燻煙工房 このがみ【大阪市 住吉公園】

住之江区にある燻製料理の専門店。住宅街にあるので知る人しか知らない。お店の前は車でよく通るので前から気になっていて今回は初訪問する。

顔面は怖そうだが気配りのきく見るからに人柄のよさそうなご主人がお一人で切り盛りされている。木のぬくもりの感じられる居心地の良い空間。「燻煙(くんえん)とは 保存食を目的にした燻製を自分なりに柔らかさを残しソフトに仕上げ燻煙の薫りを楽しんでいただきたいので店主が自分勝手に名付けました・・・」とHPに書いてある。。

メニューのほとんどが燻製。エビス生ビール 中 450円をまず所望する。そして燻製盛り合わせ800円をお願いすると出てきたのは・・・・

とっても柔らかなスモークサーモン、ウズラ卵、3種類のスモークされたチーズ。右端のドライフルーツ状態なのはプチトマトの燻製。。。燻製といえば保存食っぽくて塩辛いイメージがあるがこの店の燻製はすべて塩分控えめ。。全てレアに仕上げているためにとても優しいお味。塩と胡椒(これも燻煙で香りがついている)を付けていただくとお酒がすすみまくる。だからあえてこちらのお店では燻煙料理と名付けておられる。

ジンビームのソーダー割に切り替えてむしゃむしゃいただく。。。まさに今までの燻製のイメージが何だったのかという感じである。どれもこれも燻煙の香りが良くて、素材感が一層美味しく引き立つ。 特にサーモンはコクと旨み炸裂。。

お店の端にご主人の手作りの燻製の機械が鎮座。この機械を使って熱燻、温燻(ベーコン、ジャーキー)、冷燻(スモークサーモンなどの魚介、生ハム)を作られる。温燻などは中華鍋で即席でよく作ったりするが冷燻を間近で作る機械を見るのは初めて。スモークチップも食事によっていろいろ使い分けるらしい。ウイスキーの樽で作ったチップで作ったものもメニューに並んでいた。た。

この機械についてもご主人丁寧に説明いただく。。。燻製一筋ここで十数年もこのお店を営まれているらしい。
そういや秋田県の名物の「いぶりがっこ」も大根を縄で縛っていろりの天井につるして、いろりの煙や熱でじっくりと燻したものを漬けた漬物やったと思いだす。考えればカツオ節もそうね。。

ご主人がサービスでカマンベールチーズの燻製をバーナーで炙ったものを出してくれる。クリーミーでコクがあって燻された香りが鼻にふっと抜けて心地いい。。

そして冷燻にした海老を炙ったものとホタテの燻製を所望する。どちらも味が深くてとってもいい香りがする。美味しすぎてきりがないのでこのあたりで帰る。。

*この店のご主人と話をしてたら小学校と中学校の同級生だった。。世間ってせまいのね。ホント驚いた。。

お店のHPはこちら

大阪市住之江区浜口西2-9-16 06-6678-4618
営業時間 : 17:00~23:00
定休日 : 月曜日

燻煙工房 このがみ居酒屋 / 住ノ江駅住吉大社駅細井川駅

大阪市 住吉公園 その他料理

いづもや 2月【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】

地元の普段使いする鰻の名店。少し前まで継ぎはぎだらけの味のある暖簾だったんだけど去年新調して少し残念。でもお店の中のレトロ感は健在。店内は、カウンター4席、4人掛けテーブル4卓。裸電球の明かりが ほわっと灯っている。店内どこに目をやっても年季がはいっている。まさに千と千尋の世界。壁、ゆがんだテーブル、傾斜のある椅子、レジの棚、黒電話はお約束。全て昭和コレクション。。。 

お店の前に路面電車が通っているが、ガタンゴトンって振動と音が風情たっぷり。
息子さんとお母さんでやっててお母さんの接客がとても温かい。

私はいつ行っても特上1000円のまむしを所望する。四角い重箱に鰻が三切れ。量的に適当でとてもいただきやすい。鰻の量によって金額が違う。 600円 800円 1,000円 1,500円 2,000円という価格ライン。でも1000円が特上と呼ばれる。。

出てきたまむしは見た目は濃いそうだけど意外とあっさりした味。ほんのり甘みもあり、醤油辛さは全く感じない。タレもこなれていて旨味のコクがしっかりる。鰻もちゃんとして焼きも美しい。

販売価格が一番嬉しい。稚魚の価格が高騰しているのでどんどん鰻の値段が高くなる中ずっと値段据え置きなのには頭が下がる。大阪でもちょっとした老舗をかたる店では3500円とかいう値付けをされる。薄利で頑張っていることは同じ飲食店をしているものとして理解できる。

いつも訪問するので私の口に合うし特別な感動はなくても、ああ美味しかったねーと食後に普通に言えるお店。お金で買えない歴史と雰囲気があるこの店はホントに希少で、いつまでも鰻が好きな地元民のために残って欲しいと心から願う。

大阪市住吉区東粉浜3-29-1

06-6671-2768

11:30~19:00

大阪市 住吉大阪市 住吉公園大阪市 住吉大社

邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン) 1月【大阪市 住之江】 【大阪市 住吉公園】

地元の私がヘビーユースする中国家庭料理店。家庭用のガスコンロで作る中国河北省邯鄲市のシンプルな家庭料理

大勢でワイワイガヤガヤするときにいつも伺う。旧国道26号線と長居公園通りが交差する、浜口の交差点の北西角地にある。看板出ていないので見落としてしまいがち。隣は老舗サーフショップ。

支店の料理長が集まる定例会議の後の懇親会。私と本部の女性幹部を含めて10名で訪問。
最初にビールで乾杯して冷菜をお任せで出してもらう。

大好物の巨大な鶏肝を醤油で煮込んだものは八角の香りが食欲を進む君。。(チョット日本語おかしいコトアルネ)

豚の耳の酢のものはこの店では初めて。コリコリしてくらげのよう。。。クセは全くない。。豆腐の皮に白ネギと甘い味噌をつけていただくのも実に楽しい。好物の痲鶏は最近よくいただくので味が大脳にインプットされている。シンプルで雑味がなく純粋に旨いといつも思う。

1800円の少し甘めの赤ワインがまたこの店の料理とよく合う。。

温かいものをということでトマトの玉子炒め。。。実に優しいお味で。。簡単に家庭用コンロとテフロンフライパンで作るのだけど見た目もきれいでいくらでも食べ続けられるような美味しさ。。

この店は携帯と喫煙禁止。。両方ともありがたい。。

グリーンピースとマッシュルームの炒めは高級広東料理のよう。。。リッツカールトンの黄料理長も若いコックを連れてしょっちゅうこの店に来る。。中国人の方の多数来店される。この料理も見ただけで美味しいとわかる。。。。

鉄板でいただく羊はオーストラリア産。。。塩と唐辛子とクミンシードだけの味付け。。柔らかくて癖がなくて牛肉より旨いぜよ。。ここらでトカゲを焼酎で漬けた酒をいただく。。口から火が出そうになるがこれも最近慣れてきて体中にエネルギーがみなぎるのがわかる。まさにゴジラ状態。。。

口直しにトマトの砂糖がけをいただいて(*この料理も実はひと手間かかっている)

お楽しみの水餃子600円。。店主の井川さん(日本人)いわく薄力粉と塩で普通に作ってるよん・・・とのこと。。私ども料理人環視の中一つづつ皮を伸ばし餡を包んで熱湯に放り込む。。社員みんな興味深々で皮を伸ばすのを参加させてもらいとっても楽しい時間となった。

中国では水餃子は皮を食べる料理で団子のような食感がとても楽しい。。黒酢でいただくこの店の餃子になれてしまってもうよそでは餃子は食べれなくなってしまった。もっちりとした食感と、噛めば口の中にあふれる肉汁。
一度食べると忘れられなくなること間違いなし。

昔は羊肉の餃子もあったのだけど今は豚肉オンリー。そのあとは締めのジャージャ麺(イントネーションが難しい)もちろんこれも粉を混ぜるところから始まる。。肉味噌に絡まったモチモチの麺は中毒になりそう。。友人のカレー屋女性店主(天海祐希似))も池田の自宅から食べにくる。これまたお世話になっている美人フードコーディネーターも遠方の25階のマンションからこのジャージャ麺をめざして来る。

店構えやメニューなども一般的な女性が好む店ではないのだけど、感性が突き抜けた美味しいものがわかる世代の方には男も女もないということなのね。いろんな人に紹介するけどみんなリピーターになる。。そんだけいい店。。

会計は食って飲んで騒いで10人で27000円也。。。御馳走様でした。。

*中国語習って2年目になるけど全然上達しないわ。。。

住之江区浜口西2-11-18        
06-6678-3078   
営業時間:13:00~23:00   
定休日:木・金  

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