、醤油の香ばしさが渾然一体となって天汁で食べるアナゴとは違った味わい 泉州穴子しゃぶしゃぶ(780円)です。これも初めての体験で小ぶりのぴかぴかのアナゴを10秒くらいしゃぶしゃぶにしてポン酢でいただきます。小ぶりの穴子ならではのコリコリっとした独特の食感と穴子の旨味が最高でした。これは思わず追加お代わりしてしまいました 締めは泉州素材のブイヤベース(980円)です。スズキ・サワラ・足赤海老などの魚介としめじ茸を土鍋に入れてトマト味のスープで煮込んでます。トマトの酸味が効いたスープには新鮮な魚介から滲み出たエキスが溶け込んでいて、泉南の海の恵みを存分に味わえます。 大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-48 電話:06-6623-8994 営業時間:17時~25時(

創作酒房 十六夜 二丁目居酒屋 / 阿倍野駅天王寺駅前駅大阪阿部野橋駅


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高砂部屋

tyannko.JPG 同名のちゃんこ鍋屋もあるが本場所初日ということで谷町に有る高砂部屋の稽古を見に行って ちゃんこをよばれてきました お相撲さんが食べる食事はすべてちゃんこというらしいが本場所初日と千秋楽は いわゆるちゃんこ鍋を食するらしい レシピはこちら   ↓ http://www2s.biglobe.ne.jp/~wakamatu/tisiki/soppu.html 関東系の味付けで鶏がらスープに醤油をたっぷり入れて砂糖をドカンとぶち込みましたって感じ しっかりした味付けのためうどんとの相性はとてもよく2杯お代わりしました。 野菜や鶏肉をくたくたになるまで煮込んでました。 朝赤龍の稽古は見ましたが横綱朝青龍はついに自分の部屋から出てきませんでした・・


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