麺料理

麺物語つなぐ 10月

住之江区の加賀屋にある表記のラーメン店を訪問。大阪メトロ北加賀屋駅1番出口から徒歩3分。今となってはかなり寂れた加賀屋商店街の北の端に位置する。界隈では駅の近くの「俺の名はJ」と並ぶ人気店。夏のすだちそばが有名。

デフォルトの「今も昔も中華そば850円」や「明日の塩らーめん850円」「つけ麺950円」「つけ麺塩チーズ1050円」などが人気。遠方から来られる方も多いと聞き及ぶ。この日はシーズナルメニューの「新さんまちゃんらーめん1280円」を所望する。

しばらくして着丼。初めて見る圧倒的なビジュアルにびっくり。スープをいただくと完全に「秋刀魚」となっている。頭から尻尾までの秋刀魚を使ってスープを取っていると言っておられた。
麺は平打ち中細ストレート麺で粘度のあるスープにとてもよく絡む。完全に和のテイストで初めての味わいにびっくり。

丼と別皿で豚肩ロースを使ったチャーシュと柔らかい低温調理をした鶏胸チャーシュが添えられる。これらをかじりながらラーメンを食す。乾燥した海苔を入れると味変して楽しい。秋刀魚の骨をとって身をかじりながら酢橘と大根おろしを口に入れてスープと合わせる。。なかなか貴重な味わいで店主のクリエイティブな能力に脱帽。一日限定10食の季節メニューなので電話して伺ってください。界隈にコインパーキングたくさんあり。

大阪市住之江区中加賀屋2-1-15
06-6684-0001
11:30~14:0018:00~21:00 日曜のみ通し営業
水曜・火曜夜 定休


カテゴリー 北加賀屋, 麺料理 |

中華そば食堂 IKR51

南船場の表記の中華そばといくら丼の店を訪問。心斎橋駅からは徒歩5分、心斎橋商店街を北に上がって西に折れた雑居ビルの中に位置する。隣は一風堂のビル。この店の奥はいつも行列ができているオムライスの店。

13時ごろ入店。白を基調とした店内はカウンター6席 テーブル4席で客は数人。2年前までは海鮮丼主体の店だったらしく店名の「IKR」はイクラを意味すると若い女性スタッフが言っておられた。暖簾のデザインの赤い丸はイクラをデザインしたものと納得。

調理は店主と思われる男性のワンオペ。メニュー数が多いせいか、硬派を演じているのか怖い顔をしながら黙々と調理をする。客が声をかけても一切応えない。メニューは中華そばが「芳醇地鶏醤油らぁ麺」「貝だし醤油らぁ麺」「牡蠣干し黒醤油らぁ麺」の三本柱にライス、濃厚たまごのTKG、ミニチャーマヨ丼、ミニ鶏たたき丼などを組み合わせができるようになっている。

以前の業態の名残で「いくら丼」「サーモンいくら丼」「生うに丼」「生うにいくら丼 」と海鮮系の丼も充実。しかし価格が結構高めなので今回は遠慮してスタッフの女性オススメ「芳醇地鶏醤油らぁ麺880円」を所望する。

しばらくして着丼。一口スープをいただくと想像以上の上品な美味しさ。目の前に貼り付けられた食材や調味料の能書きを見ながらいただくことにする。

スープは秋田県産地鶏・愛知県産地鶏・比内地鶏・名古屋コーチン・フランス産バルバリーの鴨をじっくり長時間旨味を抽出、そこに羅臼昆布と北海道産貝柱の出汁を合わせて旨味に厚みを持たせていると表記。醤油タレは和歌山県産生揚げ醤油・兵庫県産有機醤油など複数の添加物の入っていない無化調の醤油を合わせて火入れしてまろやかになるように熟成したもの。

これらを合わせたスープはまろやかでかなり奥行きのある旨味が感じられる。麺は自家製の平打ちのストレートで小麦の味もしっかりと感じられてツルツルのモチモチ食感。チャーシューは完璧な火入れの豚の肩ロースとしっとりと柔らかく低温調理された鶏の胸肉。

バターで炒めたエリンギもかなり美味しい。穂先メンマは入れ忘れ・・・目の前の店主には怖くて言えなかった・・・中華そばの飛び抜けた美味しさと接客の悪さの対峙がとても興味深く今後も定点観測したいと思った。

大阪市中央区南船場3丁目11-2
06-6120-0051
土曜日定休


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 麺料理 |

Udon Kyutaro

本町にある表記のうどん店を訪問。大阪のうどん店ではかなり有名な店でランチタイムはいつも行列となる繁盛店。大阪メトロ本町駅から丼池の方向に徒歩3分の場所に位置する。周りにたくさんのコインパーキングあり。2017年創業で店主は香川の有名店で修行とのこと。表に看板等がないので視認性が悪く、かなりわかりにくい。入口ガラスに小さく店名が記される。店前の行列が目印とも言える。

細長い店内はコンクリートの打ちっぱなしで天井がかなり高い。立ち食いカウンター10席のみで女性客も多い。店幅は1.8mくらいで店の奥には厨房を兼ねた、注文と支払いをする場所がある。厨房に3人、サービス1人の体制で切り盛り。注文と会計をする場所に天ぷら・おにぎり、薬味コーナー(葱 生姜 天かす)がある。うどんを注文して天ぷら・おにぎりコーナーでトッピングを選び、料金を支払っていただくハーフセルフの仕組みとなっている。

メニューも食指の動くような現代的なものが多く迷ってしまう。この日は名物のブランド豚肉をのせた「Aburi 醤油 熱 850円」を所望。その上に舞茸と鶏天、青海苔天をトッピングする。

見るからに美味しそうでピカピカ光るうどんのビジュアルが美しい。テーブルにある甘口のある濃厚な醤油を2周くらい掛けていただく。やや太めのうどんは硬すぎず弾力がありながら粘りのある食感。小麦の甘みがストレートに感じられる。このタイプの麺は初めていただく。。バーナーで炙られた旨味の強いブランドポークも柚子胡椒のアクセント含めてかなり美味しい。その下には煮込まれたレアチャーシューも添えられる。

久しぶりにレベルの高いうどんを堪能した気がする。

大阪市中央区久太郎町3丁目1-16
080-2516-2680
営業時間:7:00~10:00、11:00~15:00
定休日:日曜日


カテゴリー 本町, 麺料理 |