フレンチ

ビストロ アマービレ

山口旅行の最終は下関市の小月駅前のジビエをメインとする表記のフレンチを訪問。現在山口県では鹿や猪などの野生動物が増え続け猟師の高齢化とともに鳥獣被害が県をあげての問題となっているらしい。

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被害は農作物だけで年間5億円の損失、鹿だけで年間4千頭以上捕獲されるが年間1万頭以上生まれるのでどんどん増え続けているらしい。こちらのシェフのグループは猪や鹿を自分たちで捕獲して捌いて食材にする活動をされている。いわゆる「鳥獣被害と食を繋ぐ」という大阪人には見当もつかない素晴しい究極の地産地消レストランである。

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この日もシェフが付きっきりでそのような話をしていただく。前菜にキッシュを出していただいてスパークリングと一緒に楽しむ。生地がしっとりしていてとても美味しい。

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脂のよく乗った秋刀魚のマリネは茄子とグレープフルーツ、ライムの酸味が特徴的。スパークリングが進みまくる。ドライブの途中で温泉に入ってきたので気分はすこぶるいい。

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サービスで提供いただいた鹿の血で作ったパテ。ブータンノワールのようなものであろうか。使用する血の保存がとても難しいらしい。劣化を防ぐためにうまくレバーを保存してそこから血を搾り取るとのシェフの解説。プラムや甘いナッツのようなものが中に入っていて添えられているのはラ・フランス。癖や匂いは全くなくまったりとした深い味わいはカベルネソービニオンにドンピシャのマリアージュ。

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脂たっぷりの熟成ラムのオーブン焼き1980円は甘めの粒マスタード系のソースに数種類のベリーが添えられる。脂が甘くて肉は柔らか。しっかりとしたコクと独特の旨味が甘いソースに絡まってこれもワインがすすみまくる。

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「長州ジビエ団 骨付き猪肉の直火グリエ1,980円」はこちらの看板商品。脂の旨味が強烈であっさりして口溶けも良くサクサクした歯触りでいくらでも食べれそうな感じ。赤身部分も旨味がしっかりと主張する。熟成感もあって「肉を食べてるぞー」て感じがする。さっぱりした甘めのソースは酵素ドリンクを肉汁で伸ばしたもの。このスタイルでの猪肉は初めて頂くが驚くほど美味しい。

もっといろいろなものを食したかったが電車の時間に間に合わないので急いで駅に向かう。ごちそうさまでした。

山口県下関市小月駅前1-2-17
083-227-2922

ビストロ アマービレイタリアン / 小月駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

フレンチ 中国地区

ラ・フェット ひらまつ 9月【大阪市 肥後橋】

肥後橋のフェスティバルホールにある表記のグランメゾンで芸術鑑賞の余韻を持って会食。こちらは個室を含めいろいろなダイニングがあってプライベートの使用からグループの会食まで使い道はいろいろ。1フロアすべてがお店なのでトイレに行くといつも迷子になる。コース料理もリーズナブルなものもあって様々な客層に対応出来る。プライベートでは訪問するたびに席を替えてくれる気遣いが嬉しい。

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アミューズはいつも出てくるチーズを練り込んだお菓子。サワークリームとの相性もとてもいい。普段予約から当日の接遇まで担当いただいているセルヴァーズのキレキレの動きとウイットに富む会話が食事を更に美味しくしてくれる。苦手な食材から好みのお酒までメールでやり取りが出来るのが嬉しい

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乾杯はひらまつおなじみデラモット。サロンのセカンドだけどこちらのレストラン用に加糖なしで特別に作っていただいていると言っていた。最後までいただいても飲み飽きない。セルバーズの初々しいうんちくを聞くのがいつもの楽しみ。

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コースの扉は雲丹のフランに青さ海苔をゼラチンで固めたものを載せたもの。茶碗蒸しのような感じだけど火入れが残念・・・

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ムール貝のファルシはエシャロットやニンニク、ハーブを混ぜてグラタン状に焼いたものに泡のソースがかかる。特にどうって事はない・・・

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柔らかく火入れされたアワビとセップ茸に軽いブルギニオンソースを掛けたものとアーティチョークにパリグーソースをかけたもの。アーティーチョークの独特の酸味が動物性のソースによく合う。パンはフランスから冷凍で空輸。パスパスして口に合わないがエレシバターと一緒だと許容範囲。    2016-09-04 12.34.53

名物のフォワグラ料理。下には丸茄子が敷かれている。この組み合わせとソースは完璧。日本人なら誰でも美味しいと思える佳品。

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オマール海老はジロール茸を添えてソーテルヌワインで蒸し煮にしたもの。ブルーブランのソースもかなり研ぎすまされた味。ブルターニュ産か北米産かは比べないと見分けがつかなかったがプリプリシコシコで美味しくて一気に食べてしまう。

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鱧のフリットは火入れが残念。身が薄いのと骨切りしているため難しい。フルーツトマトとリュバーブのジャムが添えられる。リュバーブは北欧の植物で例えると日本のすかんぽのようなものであろうか。ジャムの味は梅肉に甘味を足したような感じ。

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ワインで作ったグラニテ。。これも特にどおってことはない。。

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ツムラ本店の河内鴨の炭火焼。これは焼き鳥屋の世界か・・・しかしながら身質は柔かでサクサクしてかなり美味しい。クラッシックな赤ワインのソースもワンランク上の出来映え。うっとりするようなメインディッシュにはソムリエお任せのボルドーのしっかりしたものを合わせる。

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ワインが残ったのでフロマージュをウオッシュと青カビの2種類所望。

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お茶の香りのマカロンは始めて食べた・・・

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メインのデセールが出て最後に追い討ちをかけるマカロン攻撃。夏の終わりのフレンチはお腹いっぱいになりました。ごちそうさまでした・・・

ラ・フェット ひらまつフレンチ / 渡辺橋駅肥後橋駅大江橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 肥後橋 フレンチ

ビストロエピス 7月【大阪市 姫松】

所属する奉仕団体の友人とホリデーランチ。自宅から徒歩5分の表記のお気に入りのお店で会食。界隈(帝塚山)はフレンチ、イタリアンの店がたくさんあり競争の激しい激戦区。その中でも私が最も美味しいと思うのがこちらのお店の奥野シェフが作るオーセンティックフレンチ。この日は活オマール海老の料理を特別に付けたコース仕立てにしていただく。

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まずはビールで乾杯。一皿目は桃のスープ。産地は聞き忘れたが甘酸っぱい独特の香りが鼻腔をくすぐる。しっかりとコクがあるのに透明感のある食味はシェフの年季ならでは。コンソメスープにクイジナートして裏漉した白桃とヨーグルトと生クリームを足したもの。ゼラチンで固められたコンソメとオリーブオイルがいいアクセントになる。店の前にあるポアール本店のパリジャンが進みまくる。

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2皿目のサラダ仕立てはスモークサーモンを低温調理したものを真空パックにして湯煎で仕上げたもの。身はしっとりと柔らかく添えられたレモンクリームとの相性も素晴しい。軽く付けられた薫香も邪魔にならない。こちらのお店にはスチームコンベクションなどはなくすべてフライパンと鍋だけで料理を仕上げられる。

ここでブリュットシャンパーニュを昼からいただく。会話も楽しく食事が10倍おいしく感じる。

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黒トリュフのリゾットの上にバルバリー産の鴨とフォアグラのポアレを乗せたもの。上にはサマートリュフが乗せられてとても贅沢な好みの一品。リゾットもパンチが効いた味でとても美味しい。奥野シェフはサウスタワーホテル(現スイスホテル大阪)の伝説のダイニング「ラツール」で修行され、塩とビネガーをしっかり使用したどっしりと腰の据わったクラシカルな味わい深いソースと絶妙の火入れは最近流行のフレンチスタイルとは完全に一線を画している。

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活オマールを使った料理は得意のブールブランソースとアメリケーヌソースと香草のソースで供される。最近は冷凍技術が発達しているので冷凍オマールもそれなりに美味しいが活海老には食感だけではなく独特の風味があってそれとシャンパーニュとの相性もお気に入り。

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選べる肉料理は子羊肉の香草焼きをチョイス。完璧な火入れのされた羊肉は神々しさを感じる出来映え。このビジュアルだけでも肉のおいしさがわかる。柔らかくてしっとりとした身質にラム肉独特の旨みとコクを感じる。きめ細かでコクがある必殺の赤ワインソースとの相性も抜群。こちらのシェフの仕事(調理)は火を入れることで新鮮さや素材感がさらに突出し、しっかりとしたコクのあるソースを合わせることで食材のありようをより自然に感じることが出来る。まさにガストロノミーを地でいくような内容である。

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デセールのヌガーグラッセは一口いただくと口の中が煎り立てのヘーゼルナッツや胡桃の香りでいっぱいになる。滑らかで口溶けのいい、しっかりしたコクのあるグラッセである。この時点で腹パン状態。気がつけば2時間半経過。。内容もボリュームもコスパも大満足。。

小さなお店で席数が12席なので予約は必須。

住吉区帝塚山東1-3-36
06-6675-0211
定休日:火曜日の夜と水曜日

大阪市 姫松 フレンチ