地域:大阪市|ジャンル:麺料理

はるはな庵【大阪市 天神橋筋六丁目】

天神橋にある支店を視察したあとに社員君2人と表記の店を訪問する。黒うどんと書かれた大きな看板がよく目立つ。たかまの蕎麦屋さんと湖月出身の青木の料理屋さんのあいだにある。

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お店は女性の料理担当と配膳の女性2人で切り回し。うどんを湯がいている間に他の作業をこなす。洗い物もする。客ともしゃべる。一度にいくつもの作業をたくさんこなす。ガラス張りのオープンキッチンなので見ていてとっても楽しい。

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看板メニューの春はなうどん780円に塩結び50円をプラスする。揚げ物はないんだけど気になるメニューが目白押し。名物は自家製のチャーシューでこの店では煮豚と呼ばれている。この煮豚の入ったうどんをベースに野菜たっぷりのものやあおさのりの入ったもの、煮豚やトマトとチーズが入ったカレーうどんもある。

あっさりシリーズとしてレモンスライスと大根おろしが入ってレモンを箸で突いて食べるシーレモうどんや梅薯蕷のぶっかけなど女性が好むようなうどんのオンパレード。黒うどんの正体はイカスミが練り込まれていると言う事らしい。イカスミは健康できれいにする成分がたっぷり詰まっており低脂肪、低カロリーとの事。煮豚はコラーゲンたっぷりらしい。。少し納得。

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目の前で作業を見ると有頭海老(天使の海老)を出汁の中に入れて出汁に海老の味を移すうどんを湯がいて冷水で締めてまた温めて丼に入れる。出汁をうどんにかけてえのき茸、煮卵、貝割れ、煮豚、しめじ、酢につけたラディッシュをトッピング。

レモンスライスが入っているのには驚いた。海老の質もよくいろんな具がのっかっていてとても楽しい。煮豚も分厚くて柔らかくて秀逸。ラディッシュの酢漬けとレモンスライスは違和感を感じ得ないがこれは好み。

黒うどんはコシもあってツルツルして食べやすい。もちろん歯は黒くならない。メニューも豊富で、料金も良心的。すべてのメニューを制覇したいと思わせる内容。

大阪市北区天神橋7-12-14 グレーシー天神橋11号
お昼11:00~15:00 夜17:00~21:00
定休日:日曜
06-6583-9025

はるはな庵うどん / 天神橋筋六丁目駅中崎町駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 天神橋筋六丁目 麺料理

御食事処 ひかる【大阪市 住之江】

50年前に私は住之江区の西住之江というところで生を受ける。その頃、父は母と一緒に富士センターという小さなショッピングセンターの中で「魚徳」という鮮魚店を営んでいた。そのショッピングセンターの魚屋の横に小さい小さい家を建ててそこで暮らしていた。物心ついたとき(5歳くらい)にそのショッピングセンターは廃業となりしょうがなく両親は住之江区の加賀屋で6坪の寿司店を開業する。

その寿司屋は夜中の2時頃まで営業していたので当然、幼少の私は鍵っ子となり夕方まで友人と遊んだあと年の離れた高校生の姉の帰りを待って一緒に姉の作る夜ご飯を食べた。土曜日は特にする事がなかったので半日中大和川の堤防で一人で川を眺めていた。首には毛糸で吊るした家の鍵が一つ。姉も社会人になり残業やおつきあいで帰りが遅くなると晩ご飯を食べる事が出来ない。

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そんなときに表記の食堂でお世話になった。小学生の低学年の子供の晩ご飯を優しい言葉をかけてくれながら愛情を持って作ってくれた。

お金を持っていなくても食の細い私に好きなものを食べさせてくれた。母があとで支払いにいく。私は当時皆に「和ちゃん」と呼ばれていた。。

近所に用事があり40年ぶりの訪問となる。ずっと前に一度食事をした事があるんだけどそのときは何も言わずに食事をして帰った。この日は幼少の頃のお礼を言いたくて訪問する。

お店は40年前と全く変わらず。古いんだけど掃除が行き届いていてどこもピカピカ。外観はいかにも町の食堂。中もまったくそのまんま。飾り物も音楽もない。

当時若くてすらっとしていて綺麗だった女将さんも今年71歳と言っておられた。うどんや丼、ショーケースに入ったおかずがいろいろ。。どれもがちゃんと作っていて芯の入ったものばかり。見ただけで美味しいとわかる。。

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子供の頃こういったものを毎日食べてたんだなと思いながら壁に貼られたメニューをしげしげと見る。

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この日はきつねうどんと出し巻200円、中御飯を所望する。若いときの女将さんの印象しかないから女優さんが老人の役でメイクしているようにしか見えない。女将さんが配膳で動き回る様子を見ているといろんな幼少の頃の出来事が走馬灯のようによみがえる。

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出汁巻はひたすら柔らかい。味の加減も完璧。うどんの出汁も美味しすぎる。食べてるうちに目がうるうるとなる。食後に一息つきながら、このお店の裏に自宅があった事。晩ご飯ほぼ毎日お世話になっていた事。このうどんを食べて自分は大きく育った事。このうどんが自分の食生活の原風景である事。そしてそのお礼をちゃんと言いたくて今回訪問した事。そんな事を話させてもらった。

話をしていると涙が出てきた。。「和ちゃん、ちゃんと覚えてるよ・・」「魚徳さんも商売立派になりはって・・・よかったわ〜」寡黙なご主人も表に出てきてくれて話し込む。。

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「父母も健在なので今日の事は報告します。本当にありがとうございました」と申し述べて店を出る。

住之江区西住之江3−2−21

大阪市 住之江 和食麺料理

麺と心7【大阪市 天王寺/阿倍野】

阪堺電気軌道鉄道上町線阿倍野駅南100mにあるラーメン店。電車で店の前を通るたびに行列ができているのでずっと気になっていた。この日は知人の葬儀参列の帰りに訪問する。鶏と魚介のW白湯スープが看板商品なんだけど普段ラーメンを食する習慣がないのであまりよく理解出来ない。

「新味」と呼ばれるカジキマグロをスライスしたものを温燻低温調理でレアに仕上げたものがチャーシューと共に麺の上にのっかったものが有名らしいがマグロが苦手なのでチャーシューだけがのっかったデフォルトの商品を所望する。

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ビジュアルがとても美しい。。美しいものは必ず美味しいと言う原理原則がある。W白湯スープは鮮魚のアラをベースに昆布と煮干し、サバ節(と思う)などで取った出汁と鶏のもみじなどをに出したコラーゲン系のスープを合わせたもの(と思う)。魚の臭みは皆無で、逆に甘くて旨味が凝縮している感じはするのだけどこの味になれていない50才のおやじにはスープの粘度とクリーミーな舌触りが違和感を感じてしまう。

麺は平打ちのストレートでコシもあってかなり美味しい。小麦の味がしっかりとする。粘度のあるスープにしっかりと絡みながらものど越しもいい。 食したあとの後味もクリアで全くしつこくなくよく考えられたモノと感心する。メンマのかわりに筍の天ぷらがのっかっているのも悪くはない。
ラーメンもどんどん進化するのかといい勉強をさせて頂きました。

大阪市阿倍野区阿倍野筋4-12-13
tel:06-6657-7479
11:00~15:00
18:00~22:00
定休日:無休

麺と心 7ラーメン / 阿倍野駅松虫駅天王寺駅前駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 天王寺/阿倍野 ラーメン麺料理