カテゴリー:フレンチ

ビストロ ナカノ

所用で守山まで言った帰りに地元の滋賀ネーゼお薦めの一軒家レストランで昼食をとる。琵琶湖大橋の東岸の麓にある。かなり地の利は悪いところではあるがランチは常に満席が続く超人気店。

外観・内装共に黄色を基調とした穏やかな雰囲気。開店して10年と言っておられたが古さはみじんも感じない。メンテナンスがしっかりと行き届いているのであろう。客層はファミリー、カップル女性の友人同士など老若男女問わない幅広いもの。店の真ん中にはピアノも置かれ定期的に演奏があるのであろうことを思わせる。

昼も夜もコース仕立てでランチは1650円を基本にオードブル、スープ、メイン、デザートを選べるようになっている。

2015-12-24 10.46.34

オードブルはキッシュのサラダ仕立て+450円を所望する。この他にもデフォルトの生ハムのサラダ仕立てやパテドカンパーニュー+650円、鮮魚のカルパッチョ+650円、フォワグラのステーキ+1600円など

2015-12-24 10.46.15

スープは季節代わりのクリームスープでこの日は店の横の自家農園で栽培した蕪を使用。マダムの実家が畑をもっているのでそこであれこれ栽培するんですとのこと。これ以外にも野菜具沢山のブイヨンスープを選ぶことが出来る。

2015-12-23 15.06.41

昼シャンでドゥラモット・ブリュットをいただく。コート・で・ブランの畑で収穫されたシャルドネのピュアな風味がとても好み。「サロン」が作られない年の葡萄を使ってこのドゥラモットがつくられると聞いたことがある。ソムリエでもある店のマダムも大好きと言っておられた。「サロン」同様にデリケートでエレガンス、吸い込みがよくしっかりとしたボディもある食中酒にぴったりのお酒。。いつも6000円くらいで酒屋で買うんだけどお店では9000円で販売。ボルドーの一級も沢山取り揃えておられるがどれも良心的な値付けに感心する。

自家製パンはしっとりとしたタイプ。オリーブオイルも上質。

2015-12-23 15.06.47

メインはデフォルトが兵庫産の天然スズキのポワレかブラジル産鶏モモ肉のリソレほうれん草のソースを選ぶことが出来る。

私はフランス産の鴨肉のロースト+1410円を所望する。その他にも国産牛のハンバーグ+650円、本日の魚料理(この日は天然ヒラメのムニエル)+650円、オーストラリア産子羊背肉のロースト+1410円、フランス産鴨肉のコンフィ+1410円、牛バラ肉の赤ワイン煮込み+1410円、黒毛和牛サーロインステーキ130g+4300円と言った感じ。

2015-12-24 10.45.42

デザートは本日のデザートを変更してチーズ3種盛り+150円に変更いただく・

最後に香り高いコーヒーをいただいて店をでる。静かな環境のせいか総じてやわらかでほのぼのとした印象なんだけど料理のソースはクラシカルでしっかりしていて何を食べても美味しかった。お酒も日本酒やカクテル等もあり家族で気軽に利用出来るような工夫がされていてとても好感が持てる。「次回は夜に訪問するね」とマダムに言って記念写真を撮ってから帰阪する。

大津市今堅田3-4-24
TEL:077-571-1156
営業時間:
11:30~15:00(L.O.14:30)
17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:月曜日(祝日の場合火曜日)、第3火曜日

ナカノフレンチ / 堅田駅小野駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

フレンチ 大津市

ラ・フェットひらまつ【大阪市 肥後橋】

中之島フェスティバルタワー37階にあるワンフロアに広がる表記のグランメゾンを訪問。今回は私が総理する30人くらいの団体での会食。パッケージとなった宴会用の9000円の献立をご提供いただく。(飲料込みで税別14000円)こちらはどのバンケットルームも景色が素晴しくこの日の夕刻は淡路島も彼方に見ることが出来た。

2015-12-18 18.15.52

持ち込みシャンパンで乾杯をして最初に小さな箱に入ったマカロンが登場。女性受けしそうな設えはさすが。見栄えだけでなく食してもかなり美味しかったのにビックリ。最初の一皿で6割以上の印象が決定するのでその辺りがしっかりと科学されていることが理解出来る。

そのあとは通年で提供されるグジェール(チーズを練り込んだ一口サイズのシュー)。小さなものであるが最初の一口には最適なものである。

2015-12-18 18.25.46

続いてスプーンに乗ったサーモンとサワークリームの取り合わせはかなり上質感があった。他の方はマグロ料理だったが私が苦手なのを知って代わりにツブ貝の冷菜をご提供いただく。

2015-12-18 18.33.33

「フォワグラのポワレとセップ茸のリゾット トリフの香りがしっかりついたソースペリグー」もこちらの定番料理というか宴会フレンチの鉄板料理。牛肉系のフォンにマディラ酒とみじん切りしたトリュフが入ったソースなんだけど泡状に仕立てているのでトリフの香りがよりしっかりと立つ。万人受けする上質感はとてもいい。

2015-12-18 18.13.15

中がムッチリとした自家製パンもかなり美味しかった。バターはいつものエシレ。LALの国際線でいつもいただく。酸味の効いた香り高いバターはどんなパンでも美味しくなる。

2015-12-18 18.46.49

52度で柔らかく蒸し焼きにした真鯛とハマグリのエスカルゴバター 付け合わせはポワロとクリームチーズを合わせたラビオリ。エマルションされた軽い酸味のあるあっさりとしたサフランソースもまずまずの仕上がり。

他の動物性タンパク質よりも融点が低い魚の脂分を出来るだけ逃がさないようにすることと身にダメージを与えないための調理法で最近界隈のレストランでこのようないただく機会も多い。以前いただいたときはイマイチだったけど今回は鯛の身がかなりしっとりして火入れと塩の加減も完璧であった

食事は総じて全体的に上品な仕上がりであらゆる年代層の方でも美味しくいただける工夫が随所にされているのはさすが。
ワインもすべてひらまつ直輸入のものらしくこの日はフローラルな感じのリュベロンの白とそれなりにボディもありながら飲みやすいコート・デュ・リュベロ。双方ともにはボディーもあり早飲み系だけどそれなりに美味しい。高価な味わいではないけどクセや嫌みのない、皆が美味しいと感じる上質な味わい。

2015-12-18 19.03.37

シャラン産の鴨肉の炭火焼に季節野菜と赤ワインのソース。これもよくある仕事であるが鴨肉に炭の香りがよく効いており下に敷かれたマッシュポテトとの相性もまずます。宴会料理にすると肉の質も含めレベルは高いと思われる。

2015-12-18 19.32.52

デセールは写真の通り。

ミニャルディーズは一口サイズでどれも美味しい。ホテルを含めいろんなところで団体での宴会フレンチをいただくことが多いけど、美味しさと上質感ではリッツカールトンとともにこちらが大阪では双璧であると思われる。

さらに特筆すべきはこの日のサービス責任者の義富綾乃氏の気配りと先を読む力、卓越したコミュニケーション能力に代表されるスタッフ力である。この部分は他のホテルやレストランを完全に凌駕していると確信して店を出る。

北区中之島2−3−12
中之島フェスティバルタワー37階。

大阪市 肥後橋 フレンチ

ラ・フェットひらまつ【大阪市 肥後橋】

年末の貸し切りパーティーの打ち合わせに表記のお店を訪問。今や大阪を代表するグランメゾン。200以上の席数を持つフレンチは大阪では
エントランスより営業担当の方にご案内していただく。店内は女性客を中心に平日なのに満席。予約していなければ入店も不可能のよう。37階から見える景色に圧倒される。中之島フェスティバルタワーのワンフロアーすべてをこちらのレストランが占有しているのでお店の中はまるで迷路のような感じ。

この日は最も廉価な平日限定の1800円のワンプレーとランチを所望する。

しばらくするとサービス係の女性がワゴンを押してきてジュースや食前酒の注文を聞きにくる。只かと思いきや有料らしくプレゼンテーションの巧みさもあり洋梨をスパークリングで割ったものを薦められるままに頂く。あとで聞くとアルコールの入ったものは1700円、ノンアルコールは1000円らしい。食事の価格と同等の価格に驚く・・・商魂の逞しさにビックリ・・・

そのあとは水を所望する。ガス入りとガスなしを聞かれたが「大阪市水道局謹製のもの」とお願いする。

2015-11-24 12.51.37

アミューズはふわふわの2種類のチーズがのったパイ生地のカナッペ。想像以上に美味しいのに驚いた。

2015-11-24 13.10.57

白い皿に入った2つのボウルを頂くのであろう。特に美しさを感じない・・・

2015-11-24 13.11.10

豚バラ肉を煮込んだものをカリッと油で揚げたもの。オクラやブロッコリー、オクラなど。ホースラディッシュをスープに溶いて頂く趣向だけど特にどおってことはない。

2015-11-24 13.11.13

秋刀魚のソテーが乗った和風のオイルパスタ。大葉とケッパーがピリっとして刺激がある。菊の花をあしらっているが味は凡庸。

2015-11-24 13.40.06

デセールは秀逸。2種類のチーズクリームや青リンゴを乾燥させたもの、ミルフィーユのようなものはおっさんの私が食しても美味しいと感じた。

一口サイズのミニャルディーズも甘みや酸味、食感の異なるものが5種類でひとつひとつが丁寧に造られている。特にショコラは死ぬほどおいしかった・・・

コスパについては1800円に食前酒1700円を足して3500円。そこに10%のサービス料がついて税金を足すと4158円なり。帰りに肥後橋で豚カツを食べて帰る。

大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー37F
ランチ/11:30~13:30(L.O.)
ディナー/17:30~20:30(L.O.

大阪市 肥後橋 フレンチ