地域:中国地区|ジャンル:和食

みな美

表記の店で昼食をいただく。場所は島根県松江市の宍道湖の湖畔。前日は同じ経営の玉造温泉の旅館に宿泊。松江に来たときはいろいろな方にお連れいただく創業120年の老舗。過去数多くの文人墨客に好かれたお宿で小泉八雲を始め、島崎藤村、与謝野晶子、内田百閒、川端康成などが来宿したらしい。食事どころはこの宿の1階部分にある。

名物は「鯛めし」。。。全国津々浦々鯛飯をいただくが地方によってその内容が異なるのが面白い。こちらの鯛めしは、鯛のそぼろ、玉子の白身と黄身を茹でて裏ごしたもの、のり、ネギ、わさび、大根をトッピングしてだし汁を自分でかけて食べる。

特筆するのはだし汁がとてもおいしいこと。昆布がよく効いていてあごの風味もある。淡白なんだけど塩分多くて茶漬けの役割をちゃんとしている。雑味のない透明感のあるいい出汁の香りが鼻に抜ける。庭園も宍道湖の景色も素晴らしいし着物姿の女性スタッフの接客の質の高さにも驚いた。かなり良く教育訓練をされている。

この鯛めしは、江戸・文化文政の時代、長崎や平戸に赴いた御用人が献上した西洋料理を、松江藩七代藩主の松平不昧公がアレンジしたのが原点で、その御殿料理を皆美館の初代板前長が家伝料理として考案し、代々伝承された料理とパンフレットに表記されていた。

難を言えばお茶碗が小さい。。何度も上品に小分けしていただくものなのであろう。。。盛り過ぎてこぼしまくり。。関西人行儀悪いね。。。

鯛飯って大阪や徳島は鯛を丸ごと炊き込むし愛媛は生の鯛の身を味噌たれに漬けて茶漬けにするし宇和島や柏崎、浜田でも違ったものを食べた記憶がある。。やっぱり鯛は魚のキングオブキングなのね。。

*尼崎連続遺体遺棄事件目が離せない・・・この角田という女の生き様は凄すぎる。。姻戚関係すべて殺人の対象。。不謹慎であるが小説よりも奇なる現実に現代の社会の構図を見た感あり。

島根県松江市末次本町14

みな美割烹・小料理 / 松江しんじ湖温泉駅松江駅

和食 中国地区

春帆楼 本店

夕食は友人たちと下関だけではなく山口県を代表する河豚料理の料亭春帆楼にて。10年前にも訪問したことがあるがあまりいい印象を持てなかった記憶がある。今はオリックスの資本が入り古びたお店だったのがかなりモダンになり他府県の百貨店などにも約10店舗出店されブライダル事業や外国のインバウンドもされていると聞く。。

このお店に隣接する日清講和記念館は1895年に開かれた下関条約を締結した場所であり会議で使用された調度品や伊藤博文公の遺墨などが展示されている。この記念館は見る価値がある。。

最初に出てきたのが前菜なんだけど。。鴨ロース(出来合い)。カニの砧巻き、河豚の煮こごり、酒盗。

吸い物は超ぬるい。。(涙) 椀種は冷凍食品のがんもどき。。これにはさすがに驚いた。。ちょっとこれはイケン!

こちらのお店は日本のふぐ公許第一号店で伊藤博文公や昭和天皇・皇后両陛下も訪れた名店とのこと。接客係の女性がかなり態度が悪いのもびっくり多分労働環境がとても悪いのであろう。。

この日は高台に立つこのお店の最上階(4階)にある昭和33年と38年に昭和天皇皇后両陛下がお泊りになった御座所「帝の間」を使わせていただく。眼下に広がる九州の山並みと、関門海峡の景色は絶景である。

この後どういうわけかマグロと鯛(養殖)のお造りが出てきて、てっさが登場。。バリバリの養殖なのにがっかり。たぶん高級なコースだと天然フグになるのであろう。しかしながらこの日も飲み放題付きの15000円コース。。この店ではこの価格は廉価版と言うことなのであろう。。

宿泊施設もありパンフレットを見れば「夕食ふくコース」が 47250円とのこと(1泊2食付)・・・

馬関和えという料理で河豚のぶつ切りと湯葉を和えたピリッと辛い料理。。これは結構美味しいと感じた。。
河豚の白子蒸しも日本酒にぴったり。。もう少し量が多ければと感じた。

てっちりは固形燃料で一人鍋。。ホイルに入ったてっちりはかなりもみない。。思わずうーんと唸ってしまう。。

どういうわけかそのあとこってりとした肉料理。。ステーキなんだけど冷めまくっている。。美味しいものを提供しようという想いが完全に欠落。。唐揚げも同様。。残念。。。

河豚皮のサラダは普通に美味しい。そのあとはぬるくなった雑炊。。もうあまり驚かない。。30人の団体なんだけどもう少し料理と接遇に愛情が欲しいと率直に思う。。

しかしながら歴史や伝統の深みは充分に堪能できた。どの客もロビーに入った時の、「天皇皇后両陛下御座所」という看板にまず圧倒されるそんな部分もこの店の価値であろう。

山口県下関市阿弥陀寺町4-2
TEL 083-223-7181

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*翌日は早朝から関門海峡のシーサイドをランニング。関門トンネルもわたり1時間くらい汗を流した後は唐戸市場の食堂で朝食。朝の6時からやっていて市場の2階にある「よし」というお店(変わってるー)でヒラサのお造り定食800円を所望。ヒラサってたぶんヒラマサのことで養殖魚の嫌な脂は感じなかった。

お造りを甘めの醤油に漬けてご飯をワシワシいただく。。こんなのがとっても美味しいと感じる。フグ刺し定食1100円など結構リーズナブル。

よし定食1500円は肉厚の大えびを自家製パン粉で揚げたえびフライ、ふくの唐揚げ、その日仕入れた魚が並ぶ刺盛と小鉢。横の客が食べていたが結構うまそうだった。

市場の雰囲気を感じながら価格もまあまあリーズナブル。。。

春帆楼 下関本店ふぐ / 下関駅幡生駅

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割烹お食事処 みちしお

下関に出張。。到着して昼食を地元で有名な天然温泉とドライブインと割烹料理店と仕出し料理店の複合したお店でいただく。。広大な土地にいろんな施設が立ち並ぶ。

ドライブイン部門は超繁盛らしくトラックで駐車場がいつも満車。温泉があるので食事をして風呂入って寝るパターンらしい。日本一のドライブインと言う声もあると聞き及ぶ。

店内は風情のある落ち着いた雰囲気で、窓際の席からは庭が見える。2000円のお任せ会席とのこと。お座敷で友人といただく。

突き出しの海老と菜の花の胡麻クリーム秀逸。お造りはマグロ、鯛、海老の踊り(何のエビかはわかんない)。鯛のアラ煮は身がふかふかして美味しい。。ボリュームもたっぷり。

天ぷらはサクサクして美味しい。茶碗蒸しも普通に美味しい。

名物の貝汁。。単品では350円とのこと。。アサリがたっぷり。。。貝のええ出汁がしっかり出てさすが名物である。。

あと小鉢が3つぐらいついていた。。休憩もできて仲居さんの接客も実に丁寧。。地元の名店拝見しいい勉強をさせていただいた。。

山口県山陽小野田市大字埴生2216-7

くわしくはこちら

ドライブインみちしお定食・食堂 / 埴生駅

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