イタリアン

海里 村上 ②

2日目の海里村上はイタリアンで。シェフは35歳大阪の鰻谷のサカナ座で修業されたらしい。 その話で少し盛り上がる。アミューズはいさきのカルパッチョアンチョビソースと透きとおったあおりイカの キャビア添え。。。両方とも素材が新しすぎでイカは噛めないくらいの新しさ。 しかしそれを限りなく細かく包丁を入れる技術はさすが。素材の甘みとたっぷりのキャビアが下垂体に 大きく主張をする。キャビアの独特の塩気がイカのソースということらしい。 何たる贅沢か P4010093.JPG 壱岐牛のカルパッチョは濃厚なバルサミコのソースで。。それに添えられたバーニャカウダは 腰がしびれそうになるくらいの野菜の旨さを感じた。 なにかヤバイ薬でも振っているのかと思わせるくらいの旨さだった。。 P4010095.JPG 2番目の前菜はひめじのポアレ。。付け合わせはふきのとう、タラの芽、こごみのフリット。。 ひめじは島根県では金太郎と呼ばれる赤い魚でこの魚は魚介の物知り度で★★★となっていた。 身は淡白で水分の多い魚独特の癖がある。。しかし身のはぜかたや弾力で新しいことはよくわかる。 沖縄の海の中で見たことがあるひげのある魚。身は淡白だけど皮のところに品のいい脂を感じる フランスではルージュと言ってよく食されると聞いた。 P4010098.JPG 続く魚料理のメインの前にカラスミの手打ちパスタ。昨日の日本料理同様手打ちのパスタに ニンニクアンチョビソースを絡ませておろしたカラスミをどっさり投入。 重い系のシャルドネをあわせて至福の瞬間。 P4010100.JPG メインディッシュは黒アワビのソテー。。同じようなものを伊勢で食べたことがあるが アラカルトで7000円くらいした記憶がある。肉厚の黒アワビ推定200グラムを一度ポシェしたものを バターソースで焼いている。むっちりとした身はただ焼いただけでは味わえないアワビのコクと 後味が感じられる。。ナイフを入れるとビヨーンと跳ね返す弾力としっとりとした身の質は 火を入れることで味わいがかなり深くなっており、壱岐の海の中で 私はアワビになりたい・・・という声が聞こえてきそうな感じがした。 火入れもかなり慎重にされていることは言わずもがなという感じだった。。 このあわび料理は私が知りうる中では絶対にナンバーワンと言えるものであった。。 P4010105.JPG 興奮冷めやらぬなか昨日に続いて壱岐牛ヘレ肉のシャトーブリオンマデラソースの登場 普通の焼き方でベーシックな奇をてらわないソースはあくまで肉質で勝負を物語る。 おなかいっぱいなのにするすると入っていく。 きめの細かい繊維質とヘレ肉なのに細かな刺しの入った肉質は歯がいらないくらいのほどけようであった。 P4010108.JPG デセールはキャラメルのアイスとパンナコッタ。このパンナコッタ今まで食べてきたものは 何だったのかと思えるようなコクと深い味わい。ねっとりとした舌触りも感動。 このパンナコッタはどんなこったと軽口を言いながら食事を終える。 P4010112.JPG ただ感動の2時間だった。 配ぜん人のホスピタリティーもすばらしいし シェフが何度も料理の説明をしに来る姿勢も好感がもてた。 壱岐もなめたらあかんと実感する。 ついでに翌日の朝食も tyoushoku.JPG 日本一の朝ご飯と呼ばれる旅館に数件宿泊をしたことがあったが ここもすざまじい。。。ちょっとやりすぎかと思えるところあるがすべて善意と受け止める。 湯のもと湾が一望に見えるカウンターに最初はゆがきたてのじゃこと海草の煮付けたのと 天然海草のかじめが出てきた。 本で地元で作るひき割り納豆やめかぶにやたらコクのある冷奴。 ほうれん草のおひたしにビンビンに新鮮ないさきの造り。 そこで焼きたての脂の乗りまくった鯵の塩焼きが尾っぽを立てて出てきて いきなりそこで職人が天ぷらを揚げまくる。 出てきた天ぷらはイカの耳とサザエでコリコリのしこしこで朝から生ビール飲みまくり。 そのあとはやたら卵が主張する卵焼きを目の前で焼きだして もう朝会席のコース状態となる。。。 こりゃほんまにすごいよ 2日間で体重4キロ増加。。。 しょうがないか(トホホ・・)

海里村上旅館 / 壱岐市その他)

イタリアン 九州地区

イタリア物語【大阪府 泉南市】

季節の変わり目に行きたくなるお店がいくつかある。 好みに合った寿司店、中国料理店もいくつかあるが この店のパスタも間違いなく個人的な好みの5本の指に入る。 何をいただいても絶対に間違いないと保証できる。 私は食べてる途中で再びメニューを見て次回来店時に食べるものを考えてしまう。 たくさんのメニューのすべてに店主の想いと優しさが感じられる。 「泣けるパスタ」と個人的に命名している 今日も昼下がりに大阪市内から阪神高速を何回も乗り継いで約1時間でこの店まで到着。 過去に何度も訪問しているがまず店主の福井賢太郎氏の風貌がいい。 いい料理人は顔つきとその体型に共通項が見て取れる。 それなりの年齢だと思うのだがお客に目配りをしながら一人でパスタを作る 調理している姿は神々しく老舗の寿司職人を思わせる。 今回少し訪れない間にメニューが充実して何を食べてよいか迷ってしまう。 menyu.JPG スタンダードのパスタにしようかと思ったが 大奮発して「浜ゆで牡蠣のトマトソース」を所望する。 献立名だけ見るとパスタの上に 牡蠣が2つ3つのっかているだけのように思われるが 例の如く野菜のテンコ盛り・・・ 一寸豆、白菜、人参、マッシュルーム、小切り茄子、大根、ピーマン 赤ピーマン、黄ピーマン、しめじ、山芋、冬瓜、柿、ゆで卵。。 まさに野菜の下にパスタが隠れている状態。。 野菜の主張と手打ち麺のバランスも程よく「グレイト!」と叫びたくなる完成度。 野菜をひとつずつ食べていく楽しみもあり細かな仕事ぶりがひと皿の中にが感じられる。 トマトソースも実に優しく調和のとれた、しかもコクのあるなんとも言えない味わい。 ニンニクのせいかオリーブオイルのせいか私はパスタを食べると必ずお腹を壊すが このお店だけは大丈夫。 野菜も旨いしソースも旨い。。そんでこの店の名物の生パスタとソースが絶妙に絡まって そこらにあるスパゲティーのアルデンテのツルリンとした感じとは全く違う 生めん独特の味わい深いニューと伸びる感じとザらっとした食感も素晴らしい。 一緒に出してくれたお箸で周りを気にせずにずるずると音を出していただくと ほんまに息がとまるほどの味わいの深さ。 旨いというコトバでは言い表せられない。。。泉南の田園風景と漁港が口の中で瞬時に映像となって駆け抜ける。いろんな味が舌の味雷に働きかける。野菜がこんなにトマトソースに合うことに今もって感激する。 もちろん牡蠣のエキス味もトマトソースにより深い味わいを作っている。 PA260003.JPG メニューの充実度も以前来た時より間違いなく進化している。失礼だがこの年齢にして恐るべし探究心である。 このパスタ大阪市内だと価格は3倍以上することまち違いなし。 というよりこのスタイルで都会で営業したら旨すぎて行列ができすぎて暴動が起きる可能性あり。 店主が体をこわされないよう祈りながら、お礼を言って 来た道を帰る。朝早くからやっているのでモーニングパスタいいよ。 次はゆっくりと電車で行って美味しいワインと洋風なべをいただこうと思う。 大阪府泉南市樽井1-2-13 イタリア物語 年中無休(体が続くまで・・らしい)

大阪府 泉南市 イタリアン

U:ポンテベッキオ【大阪市 淀屋橋】

淀屋橋オドナにあるイタリアン。 本店は超有名。 ビジネス街で普段使いできるようにと低価格で小皿で攻める。 お酒も焼酎や日本酒がそろっており、高い年齢層のビジネスマン狙いが 見て取れる。なかなかの商売上手。 Uの字になったカウンターもありイタリアン版の割烹スタイルらしい。 前菜は宮古島産の鈴かぼちゃとツバスのタルタル。 かぼちゃを生で食べさせる趣向は面白いがあまりおいしくなかった。。。 もう一つはサトイモの蒸し焼きヒスイ銀杏と生ハム添え。 これは結構いけたがわ和食を食べているような錯覚に陥る pontezennsai.JPG その次は松茸のベニエアイヨリソースのスダチ添え。 これは松茸がいまいちだった。。。。(涙) フライにしたほうがおいしいのにと思ったが言わなかった。。 pontezennsai2.JPG ホタテのソテー2色のバターソース。。 これは家庭料理のようだった。。。でもホタテ自身は新しいのが救い。。 このようにイタリアンイタリアンしていないのがいいのだろう。 薄暗いお店の中は会社帰りの少し年齢層高めのグループが多い。 銀色のおはしやそのほかの調度品はかなりスタイリッシュ。 pontezennsai3hotate.JPG 冷たくしたピーマンのロースト。。これはイタリアンって感じだった。 バジルソースがワインにぴったり。 メインは黒毛和牛のビーフシチューだが写真撮り忘れてしまった。。。。」 pontepi-mann.JPG パスタはいろいろ選べて私は北海道産毛ガニとウイキョウのメッツエリングイネを所望する。 かなりあっさりしている。 あわり食べ付けていないためかソースにパンチを感じなかった。 こんなものと言えばこんなもの・・・ pontepasuta.JPG デザートはカッサータアッラシチリアータ2008 甘かった・・・ 一緒に食べた仲間がよく、話がはずんだので少し飲みすぎた。。 新しいイタリアンの形を勉強させていただきました pontedeza-to.JPG

ウ・ポンテベッキオイタリアン / 淀屋橋駅肥後橋駅大江橋駅

大阪市 淀屋橋 イタリアン