松虫

ワイン食堂 アンデルセン

表記のお店からシャンパーニュの会に招待いただく。オーナーマダムがソムリエでワインやチーズに対する造詣が深く定期的にワイン会等を開催される。最初にフィリポナ・ロワイヤル・ノンドゼ・ブリュットが提供される。濃いめのイエローで泡立ちはしっかり果実香と熟成香もしっかり感じる。加糖していないためにシャープな酸と余韻が強く残る。

前菜は15種類の野菜をゴルゴンゾーラチーズのソースで頂くという趣向。

2番目の前菜は鴨肉のローストフレッシュオレンジのソース。マイクロトマトが添えられる。この料理とともにギイ・シャルルマーニュ・グランクリュ・レゼルブ・ブランドブランNVが提供される。サロンと同じように単一自社畑だけで小規模生産されるRMシャンパーニュ。

ブランドブランなのでシャルドネ100%。果実味と酸がしっかり立ったシャープで繊細な味わいは料理との相性もぴったり。

続いて雲丹のカルボナーラと一緒に提供されたのがヴィルマール・プルミエ・クリュ・グランドレゼルブNV。こちらも生産量がとても少ないRMシャンパーニュ。辛口だけどとてもふくよか。綺麗でシュッとした味わいで界隈のスパークリングとは別格の味わい。

メインディッシュは骨付き茶美豚のロースト。肉の下には里芋のソースが敷かれる。赤身の部分と脂身の部分を交互に頂く。それぞれがさっぱりしていながら異なった味わい。この料理にはクリスタルで有名なルイ・ロデレール・ブリュットヴィンテージを提供いただく。

個人的には一番好きなシャンパーニュできめ細かで口当たりが柔らかくてとても複雑な味がする。いつまでも飲み続けたい美味しさ。普段あっさりしたものを飲む機会が多いのでたまにこういうものを頂くと舌が喜びまくる。当たり年の2008年は今後どんどん希少性が出て来るものと予想させる。

チョコレートのテリーヌにバニラアイスを添えたものにはルイロデレーヌのカルト・ブランシュを合わせる。ブリュット・プルミエよりドサージュ(補糖)を多くしたセミドライタイプ。ありがちな甘ったるさはなく柔らかで豊かな味わい。飽きることなく飲み続けることが出来る。

最後にゴルゴンゾーラとスティルトンをヘビータイプのシャトー・カマンサックと一緒にいただいてフィニッシュ。ボルドーらしい味わいに安心する。

それぞれのシャンパーニュの価格を考えるとこの日はほぼ原価提供。。ロスを考えると赤字営業かも・・・と心配する。

すべてのシャンパーニュについて詳細な説明もありとても豊かな時間を過ごすことが出来ました。普段も沢山のシャンパーニュとワインを廉価なものから取り揃えておられるので予算に合わせた楽しみ方が出来ます。阪堺線の松虫駅徒歩15秒なので天王寺からとても利便性がいい隠れ屋です。

マダムやシェフと話が出来るカウンタ−もいいですしチンチン電車が見えるテーブル席もレトロ感満載でお薦めです。

このようなイベントやワイン会も定期的に行なわれているようなので詳しくはフェイスブッックをイイネすれば案内が届きます。

大阪市阿倍野区阿倍野元町1-12
営業時間:11:00~14:00 17:00~22:00
定休日:水曜

過去のアンデルセンはこちら


カテゴリー 松虫, イタリアン, レストラン |

すし豊2月

普段からヘビーユースする地元の寿司店を今年初めて友人と訪問。阿倍野の王子神社のすぐ近く細い路地を入った昭和な感じの小体な店構え。「あまから手帳の美味しい寿司100選」の表紙にもなったことがある。店内はカウンター8席と小上がり2卓。ご主人とご子息、奥さんの絵に描いたような家族経営。

2017-01-29 20.10.44

寒かったので最初から熱燗を所望。この酒器もこちらのお店の特徴とされるもの。

2017-01-29 20.33.59

焼き筍を注文したら焼き上がるまで自家製の塩辛を出していただいた。スルメイカを使った濃厚な味わいに酒が進みまくる。

2017-01-29 19.55.30

自家製の海苔の佃煮に山葵を刻んでいれたもの。簡単なものなんだけどとびきり美味しい酒肴である。

2017-01-29 20.17.35

皮ごとじっくりと焼き上げ蒸し焼き状態となった新筍はまずそのままで身の部分をいただいて姫皮は味噌を乗せて歯で柔らかいところだけ削り取るように食べる。ご主人が丁寧に食べ方まで指導いただけるのが楽しい。

2017-01-29 19.52.00

目の前の水槽にはこの時期ならではのモロコが泳ぐ。これを炭焼きにしていただくんだけど元気がいいのでまずは氷水につけて仮死状態にする。それを焼き網2枚で挟んでじっくりと焼き上げる。

2017-01-29 20.42.16

3杯酢をつけていただくんだけどこれもご主人から食べ方の指南が入る「このモロコは3口で食べてね〜。最初は頭だけをかじってね。身体の脂が頭に廻って唐揚げ状態になってるよ〜」「頭をかじったら空洞が出来てお腹に空気が入るから少し冷めて食べやすくなるよ〜。尻尾を残してかじってね〜」「3口目は尻尾だけ食べてね〜。よく動くとこだから美味しいよ〜」とのこと。

言われた通りの作法でいただくとより美味しく感じるのが不思議。

2017-01-29 20.42.36

焼きたてのモロコをよく冷えた濁り酒と一緒にいただく。

2017-01-30 10.05.59

このあとはお任せで握っていただく。最初は今が旬の大阪湾のグレを昆布締めにしたもの。磯魚特有の臭みもなくクリアな脂が舌の上で溶ける。しっかり締めた大きな小肌はコノシロのサイズ。江戸前の仕事をした煮蛤には濃い目の煮詰めがかかる。2晩寝かして旨味がしっかり乗った河豚はポン酢でいただく。

2017-01-30 10.05.22

こちらのお店のスペシャリティーのヤリイカの印籠は江戸前の仕事で軽く炙られて客に提供される。烏賊の胴体とシャリの間に白子が入り、両端はイカの卵が入っていて味わいの異なりが楽しい。柔らかく煮込まれた鮑に炙って提供されるカンパチ。

この店で一番固いといいながら提供されるイクラ。 岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵にこだわる自家製。一口で頂くとピンポン球のように口の中で暴れまわる。最後はしらさ海老で〆

2017-01-29 21.49.08

最後の漬け物も名物。つまんで飲んで一人7000円くらい。ご主人のお人柄もよくて大好きな店です。名前は安田豊次、だから「すし豊」です。

過去の「すし豊」はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日


カテゴリー 松虫, 寿司 |

ラーメン而今 阿倍野元町店

日曜日に大阪女子マラソンの応援に行って雨が降りそうだったから急いで帰宅しようと思って歩いていたら後ろから若いお姉ちゃんが血相を変えてブワーと追いかけてきて「お金落としはりましたよ〜」と言って4000円くらい私に手渡すから「私のじゃないです・・・」と言うと実際に落とすのを目で見たという。あまりにも固辞するのも悪いと思いながらしょうがなしに受け取ってそのお金で目の前にあった表記のラーメン屋でビールとらーめんを食す。

2017-01-29 12.30.49

こちらのお店は以前にも何度か訪問したことがあるけど大東市に本店のある「麺や而今」の4号店。最寄り駅は上町線(チンチン電車)の東天下茶屋駅から徒歩3分。4店舗すべて訪問したことがあるけどお店ごとに店名もメニューや内容、味も微妙に異なるのでのれん分けかも知れない。

前回は煮卵とレアチャーシューなるものが乗った特製の1000円のものをいただいたが今回はデフォルトのたまり醤油の極上煮干しラーメン750円を所望する。麺は細麺と平麺(価格は同じ)があるけど最もスタンダードな細麺とする。

その他のメニューは
◯天然塩の極上あさりそば
◯たまり醤油の極上にぼしそば
◯つけ麺
の3種類でそれぞれ大盛りやレアチャーシュと煮卵がのった特製(+250円)がある。

2017-01-29 11.42.46

鶏ベースのスープは豚骨の深い香りもあってそこに魚介というか煮干し系の香りが加わる。味に厚みはあるけど飲み口はとても軽い。魚介の独特の風味は出来合いの煮干し醤油エキスというか焼き煮干しオイルを使用していると推察される。最近は便利な調味料がたくさん出回っている。こういったガツンとした煮干しの香りのするスープが若い人を中心に最近の流行であることは承知している。

麺は低加水のプチプチ切れる細くて固い博多ラーメン系。
厚切りのバラチャーシューが2枚とかいわれ、レッドアーリー玉ねぎのみじん切りがのせられる。開店して3ヶ月なのでこれからどんどん認知されると思う。

前回の而今はこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町4-3
06-6657-6651
11:00~15:00 18:00~22:00
水曜定休


カテゴリー 松虫, 麺料理 |