母校の関西大学で花見をしたあと表記の店で友人と会食。1月末にも訪問したが何度来ても飽きのこないクオリティーというか価値を毎回感じることが出来る。ワイン専門店なんだけどその品揃えと質・コスパ・料理とのマリアージュの確かさは他店と比べて群を抜く。素敵な女性オーナーとの話も楽しみの一つ。気取ってなくてとても使いやすい。。
最初はフィリボナロワイアル・レゼルブで乾杯。さっぱりすっきりとした切れ味のあるシャンパーニュで花のような甘い香りと奥行きのある深い味はシャンパーニュならでは。
続けてドメーヌサンミッシェルを所望してシャンパーニューとスパークリングの味の異なりを試してみたが酸が立ちすぎて、双方を比べると甘さを押さえたサイダーのようで残念。葡萄品種と合わせる分量はほぼ同じなのに不思議である。
季節野菜のオードブルはレンコンのバルサミコ漬、水ナスの黒オリーブをペースト状にしたカップナード掛け、クスクスと雑穀のサラダ、生ハムと隼人瓜をあわせたものなど・・特にどおってことはない。
野菜に合わせたのがソービニオンブランのフィッシュハウス。カリフォルニアに次ぐワインの産地であるワシントンのワイナリーでジャケットのイメージのような柑橘系のアロマと余韻がしっかり感じる酸味のバランスもいい一本。
この日のお楽しみの春トリュフのスクランブルエッグは今週ではじめで大量に仕入れて冷凍保存しながら使うと言っておられた。いわゆるイタリア産のビアンケットと呼ばれるもの。トロトロのスクランブルエッグの熱でトリュフの香りが周り一体に立ちこめる。スライスされたもの以外にも卵のなかにも細かく刻まれて入っているので口の中がトリュフの香りだらけになる。
これに合うワインをマネージャーソムリエに選んでいただくとコート・ロティ登場。
雑味のないクリアで凝縮感のあるエレガントな果実味とシラーならではの華麗な芳醇でしっかりした香りがトリュフと相まって香りと味のマリアージュを同時に楽しむことが出来た。シルーキーなタンニンとその余韻のバランスにうっとりする。
新鮮なミミイカがあるということでのペペロンチーノを作っていただく。
これにはイタリアのベルディッキオ クラシコ2007年のDOCを合わせる。辛口でさっぱりしているけど濃い黄金色の凝縮された旨みはパスタとドンピシャの相性。
京都産の鴨のローストは根セロリのピューレとバルサミコのソース。付け合わせは筍、スナップエンドウ、オニオン、金柑のコンポート。金柑との相性は◎。
鴨肉は分厚くカットされているので食べ応え満点。
これにはオレゴンワインのキングスリッジ。ピノ独特の華麗な果実味と心地よい酸味が好みに合う。若々しくて飲み口のいい滑らかな印象。
フロマージュにロックフォールのブルーチーズをいただく。ドライフルーツをミックスしたピュレと胡桃とともにいただくと食べ飽きない。
最後の〆は春らしいロゼワインを所望するとカリフォルニアソノマのラセターファミリーワイナリーのロゼを選んでいただく。ジャケットもユニークで高飛び込みなり。
明るいサーモンピンク色でいかにも楽しげで明るい印象。辛口だけどしっかりとした口当たりで苺や柑橘の香りもするロックフォールの邪魔をしないバランスのいいワイン。この日も長時間楽しむことが出来た。
そのあとは行きつけの近くの潜水艦バーで小休止。ごちそうさまでした・・・
大阪市天王寺区六万体町5-13
06-6774-9000
ワッシーズダイニングスープル (ワインバー / 四天王寺前夕陽ケ丘駅、恵美須町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7