松虫

堕天使かっき〜 8月

最近はまっている住吉大社横のカレーの名店「桜富士山」の次に好きな阿倍野区の松虫にある超個性派カレー店を訪問。スパイスカレーの店で最近は友人のツイッターにもよく出てくる。阪堺電車の上町線東天下茶屋から徒歩5分。

2016-08-05 13.29.08

HORIZONというスナックの間借り営業。本業はミュージシャンらしき店主のかっき〜が作るカレーは看板メニューの「鯛出汁と鶏キーマ2層カレー」と月替わりカレーの2種類のみ。

2016-08-05 13.29.14

カウンタ−5席しかないので込み合えば外で待たなければならないことが多い。この日は運良くすぐに入店。クーラーはないので暑さに弱い人は涼しくなって行くのがいいかも。隣の席には内田裕也さんと見間違えるようなローカーの爺さんが座る。

8月の限定カレーは「梅香る鯵とオクラのカレー!!」とのこと。鯛出汁×鶏キーマの二層カレーとのあいがけ900円を所望する。

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上段が鯵とオクラでご飯を挟んで下が鯛出汁と鶏キーマとなっている。初めて頂く、鯵とオクラのカレーは梅の酸味とカットしたてのオクラのネバネバ感が鯵とかなりいい相性を見せる。刻まれた大葉もパクチーみたいでとてもいい。スパイス感も素晴しい。「夏なので食べやすいカレーを考えました」とは店主かっきーの弁。

まずご飯は昆布と鶏出汁と野菜が入った固めの炊き込み御飯。これだけいただいてもかなり美味しい。

シャバシャバの透明感のあるスープタイプの鯛出汁カレーは鯛と野菜の旨みがしっかりと出て臭みや癖は全くない。人参、ズッキーニ、玉ねぎ等も入る。

鶏キーマは鶏肉を昆布や魚節から取った出汁を合わせたドライタイプのルーで噛みしめるたびにカルダモンやコリアンダー、クロブの香りとともに魚介の旨味が広がる。鯛出汁と一緒に食べると鶏キーマが出汁を吸って香りと味がさらに渾然一体となる。

終盤は鯵とオクラのカレーも一緒に混ぜ込んでアチャールも一緒に何もかもぐちゃぐちゃにしていただくと食べ停まらなくなる。酢橘を絞ると味に変化がでる。本町界隈にあるいろんなスパイスが混ざりあった複雑怪奇なカレーとは全く内容が異なり、様々な旨みをスパイスで引き締めていて綺麗に味がまとまるようにしっかり計算された美味しさがある。何度食べても食べ飽きないし食べ出したらいつまでも食べ続けたくなる魔法のようなカレーである。

大阪市阿倍野区王子町2-17-32
06-6387-7771
11:30~15:00
定休:日・月

堕天使かっきーインドカレー / 阿倍野駅松虫駅文の里駅

昼総合点★★★★ 4.0


カテゴリー 松虫, カレーライス |

ワイン食堂アンデルセン

阿倍野区の松虫交差点北100mにある表記のお店を訪問。お店は白い壁にナチュラルウッドを使った清潔な内装。若いご夫婦2人でされている。目の前にはチンチン電車が通り、ロケーションもいい。
奥さんがソムリエでワインのみならずチーズにも造詣(ぞうけい)が深く定期的にワインとチーズのマリアージュを楽しむイベントやワイン会も開催されておられる。手頃な価格のワインも揃っていて夜は季節の小料理と一緒に夏の夜長を楽しむのもいいと思う。

この日は以前も美味しくいただいたフェレ肉をミディアムレアに仕上げるビフカツにしようかと思ったが日替わりの魚料理800円を所望する。この日は旬の鯒のソテーとのこと。ちなみに肉料理はチキンカツ。

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最初にたっぷりの量の人参のポタージュが登場。塩分濃度は控えめでいわゆる軽塩仕立ての優しいテイスト。フレンチドレッシングのかかったサラダはフワフワの釜揚げシラスが大量に入る。

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メインのソテーは丁寧に蒸し焼きにして供される。盛りつけも美しい・・ あっさりとした口当たりで私のような中高年のおっさんにはぴったり。付け合わせのズッキーニと蕪のソテーもとてもいい。パンと一緒に一気に平らげてしまう。コスパもよくて近隣の方がたくさんこられていた。

次回は友人と夜にゆっくりとワインをいただきに行ってきます😃

お店のフェイスブックでお薦め料理などたくさん紹介されています。。詳しくはこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町1-12
営業時間:11:00~14:00 17:00~22:00
定休日:水曜


カテゴリー 松虫, バル, 洋食, レストラン |

すし豊 4月

友人と久しぶりの「すし豊」訪問。阿倍野の王子神社のすぐ近く細い路地を入ったところにある、かなり古びた昭和な感じの小体な店構え。カウンター8席と小上がり2卓の店内。下町風情あふれたとても普通なお店。しかしながら紹介した友人は皆、このお店を好きになる。

2016-04-23 09.14.28

この時期は稚鮎が入荷しているので天ぷらと日本酒のマリアージュを楽しみに伺う。季節によって焼き諸子、温かいもずく、川蟹、筍などいろいろなものを寿司の前に楽しむことが出来る。まずはビールで乾杯してから目の前の水槽で泳ぐ稚鮎を揚げていただく。昨日ご主人自らが穫ってこられたらしくその漁の話を聞きながらお酒を飲むのも楽しみの一つ。

2016-04-23 09.13.03

カリッと薄衣で揚げられた鮎は胸びれがピンと立ち、まるで泳いでいるかのよう。添えられた根付きの蓼の若葉もこの時期のあしらえものとしては最高で若葉を齧りながら鮎をいただくのが私流。鮎は一口でいくと熱いので最初に頭の先っちょだけをいただく。頭の旨みを噛み締めるとそのあとで腸の部分の苦みを感じながら一口でいただくとより美味しく味わえるというご主人からのレクチャーが入る。言われた通りにいただくとなるほどと目からうろこ状態となる。日本酒をいただきながらムシャムシャ頂く。

2016-04-23 09.18.38

寿司の前にホタルイカを軽くいただく。始まりはいつものように大阪湾のハリ烏賊。熟成感もあり旨みとともに独特のぱりっとした歯ごたえとと中に鋳込まれた胡麻の香りが口の中に広がる。塩とスダチを軽くあてているので甘味が引き立つ。脂がのりまくりでネットリした食感の天然鯛は紅葉おろしとポン酢でいただく。

続いてマグロの漬けと蕪寿司。蕪寿司は中に軽く締められたヒラマサが鋳込まれていて、最初は甘酸っぱい蕪の味がして噛み締めるとヒラマサの旨味が口いっぱいに広がる。更に咀嚼(30回くらい咀嚼してちょーだいと言われる)していると唐辛子の辛さがあとから感じて、店主はこれを味の三段ロケットと呼ぶ。しっかり〆た大きな1枚付けのコハダは日本酒と相性ぴったり。

しっかりと煮込まれたシャコは白子と卵が入ったものを食べ比べ。関東弁のご主人の面白トークを聞きながら食す寿司はとても上質。炙ったカンパチは香ばしくて甘い脂が口の中に溶け出す感がとてもいい。カワハギの昆布締めはこの店では初めて頂いた。

2016-04-23 09.20.26

この時期旬の桜鱒。海で獲れるものなので川魚特有の寄生虫はいない。とろける脂に悶絶する。鯖は酒炊きの昆布を巻いてよりいっそうマイルドな食味となる。続いてこちらのご主人が「ウチで一番柔らかい寿司ね!」と言いながら出される2時間煮込むあわび。この口上も約20年くらい聞き続けているのでほぼ物まねが出来る。続いて「この店で一番固いよ」といいながら提供されるイクラ(写真なし)。旨みの強い濃厚なイクラは一口で頂くと口の中で暴れまわる。岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵を1年分塩漬けして冷凍する。冷凍することで塩が熟れていい塩梅となる。

「口の中で溶けちゃうよ〜熱いうちに食べてね〜」と言いながらさっと炙って塩をかけて供される泉州産の脂乗りまくりの煮穴子。甘々でふわふわでスフレのような食感。提供されてから15秒以内に口に入れなければならないルールがある。最後に軽く炙られて提供されるこの店のスペシャリティである烏賊の印籠詰め。ヤリイカを使用する江戸前の古い仕事。この仕事についての解説も3分くらいあり世間でよくあるイカめしとの異なりをこと丁寧に教えてくれる。烏賊の中に白子と卵が入って部位によって味と食感の異なりを楽しむことが出来る。

2016-04-23 09.14.33

お酒が残ったので春唐墨を出してもらう。当然自家製で手前からイサキ、ボラ、鰤の卵を塩漬けにして干したもの。ここでご主人の唐墨談義が始まる。こちらでは塩漬けも干すのも冷蔵庫を使用。そうすることでまろやかな味に仕上がると言っておられた。

「珍しいし美味しいね〜」と言いながら食しているとご主人がおもむろに2階に上がって現在つくりかけの唐墨をもって来られた。

2016-04-23 09.14.38

かなり大きくて褐色系のマグロの唐墨。

2016-04-23 09.14.43

手前から鰹、桜鱒の唐墨。一番奥は忘れた・・・

2016-04-23 09.14.55

奥から鯖・ヒラメ・鰹・ホウボウの唐墨。。珍しいものばかりで見ているだけで楽しい。次回これらを食しに訪問することにする。血圧上昇と痛風になりそうだけどこれは食べないとね・・・

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日


カテゴリー 松虫, 寿司 |