蕎麦

五(いつつ)

京都の大徳寺に所用で行った帰りにすぐ近くにある表記の蕎麦店で知人とランチ。1870年創業の有名日本料理店「和久傳」の系列店。

こちらは4年前にも訪問した記憶がある。アクセスは京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅、鞍馬口駅だけどどちらからも結構遠い。近辺にコインパーキングあり。お店の近くには大徳寺、今宮神社、金閣寺や京都御所がある。

店内は木の温もりを感じさせるシンプルで洗練された空間。お店の1階は和久傳の仕出し受注や和菓子販売などをされていて蕎麦店は階段を上がった2階にある。店内は広々としたⅬ字型の欅のカウンター席とテーブル席がある。ランチのコースは2種類で4000円と6000円(共に税別)があり今回は4000円を注文する。

最初に素揚げにされた稚鮎とその下にとうもろこしのおこわ。スプーンでご飯を掬いながら稚鮎を齧る。

続いて削り出した木の丸盆に盛り込まれた「季節の盛り合わせ5種」登場。鯖寿司、甘いフルーツのソースに実山椒を合わせた鴨ロース煮、野菜の入ったおから団子、湯葉豆腐、大徳寺麩とインゲンの胡麻ソースなど。どれもセンスが良くて丁寧に作り込まれている和久傳の仕事。

追加で桜海老の天ぷらをいただく。パリパリのサクサクに揚げられていてとても上質。

蓮根の天ぷらも追加でいただき蕎麦と一緒にいただく。

盛り蕎麦登場。蕎麦粉は群馬県産でつなぎ4%のほぼ十割蕎麦とのこと。表面はざらざらした感じ。よく噛んで喉に落ちると香りが後から追いかけてくる感じ。最初は塩で続いて山葵を乗せていただく。
汁は薄めであっさりした味わい。

蕎麦湯は蕎麦粉とそばの端を入れて煮出したお粥のような濃いタイプ。

最後にほうじ茶とお菓子「七宝」っていう上品な甘味のお菓子が出る。いんげん豆、大徳寺納豆、胡麻、松の実、胡桃その他の穀類など色々なものを固めたもの。ごちそうさまでした。

過去の記事はこちら

京都市北区紫野雲林院28
075-494-0500
昼 11時30分〜15時30分
夜 17時30分〜21時
木曜定休

蕎麦和食 京都市

ちく満【大阪府 堺市】

堺の表記の蕎麦店を訪問。堺ではとても有名な1695年創業の老舗店。私が幼少の頃に父親とよく来た記憶がある。その当時は蕎麦の製粉工場を兼ねていて靴を脱いで座敷に上がるスタイルだった記憶がある。最近リニューアルオープンされ駐車場も完備。10時半から営業されているので早めの昼食にもいい。平屋の外観は料亭のようで店内も整然とテーブル席と小上がり席が並ぶ。

昔からメニューは変わらずの「せいろそば」のみ。注文は1斤(いっきん)800円もしくは1斤半1500円のみで、2斤以上食べたい場合はお代わりをする。この日は1斤半を所望する。私が知る限り最近値上げは全くしていない。

せいろに入った蕎麦の蓋を開けると湯気が一気に立ち上る。お椀に卵と熱い汁と薬味を入れてかき混ぜせいろ蕎麦をどっぷり浸けていただく。熱々で麺はふにゃふにゃで蕎麦粉の味はほぼわからない。ソフトな食感が心地よい。卵が出汁と麺に絡まって独特の滑らかでいい風味となる。蕎麦湯をいただいて椀に入れると玉子が凝固してマイルドでとてもいい風味を醸し出す。

さすがの330年の歴史と感心しながら店を出る。

過去のちく満はこちら

堺市堺区宿院町西1-1-16
072-232-0093

大阪府 堺市 蕎麦

そば 月山【大阪市 谷町九丁目/上本町】

谷町9丁目にある表記の蕎麦店をランチタイムに訪問。谷町9丁目駅4番出口から徒歩1分のデイリーストアの横のビルの奥まったところに位置する。重たい木の扉を開けて店内に入ると薄暗い照明の古民家風の内装。25席くらいで店名から推察してご主人は山形県の出身かと思われる。

メニューはもりそば系やかけそば系の単品もあるがランチタイムはとろろご飯や天ぷらとのセットが人気のよう。夜は色々なつまみもあって居酒屋のように利用できると見受けられる。この日は大海老ときの子と野菜の天ぷらそば1450円を所望する。

最初に手作り豆腐が供される。滑らかで豆乳の味がしてとても美味しい。

そばの前にだし巻き卵をいただく。蕎麦屋ならではの鰹節の香りがしっかりする出汁の割合が多いもので色は濃いけどかなり上質。

しばらくして蕎麦が到着。天ぷらは海老と新蓮根と茄子で特にどおってことはない。

もり蕎麦は色黒な田舎そばな感じで短めにカット。飲み込んだ後で独特の爽やかな香りが鼻に抜ける。見た目よりも繊細でわかる人にはわかる稀有なレベル。醤油が強めで出汁のしっかり効いた濃いめの汁もとてもいい。あっという間に完食。ごちそうさまでした。

大阪市中央区谷町9丁目2−23
06-6763-0199
11:30~14:00/17:30~21:30
日、月定休

大阪市 谷町九丁目/上本町 蕎麦