フレンチ

ラ・フェットひらまつ【大阪市 肥後橋】

中之島フェスティバルタワー37階にあるワンフロアに広がる表記のグランメゾンを訪問。今回は私が総理する30人くらいの団体での会食。パッケージとなった宴会用の9000円の献立をご提供いただく。(飲料込みで税別14000円)こちらはどのバンケットルームも景色が素晴しくこの日の夕刻は淡路島も彼方に見ることが出来た。

2015-12-18 18.15.52

持ち込みシャンパンで乾杯をして最初に小さな箱に入ったマカロンが登場。女性受けしそうな設えはさすが。見栄えだけでなく食してもかなり美味しかったのにビックリ。最初の一皿で6割以上の印象が決定するのでその辺りがしっかりと科学されていることが理解出来る。

そのあとは通年で提供されるグジェール(チーズを練り込んだ一口サイズのシュー)。小さなものであるが最初の一口には最適なものである。

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続いてスプーンに乗ったサーモンとサワークリームの取り合わせはかなり上質感があった。他の方はマグロ料理だったが私が苦手なのを知って代わりにツブ貝の冷菜をご提供いただく。

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「フォワグラのポワレとセップ茸のリゾット トリフの香りがしっかりついたソースペリグー」もこちらの定番料理というか宴会フレンチの鉄板料理。牛肉系のフォンにマディラ酒とみじん切りしたトリュフが入ったソースなんだけど泡状に仕立てているのでトリフの香りがよりしっかりと立つ。万人受けする上質感はとてもいい。

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中がムッチリとした自家製パンもかなり美味しかった。バターはいつものエシレ。LALの国際線でいつもいただく。酸味の効いた香り高いバターはどんなパンでも美味しくなる。

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52度で柔らかく蒸し焼きにした真鯛とハマグリのエスカルゴバター 付け合わせはポワロとクリームチーズを合わせたラビオリ。エマルションされた軽い酸味のあるあっさりとしたサフランソースもまずまずの仕上がり。

他の動物性タンパク質よりも融点が低い魚の脂分を出来るだけ逃がさないようにすることと身にダメージを与えないための調理法で最近界隈のレストランでこのようないただく機会も多い。以前いただいたときはイマイチだったけど今回は鯛の身がかなりしっとりして火入れと塩の加減も完璧であった

食事は総じて全体的に上品な仕上がりであらゆる年代層の方でも美味しくいただける工夫が随所にされているのはさすが。
ワインもすべてひらまつ直輸入のものらしくこの日はフローラルな感じのリュベロンの白とそれなりにボディもありながら飲みやすいコート・デュ・リュベロ。双方ともにはボディーもあり早飲み系だけどそれなりに美味しい。高価な味わいではないけどクセや嫌みのない、皆が美味しいと感じる上質な味わい。

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シャラン産の鴨肉の炭火焼に季節野菜と赤ワインのソース。これもよくある仕事であるが鴨肉に炭の香りがよく効いており下に敷かれたマッシュポテトとの相性もまずます。宴会料理にすると肉の質も含めレベルは高いと思われる。

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デセールは写真の通り。

ミニャルディーズは一口サイズでどれも美味しい。ホテルを含めいろんなところで団体での宴会フレンチをいただくことが多いけど、美味しさと上質感ではリッツカールトンとともにこちらが大阪では双璧であると思われる。

さらに特筆すべきはこの日のサービス責任者の義富綾乃氏の気配りと先を読む力、卓越したコミュニケーション能力に代表されるスタッフ力である。この部分は他のホテルやレストランを完全に凌駕していると確信して店を出る。

北区中之島2−3−12
中之島フェスティバルタワー37階。

大阪市 肥後橋 フレンチ

ラ・フェットひらまつ【大阪市 肥後橋】

年末の貸し切りパーティーの打ち合わせに表記のお店を訪問。今や大阪を代表するグランメゾン。200以上の席数を持つフレンチは大阪では
エントランスより営業担当の方にご案内していただく。店内は女性客を中心に平日なのに満席。予約していなければ入店も不可能のよう。37階から見える景色に圧倒される。中之島フェスティバルタワーのワンフロアーすべてをこちらのレストランが占有しているのでお店の中はまるで迷路のような感じ。

この日は最も廉価な平日限定の1800円のワンプレーとランチを所望する。

しばらくするとサービス係の女性がワゴンを押してきてジュースや食前酒の注文を聞きにくる。只かと思いきや有料らしくプレゼンテーションの巧みさもあり洋梨をスパークリングで割ったものを薦められるままに頂く。あとで聞くとアルコールの入ったものは1700円、ノンアルコールは1000円らしい。食事の価格と同等の価格に驚く・・・商魂の逞しさにビックリ・・・

そのあとは水を所望する。ガス入りとガスなしを聞かれたが「大阪市水道局謹製のもの」とお願いする。

2015-11-24 12.51.37

アミューズはふわふわの2種類のチーズがのったパイ生地のカナッペ。想像以上に美味しいのに驚いた。

2015-11-24 13.10.57

白い皿に入った2つのボウルを頂くのであろう。特に美しさを感じない・・・

2015-11-24 13.11.10

豚バラ肉を煮込んだものをカリッと油で揚げたもの。オクラやブロッコリー、オクラなど。ホースラディッシュをスープに溶いて頂く趣向だけど特にどおってことはない。

2015-11-24 13.11.13

秋刀魚のソテーが乗った和風のオイルパスタ。大葉とケッパーがピリっとして刺激がある。菊の花をあしらっているが味は凡庸。

2015-11-24 13.40.06

デセールは秀逸。2種類のチーズクリームや青リンゴを乾燥させたもの、ミルフィーユのようなものはおっさんの私が食しても美味しいと感じた。

一口サイズのミニャルディーズも甘みや酸味、食感の異なるものが5種類でひとつひとつが丁寧に造られている。特にショコラは死ぬほどおいしかった・・・

コスパについては1800円に食前酒1700円を足して3500円。そこに10%のサービス料がついて税金を足すと4158円なり。帰りに肥後橋で豚カツを食べて帰る。

大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー37F
ランチ/11:30~13:30(L.O.)
ディナー/17:30~20:30(L.O.

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ビストロエピス 11月【大阪市 帝塚山】

自宅近くの大好きなフレンチビストロに地元の友人を誘って久しぶりの訪問。
オーナーである奥野シェフは最近ランニングを始めたらしく10キロの減量をされていた。かれはスイスホテル(元サウスタワー)のメインダイニング 『ラツール 』出身で最近では珍しい本格的なコンサバティブな仕事が特徴。

コンベクションを使用せずにフライパンだけを駆使し、塩とビネガーをしっかり使用した腰の据わったどっしりしたソースは最近のフレンチのスタイルとは完全に一線を画す。
普段は3700円と5300円のコースが主体なんだけどこの日はお任せアラカルトをすべてシェアーでお願いする。

2015-11-13 18.56.59

オードブルのいろいろ盛り合わせは好物の「海老のエスカルゴソース」、よくあるけどどこよりも手をかけて私の口にとてもあう「田舎風パテ」、「サーモンとホタテのタルタル」、「鴨肉とフォワグラと柿の甘煮をあわせたもの」。。すべてが特上の味わい。

2015-11-13 19.46.56

ソムリエでもあるシェフに選んでいただいた最初の一本目はリュリー・プルミエ・クリュ。濃い黄金色でミネラル感と強めの酸味と果実味が特徴。樽香とフルーツのアロマも強くてとても濃厚。時間が経つと味に変化が出て濃厚さが増す感じがした。

2015-11-13 19.24.25

魚料理はオマール海老とホタテ貝の盛り合わせ。シェフ得意のソースヴァンブラン。よくあるソースだけど他の店で頂くものとは味とコク、深みが全く異なる。上品で腰の柔らかいかつ攻撃的なパワーを感じる。多分フュメドポワソンがいいのと塩分バランスであろう。ワインとの相性は100%であった。

2015-11-13 20.45.52

赤ワインはロワイヤル・サンテミリン2011年。ここはやっぱりボルドー・・しっかりフルボディで典型的なこってりメルロー。黒い果実系の複雑な濃い香りで滑らかタンニンも効いて柔らかな味わい。料理に合わせて1万円以下の安くて美味しいものをいつも選んでいただける。

2015-11-13 19.50.33

肉料理はシャラン産の鴨肉のロースト。。パンチのある必殺の赤ワインソースはこの感じのワインが必須。きめ細かでコクのあるなソースにノックダウン状態となる。小さな火口で昔ながらの方法でクリエイティブかつガストロミティックに黙々と作られる。火入れはいつも完璧。

しっとりした鴨の肉質にうっとりする。肉を口に少し残しながらワインとともに咀嚼すれば更に深い味わいが大脳に発信される。肉の芯から出る味わいとワインとのマリアージュ。一つの料理で味の変化を楽しむ。。様々な形の調和が舌の上でフィギュアスケートの華麗な演技のように時には豪快に時にはエレガントな姿を見せる。

何をいただいても美味しいし値段もとてもリーズナブル。私の趣向もよく理解してくれていてとても大好きなお店。お店が狭いのが玉にきずだけどそれ以外は何の問題もない。予約をしていくのがべター。誕生日とかで貸し切るのもいい。昼時は近所のマダムでいつも満席。。。

詳しくはこちら

住吉区帝塚山東1-3-36カーサ帝塚山B1F
06-6675-0211
定休日:火曜日の夜と水曜日

*明日から外国出張しますのでブログ少しだけお休みします・・m(_ _)m

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