ウルトラマラソン出場のあと疲れが抜けないので千日前の路地裏にある表記の老舗店でラン友と一緒にすっぽんを食す。お店は映画のセットのような昭和な造りで客層も昭和。隣のファッションマッサージは潰れて飲食店になっていた。最初にビールで乾杯をしていつものようにお造りの盛り合わせ。ネタケースを見ながらあれを入れてこれを抜いてと結構我がままを聞いていただける。
コリコリの縞鯵、天然平目、赤貝、剣先烏賊、巨大な鱧、鳥貝、甘エビ、明石の蛸の8種盛り。盛りつけはどおってことないけどどれもが美味しい。本業は寿司店なんだけどこの店では誰も寿司を食べてはいない。
鰻の蒲焼きをネタケースで見つけたので軽く炙って出していただく。路地裏のすっぽん屋で鰻の蒲焼きをいただきながらの麦焼酎。酒がすすまないわけがないな・・・・
お店の人の接客は丁寧ではないけどレジにどかんと座っている女将さんを含めてみんなちゃんとされている。
このあとスッポンコース5,250円(税込)を所望する。すっと昔からこの価格。多分私の知っているお店では一番コスパがいいと思う。最初に生き血を赤玉ポートワインで割ったもの登場。お酒が苦手な方はリンゴジュース割り。そのあとコラーゲンたっぷりのエンペラと腸の湯引きの入った突き出し登場。
この日はまさにシェフズテーブルですっぽんをほどくところを実演で見ることが出来る席。すっぽんの話を板前さんにいろいろ聞きながら頂くといっそう美味しく感じる。亀と同様にすっぽんの雄雌は尻尾で見分ける。玉子は雌しか持っていないのはあたりまえ。すっぽん一匹で2人前の食材となるらしい。すっぽんは劣化が早いので客の注文があってから調理を開始する。
宝石のようにキラキラ光る内臓の造りはぴくぴく動く心臓と苦玉といわれる胆のう、腎臓部分、肝臓、卵となっていてすべて塩をかけて海苔で巻いていただく。見た目のイメージだけで元気が出る感じがする。食べつけたらクセになる。。
すっぽんは低カロリーでビタミンAやビタミンBが大量に含まれていて良質な必須アミノ酸がたくさん含まれているのでアスリートには最高の食材と昔に聞いたことがある。
ここでお待ちかねのスープ登場。2階の座敷で頂くときは鍋で提供されるがカウンタ−では銘々でお椀によそって出していただける。椎茸や餅、豆腐、白菜もたっぷり入って栄養満点。生姜の効いたスープはとても滋味深い。野菜高騰のおり「白菜の仕入れが一つ800円するので大変です」と言っておられました。
首の肉や前足の付け根の肉はよく動くので身が締まってとても美味しい。寒くなって白菜がおいしくなってくると味わいも更によくなる。2杯目は鷹の爪とガーリックパウダーを入れていただく。味わいにパンチが出てお酒が更にすすむ。この頃になるとどういうわけか身体がぽかぽかしてくる。
最後はトロトロの雑炊で〆。ご飯と玉子と葱だけの潔さ。押し麦が少し入っているのがこちらの店の特徴。
美味しくて美容効果も抜群で食した女性は翌日指先がツルツルするとのこと。最後のデザートまで美味しく頂き身体もぽかぽかして元気一杯。
大阪市中央区千日前1-9-9
TEL 06-6211-2298
営業時間 16:30~23:00(L.O 22:00)
定休日 日曜