お料理 むらやま【大阪市 住之江】 【大阪市 住之江公園】

あけましておめでとうございます。昨年度は私の駄文を綴った日記にお付き合いいただきありがとうございます。昨年は672回の外食をしました(朝食は除く)。本年も好みの店ばかりになりますが色々と食べまくりたいと思っております。何卒よろしくお願いいたします。

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年始はお店が営業していないので外食ができません。しばらく時差投稿になりますが12月に訪問した未掲載のお店を紹介いたします。

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昨年12月に住之江区の御崎というところにある表記の店を訪問。南海本線住之江駅・大阪メトロ住之江公園駅から徒歩15分。私どもの会社で30年勤めた調理師(副料理長職)が数年前に独立し、満を期して開業したお店。

カウンター7席とテーブル席が2つの地元密着の小料理屋業態。奥さんと娘の3人で切り盛り。大衆的なアラカルトメニューが中心で毎朝、木津市場で仕入れした食材を綺麗に美味しく作られる。常連率が高くて客同士がいつも仲良く話をしている。

刺身盛り合わせはおぼろ昆布を乗せた鯛とサーモン、鰤の3種盛り。

お酒のアテの盛り合わせを頼むと大皿にさまざまな酒肴を盛り込んでくれた。平目の唐揚げのトマトソース掛け、タコの柔らか煮、鮑のふっくら煮、だし巻き卵と明太、マグロの煮付けなど。。

新鮮な鯵のフライに刻んだしば漬けが入る自家製のタルタルソースをかけたもの。。とても良い取り合わせでアイデアが光る逸品。全て美味しくいただきました。ごちそうさまでした。こちらの店のご主人は「全く笑わない人」で有名。あまりにも無表情なのもカウンター越しに見ていて面白い。

住之江区御崎8-1-6
090-2384-9931月曜定休

 

大阪市 住之江大阪市 住之江公園 和食居酒屋

懐石料理徳 住之江本店 6月【大阪市 住之江】 【大阪市 北加賀屋】

お世話になる奉仕団体の方々と一緒に私どものお店の料理を相伴させていただく。この日は5000円の夜のコースとのこと。

2015-06-19 18.33.45

先付けはバチ型にカットされた卵豆腐と白芋茎に和歌山産の鱧。丁寧に骨切りされた鱧は普通に美味しい。

2015-06-19 18.33.52

この日は西條酒造の天野酒ラインアップを飲み比べ。

2015-06-19 18.43.51

お造りは剣先烏賊に今が旬のエゾバフン雲丹の海水漬けをしたものを載せたもの。ミョウバンを使用していないのでウニの甘さが際立つ。

2015-06-19 18.48.24

二つ目の造りは縞鯵と石鯛。どちらも鮮度がかなりよく味わい深い。特製の土佐醤油で頂くと日本酒がとても進む。

2015-06-19 19.06.28

椀盛は木耳と活伊勢エビのはいった糝薯。ふわふわして軽くてかなり美味しい。鶴菜と蓴菜と素麺を添える。出汁は直前に鰹節を削るのがこだわり。

2015-06-19 19.20.39

八寸は鯵とアスパラガスを三杯酢で和えたもの。冬瓜の海老餡掛け。穴子小袖寿司、さつま芋檸檬煮、明石蛸柔らか煮、蓮根小倉煮黄味酢添え、チーズ豆腐。どれもしっかりと手をかけてつくられているのでかなり美味しい。

2015-06-19 19.53.33

名物の但馬牛を使ったローストビーフ。丁寧にした処理をして醤油をベースにしたタレに1日漬け込みマリネをして超低温で真空調理する。そのままでも美味しいが軽く酸味を利かせたソースと合わせる。ウチヒラと言うもも肉を使っているのであっさりしていながらも舌の上で甘い脂が溶ける感じがあり多くの方が美味しいと言っておられた。

2015-06-19 20.04.35

留肴として天然仕立ての鮎を各パーツにわけていろいろな調理法で味わっていただく趣向。骨や頭はカリカリに唐揚げにしていただく。生のベビーコーンを焼いたものや酢蓮根がいい仕事をする。

2015-06-19 20.16.28

〆は玉蜀黍ご飯。新鮮な玉蜀黍を使って土鍋で炊き上げる。甘味は自家製の最中。5000円以上の価値は充分と確信。

http://www.nori-kaiseki.jp

大阪市 住之江大阪市 北加賀屋 和食

御食事処 ひかる【大阪市 住之江】

50年前に私は住之江区の西住之江というところで生を受ける。その頃、父は母と一緒に富士センターという小さなショッピングセンターの中で「魚徳」という鮮魚店を営んでいた。そのショッピングセンターの魚屋の横に小さい小さい家を建ててそこで暮らしていた。物心ついたとき(5歳くらい)にそのショッピングセンターは廃業となりしょうがなく両親は住之江区の加賀屋で6坪の寿司店を開業する。

その寿司屋は夜中の2時頃まで営業していたので当然、幼少の私は鍵っ子となり夕方まで友人と遊んだあと年の離れた高校生の姉の帰りを待って一緒に姉の作る夜ご飯を食べた。土曜日は特にする事がなかったので半日中大和川の堤防で一人で川を眺めていた。首には毛糸で吊るした家の鍵が一つ。姉も社会人になり残業やおつきあいで帰りが遅くなると晩ご飯を食べる事が出来ない。

2014-03-19 13.00.08

そんなときに表記の食堂でお世話になった。小学生の低学年の子供の晩ご飯を優しい言葉をかけてくれながら愛情を持って作ってくれた。

お金を持っていなくても食の細い私に好きなものを食べさせてくれた。母があとで支払いにいく。私は当時皆に「和ちゃん」と呼ばれていた。。

近所に用事があり40年ぶりの訪問となる。ずっと前に一度食事をした事があるんだけどそのときは何も言わずに食事をして帰った。この日は幼少の頃のお礼を言いたくて訪問する。

お店は40年前と全く変わらず。古いんだけど掃除が行き届いていてどこもピカピカ。外観はいかにも町の食堂。中もまったくそのまんま。飾り物も音楽もない。

当時若くてすらっとしていて綺麗だった女将さんも今年71歳と言っておられた。うどんや丼、ショーケースに入ったおかずがいろいろ。。どれもがちゃんと作っていて芯の入ったものばかり。見ただけで美味しいとわかる。。

2014-03-19 13.04.03

子供の頃こういったものを毎日食べてたんだなと思いながら壁に貼られたメニューをしげしげと見る。

2014-03-19 13.04.09

この日はきつねうどんと出し巻200円、中御飯を所望する。若いときの女将さんの印象しかないから女優さんが老人の役でメイクしているようにしか見えない。女将さんが配膳で動き回る様子を見ているといろんな幼少の頃の出来事が走馬灯のようによみがえる。

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出汁巻はひたすら柔らかい。味の加減も完璧。うどんの出汁も美味しすぎる。食べてるうちに目がうるうるとなる。食後に一息つきながら、このお店の裏に自宅があった事。晩ご飯ほぼ毎日お世話になっていた事。このうどんを食べて自分は大きく育った事。このうどんが自分の食生活の原風景である事。そしてそのお礼をちゃんと言いたくて今回訪問した事。そんな事を話させてもらった。

話をしていると涙が出てきた。。「和ちゃん、ちゃんと覚えてるよ・・」「魚徳さんも商売立派になりはって・・・よかったわ〜」寡黙なご主人も表に出てきてくれて話し込む。。

2014-03-19 13.25.10

「父母も健在なので今日の事は報告します。本当にありがとうございました」と申し述べて店を出る。

住之江区西住之江3−2−21

大阪市 住之江 和食麺料理