ちくでん

マラソンの後でとり天を食べたあと別府を代表する竹瓦温泉を訪問。風俗街のど真ん中にあって道後温泉のようなかなり風情のある建物。受付のおばさんと話をするとこの建物は「登録有形文化財」で近代化産業遺産」にも登録されているらしい。

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明治12年に作られたこの温泉は改築を重ねて昭和初期に最後の改装をして今に至ると言っておられた。当時は竹屋根葺きの浴場で後これが瓦葺きに改修されたため「竹瓦温泉」と言う名前になったらしい。この日も若い女性のグループがいっぱい来られていた。

名物の砂湯があるけどお酒を飲んでいたので入っちゃダメと言われる。普通のお風呂だけなら入浴料は「100円」なり44℃のお湯は一度入れば湯冷めしない・・・

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銭湯を出て風俗街を抜けて路地を歩いているとオーラ出まくりの表記の店を発見。こちらのお店は単品料理はなくてお任せの大鉢盛り料理一本勝負らしい。これはいい店見つけたと思い即入店。お店は店主と奥さんの2人だけ。座敷に通していただいてビールと大皿盛り料理3500円を所望する。この他にも河豚のコースとかあったけどご主人一押しということなので大鉢料理をお任せする。

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出てきた料理は大量のてっさと河豚皮、関サバと関アジ 、ゴマ河豚(と思う)の唐揚げ、豊後牛の網焼き野菜の煮物いろいろ・・・と言った内容。豊後牛は炭の香りと甘辛いタレが相まって柔らかくてとっても美味しい。刺身はすべてピカピカでカボスを絞っていただくと焼酎がいくらでも飲める。。

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この店でも大きな河豚の肝がついていてポン酢に溶かしていただく。河豚の身はもちろんアジもこの肝酢でいただくと味わいが変わって食べ飽きない。野菜の煮物もしんみりとした優しいお味で口直しにちょうどいい。蓮根のおいしさにはビックリした。

最後に味噌汁とおむすびがついていてフィニッシュ。
四季折々の新鮮な地元の素材をうまく使われて内容も価格も大満足でした。

その日の料理の内容は毎日フェイスブックで公開しておられます。

大分県別府市北浜1-6-1

ちくでん割烹・小料理 / 別府駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

和食郷土料理 九州地区

とよ常 駅前店

マラソンを完走したあと温泉で汗を流して表記の別府で超有名な郷土料理の店で一人祝勝会。場所は別府駅東口のロータリー前にある。
別府発祥かつ大分県民のソウルフードである「とり天」とビールを愉しむ。行列の絶えない人気店だけど夕方の早い時間に訪問したのでカウンター席を確保。観光客のみならず地元客にも人気の店らしい。

別府市内だけでもとり天を出しているレストランは100件以上あると聞き及ぶ。東洋軒と言う中華レストランが発祥(今でもある)で前日に訪問した寿司屋でもサイドメニューでとり天があったのには驚いた。

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ほどなくして出てきた名物のとり天は、細長いスティック状の鶏肉に厚めでふわっとした衣を纏う。酢醤油のような酸味のあるタレを上からぶっかけてそれをタルタルソースに付けて食べるという趣向。上品なチキン南蛮という感じであろうか。
お店の姉さんに「このたれは酢醤油ですか」と聞くと「違う」とのこと。レジでこのたれが販売されていたので成分を見ると醤油、酢、レモン果汁、砂糖と書かれていた。この酸味がポイントと感じた。。

食感はカリカリしたころもにジューシーさ残し、かつコリコリした食感が特徴の仕上がり。言われなければゲソ天のよう。ころもは大きくて肉部分は極僅か。しかしそれがビールによく合う。お店によって肉の部位、下味や衣の色、タレや辛子の有無、カボスがついていたりニンニクがしっかり効いていたりとバリエーションも豊富と言ってていた。

付け合わせのキャベツサラダも丁寧に作られていて美味しい。あっという間に完食して店を出る。刺身や豊後牛など地元の食材をふんだんに使った料理がたくさん。大勢で来ると楽しく会食出来るであろういい店である。。こちらのお店の本店は北浜公園と言う駅から徒歩5分に位置する場所にある。。

大分県別府市駅前本町3-7

とよ常 駅前店天丼・天重 / 別府駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

和食居酒屋郷土料理 九州地区

むつ五郎

熊本で打ち合わせの後に繁華街にて会食。数ある馬肉料理店の中でぴか一と言われるお店に招待いただく。

招待いただいた熊本随一のタクシー会社の社長さんの行きつけの店なので訪問する前からわくわくどきどき。。ビジネスホテルの地下にあるこの店はぱっと見た感じは大衆居酒屋。

馬だけではなく魚料理もいいと言っていた。壁には馬料理のメニューがずらりと並ぶ。

ビールで乾杯してまずは代表的な郷土料理の「人文字ぐるぐる」をいただく。ただのわけぎの酢みそ和えなんだけどわけぎは熊本では「人文字」というらしい。それを湯がいて冷やしぐるぐる巻くから人文字ぐるぐる・・・・そのまんまやん。。熊本の人面白い。。

「辛しれんこん」は福岡でもよく食べるが熊本のこの店のはかなり辛い。マヨネーズが添えられていてつけると少しマイルド。。米焼酎とぴったり。でもどうしてわざわざレンコンに芥子を塗って食べるのか不思議。。

そして待ってましたと馬刺盛り合わせ。

頂いたのは上等なものでしょうが、本当に口の中でジュワーととろける。獣臭さもなにもなく、口に残るのは上等なバターを食べたあとのようなとてもいい余韻。間違いなく牛刺しよりも旨い。。味が奇麗と言った表現が伝わるかわかんないがとてもすっきりする。

脂の部分に包丁で切れ目を入れているのは何か意味があるのであろう。

おろしニンニクかおろしショウガをつけてスライスした玉ねぎと一緒に甘口の醤油につけいただくのが熊本流。コーネ(たてがみの部分の脂)もとても上品な味わい。

今まで食した馬刺で一番旨い。。

刺身で食せる肉を塩焼きでいただく。火入れが絶妙でふわふわした食感がとてもいい。ジューシーな馬肉のおいしさがまんま味わえる。

馬一口カツ
馬肉を一口サイズの◯に成形。こちらは馬の旨味だけが凝縮して本当に美味しかった。

馬根(大動脈)刺しを盛り合わせで。馬根はシャキシャキ、コリコリした歯ごたえが楽しい。まさに馬(旨)すぎ

生レバーの登場。牛のような臭みは全くない。。牛のレバーよりもあっさりしてこりこりしているのが特徴。旨味は馬の方があると感じる。甘い醤油にごま油を混ぜたもので食す。。一口食べるたびに元気がみなぎるのがわかる。これは価値がある。

馬串は酢みそ系のタレがかかっていてあっさりと食せる。この串料理も秀逸である。いくらでも食べれる感じがした。肉料理は結局は牛以外は嗜好品、というようなところがあるがこの店の馬料理は牛を超えたと言う感がある。

馬ホルモン焼きも火入れが絶妙甘辛いタレに新鮮なホルモンがベストマッチ。

桜納豆と言う料理で馬肉と納豆を合わせた料理。こうやってみるとまさに春爛漫と言った感じがする。とっても麗しい。。隣のすりこぎで混ぜ合わせる趣向である。

混ぜ合わせたらこんな感じ。同伴した茨城県の造園会社の社長も地元の納豆料理にはないものだと感動していた。

馬肉で作ったコロッケなり。。ここまでやりきるこの店の力量に敬服する。

生姜焼き。。。まずい訳がない。。ありとあらゆる馬料理を食させていただく。この世の幸せここにあり。。

舌の刺身。。これは生まれて初めて。脂がしっとりしていて悶絶する旨さ。。これを一番最初に食したかった。この舌を大阪に連れて帰りたいと思った。

ホルモン煮込みは特別かわった味がする訳ではないがだしの味がとてもいい。白いご飯にぶっかけていただきたいくらい。見た目よりもずっとあっさりしていて塩味ベースの出汁に具から出た旨味がとてもいい感じとなっている。

最後は馬汁。。馬汁と書いてバジルと読むらしい。〆に最高。。

馬汁とともに馬肉の握り。最後の最後まで馬肉づくし。。おなかパンパン。。想像を遥かに超える満足感に感激する。

熊本は食べ物も美味しいし、人もいいし、老後はここに住みたいと思わせるいいところである。再訪できるのが楽しみである。

週末は茨城にてかすみがうらマラソン出場。馬肉パワーで走りまくるぜ。

熊本市花畑町12-11熊本グリーンホテル B1F 
電話:096-356-6256
時間:17:00~24:00

むつ五郎馬肉料理 / 花畑町駅辛島町駅熊本城・市役所前駅

和食郷土料理 九州地区