心斎橋/四ツ橋

とんかつ 康四郎

南船場にある表記のとんかつ店をランチタイムに訪問。大阪メトロ長堀橋駅・心斎橋駅・本町から徒歩5分くらい。農林会館のビルの向かい側に位置する。近くにコインパーキングたくさんあり。

大阪の人気豚料理店の「たゆたゆグループ」が開業20年目の節目として社長自らが腕を振るうお店。1階にはガラス張りの焼きトンの仕込みを行うキッチンでその2階がお店。店内は厨房を囲むL字型のカウンター12席のみで豚肉のカットや揚げる作業なども見えてライブ感満点。カウンターの真ん中で目気張り気配りをしながら川端社長がニコニコしながら料理を作られている。

今回は12時15分一斉スタートの席で3銘柄食べ比べセットプレミアム4900円を所望する。夜は7800円のコースのみ。プレミアムコースは肉の銘柄がアップするとのこと。

最初はYLB豚のヘレ部分。三元豚の高級版とのこと。元になる種豚の品種の頭文字をつけているとのこと。衣に色がつかない低温で揚げてからパン粉で衣の油を吸わせながら時間をかけて余熱で火入れ。塩胡椒でいただくとかなりあっさりといただけた。ありがちな癖や豚臭さは一切感じない。隣の客がシンガポールからのインバウンドだったのでカタコトの英語と中国語で説明すると喜んでいた。

続いて金華豚のロースが提供される。こちらも揚げてから5分くらい保温しながら余熱で火入れ。脂身が甘くて赤身部分は塩胡椒とソースでいただいて脂部分は辛子醤油でいただくことを薦めていただく。とんかつと一緒に羽釜で炊いたおいしいご飯をワシワシとかき込む。赤出汁豚汁、千切りキャベツもワンランク上の美味しさ。

最後は天城黒豚で酪農農家がかなりマニアックとのこと。仕入れ値も高く歩留まりも悪い豚だけどこの店で最も美味しい種類と言っておられた。大きな口で頬張ると融点の低い甘い脂身が一瞬で溶けて塩胡椒も不要なくらいの美味しさ。この店でとんかつ食べたら他の店には行けないな・・・

前回の康四朗はこちら

大阪市中央区南船場2-10-24 2F
11:00-14:30、18:00(一斉スタート)


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 本町, とんかつ |

芦池更科

ジムに行った後で心斎橋にある73年続く老舗食堂を訪問。朝から晩までの通し営業をされていて大阪に来る友人に朝ごはんのおすすめ店としてよく紹介する。

心斎橋筋商店街から1筋東に入ったオフィス街にエアポケットのようにぽつんと佇む。周りにはコインパーキングたくさんあり。

建物はかなりレトロで都心の一等地とは思えない外観がかなり素敵。立て付けの悪い重たい扉はずっと開いたまま。客席と厨房がほぼ同じくらいのスペース。薄暗い客席は鏡張りの壁と歴史を感じるテーブル4卓と丸椅子。木が反ったカウンター席も数席存在あり。

超高齢のご主人と接客担当の奥さんで切り盛りされていたけどこの日、奥さんは不在だった。若いお姉さんが接客担当で愛想がとてもいい。

メニューはうどんや丼、定食など種類がとても多い。かまぼこ定食など珍しいものもいろいろあり。この時期は粕汁がおすすめ。おにぎりも美味しい。

店は古いけど掃除は行き届いているのがお見事。店の奥には創業時から存在すると言っておられた大正時代の60キロ以上ある巨大なレジスターが鎮座(これは見る価値あり)。

ご飯ものを注文したら古漬けのきゅうりの漬物が出てくる。この酸っぱさが嬉しい。

この日は玉子焼き(小)と粕汁とご飯で980円。玉子焼きのスタイルも好み。粕汁の美味しさが秀逸。泣けるお店です・・・・・

過去の更科はこちら

大阪市中央区南船場3-3-22
06-6251-1763
08:00〜20:00
日曜・月曜定休

今日通勤で乗ったチンチン電車が「モ161」で現在走る電車で最も古いものらしい。内装は全て木材仕様。臨時運行で乗客みんな写真撮りまくりでした。

カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 麺料理 |

ひろせ 1月

数ヶ月ぶりに心斎橋のお気に入りの和食店を訪問。難波・心斎橋方面の日本料理では一番美味しいと個人的に思うお店。ライブ感のあるカウンター6席と小上がりのテーブル2卓の小体な店。

ご主人は西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行されたご主人の喰い味とけれんのない上質な食材を丁寧に仕事をした料理はプロの間でも定評がある。ソムリエの資格も持っておられるのでワインと肉料理を合わせる客も多いと聞き及ぶ。最高級の炭を使った火入れには定評がある。女性のグループ客も多い。料理は以前より少し値上がりをして月替わりの16500円(税別)のみ。

スタートは海老芋のすり流し。出汁の塩梅も良くてとてもいい味わい。椀種はズワイ蟹のつみれ。

2品目は揚げ物が供されることが多い。この日は岡山県日生産の牡蠣を使った春巻き。たっぷりのネギ味噌をつけていただく。

刺身は普段の盛り合わせではなく佐賀産三年河豚の身と白子と皮の煮凝り。身は3日程度寝かせて熟成させているとのこと。

煮物椀は炭火で焼き込んだ白甘鯛とばちこ、鶯菜、新筍、黒豆豆腐、人参、柚子など。出汁の整えは完璧。

1月らしく織部の蓋物に酒肴盛り合わせ。ツボツボには茶振りをしたナマコが入る。鯛の子玉子締め、平目錦巻き、幽庵だれに漬け込んだ金目鯛のおかき揚げ、数の子の雲丹あえ、唐墨餅などが盛り込まれる。葉物等の飾りは一切使わないのがいい。

温物は鯨肉のしゃぶしゃぶ。鯨肉のつみれも入る。その上にさえずり(鯨の舌)や胃袋などが入った餡がかかる。

肉料理はマルシンというもも肉を炭火で焼き上げたもの。酸味のある叩き大根と一緒にさっぱりといただく。あしらえは芹の辛子浸しと根っこの唐揚げ。

ご飯は河豚のアラで出汁をとった河豚ご飯。旨みたっぷりでかなり美味しい。

デザートは酒粕入りのプリン。

お酒も好みのものをたくさんいただきました。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 和食 |