大阪市

なかの家

梅田スカイビルの近くにあるビストロ。山小屋のようなファザードが特徴。内装も山小屋のようでなかなか面白い。メニューはパスタ等もあるんだけど普通のビストロのものとは全く異なる。店主も山小屋の親父のような感じ。

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ランチタイムのハイコスパのメニューが有名だが全国から取り寄せた素材にこだわったディナーの料理も秀逸でいつも満席。この日も若い女性客を中心に20席くらいのお店はパンパン状態。

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最初にバゲッド登場。谷六の空堀商店街ブーランジェリーイエナのものでパリパリのフワフワ。噛めば味がしっかり出てくる長時間発酵タイプ。

メニューはグランドメニューとその時期と仕入れに合わせたこだわりの野菜で構成される。産地がしっかりとしたいい食材をいろいろな調理方法で提供するのが特徴。この日の食材は徳島産の枝付き苺を使った天ぷらやポトフ風のおでん(ポデンと表記)、宮崎産の都萬牛のイチボ肉、高知産の四万十鶏、フルーツトマト、鰹、文旦、兵庫産のホタルイカ、大阪産の河内鴨や芽キャベツ、福岡産の恵美須牡蠣、カナダ産の活ムール貝など食べたいもののオンパレード。

まずはこちらのお店の代名詞というかマストメニューが「前菜盛り合わせ1800円」。バケットをつけると+300円。

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しばらくして山積みのマウンテン状態で出てきた前菜はこんな感じ。以下内容・・・

・カリフラワーのサラダ
・巨大なブロッコリーのガーリックオイル和え
・ゴツゴツ感を残したポテトサラダ
・タラコの燻製・べったら漬けの燻製(かなりハイレベルなのにビックリ)
・カマンベールチーズの味噌漬け
・プティベールのココナッツミルクドレッシング和え
・もやしのナムル(自家製酢とナンプラーで味付けしたもの)
・パプリカと根菜のピクルス(かなり美味しい)
・枝付き巨大イチゴの天ぷら
・菜の花の辛子酢味噌和え(和のテイスト・・)
・鶴橋で買ったキムチ
・ピスタチオの燻製(これも初めて頂いた)
・ホタルイカの沖漬け
・赤軸水菜(これは美味しい・・・)
・うずらの卵の酢漬け
・サメの軟骨の梅肉和え(これはよくあるものだけど結構ハマル味)
・イワシの柔らか煮(これは死ぬほど柔らかかった・・・)
・シャケと明太子のディップ
・豚肉のリエット
・海老味噌と豆腐のムース
・サーモンコチュジャン和え
・ポークパテと金柑の甘露煮
・自家製イカの塩辛

驚愕の23種盛り・・・・すべてエッジ効いたお酒がすすむものばかり。これだけで腹パン状態。。

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スペインの安旨ワインを所望する。フルボディだけどかなり滑らか。フルーティでレンゲの花の香りもして複雑でスパイシー。酒屋で1000円以下だと思うんだけど思いのほか美味しいのにビックリ。

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ここで店主さんがサービスと言ってカレーを出していただく。スパイス感がしっかりあってランチでは大人気なんですというサービス係の女性の弁。口に入れると今まで食べたことのないようなスパイス感が口一杯に広がる。一口いただくと頭の毛穴が開き、首から上の毛細血管がぶちぶち切れる音がする。ワインの味が全くわからなくなるような破壊力がある。

前菜とサービスカレーでかなりお腹が膨れたので目の前にあったムール貝を所望する。

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しばらくしてダッチオーブンに入って登場。ワイン蒸しにされたムール貝・ガーリック・芽キャベツはボリューム満点で食べ応えあり。白ワインがすすみまくる。

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巨大な丹波産有機ラディッシュも添えられていい口休めになる。お店の音楽はJ-POP70〜80年代でドンピシャで素敵すぎる。店主もサービス担当の方も人柄がよくお客を楽しませようとする姿勢が素晴しい。財布に優しい会計がとてもうれしい。

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食後はすぐ近くで素敵なバーを見つけて上質のテキーラで瞑想タイム。いい休日でした・・・・

大阪市北区大淀南1-2-10 (梅田スカイビルの西側)
TEL 06-6455-7739
ランチ/11:30~14:30(L.O.14:00)
ディナー/18:00~23:00(L.O.22:00)

なかの家創作料理 / 大阪駅西梅田駅梅田駅(阪神)

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 梅田/JR大阪, イタリアン, バル, フレンチ, レストラン |

北新地わかな

後輩の女性経営者と仕事の話があり彼女の経営する北新地の表記のお店を訪問。国際モータープールの北向かいのビルの一番奥に位置する。ビルの入り口には高級キャバクラの「Dear」があるのでそれが目印となる。

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瀟洒で清潔感が感じられる内装のお店は上原さんと言う料理長と若い女性の2人で切り盛り。カウンタとテーブル合わせて15席。

まずはビールをいただいて乾杯する。最初は穴子の稚魚の「のれそれ」登場。これを食すと春が来たって感じがする。多分、高知産であろうか、そんなに美味しいものではないが見た目同様に淡白で噛み締めると咥内で甘味を感じる。ぬるぬるした食感はまさに心太のよう。ポン酢でいただくのがスタンダードだけど高知県では卵とじや天ぷらでいただいた記憶がある。

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お造り盛りあわせは鯛、帆立貝、鳥貝、ムラサキ雲丹、剣先烏賊。特にどおってことはないけど普通に美味しい。北新地にある和食店では珍しくとてもリーズナブルな値付けなのでいろいろな使い方が出来る。現在北新地にあるお店は約4200店舗といわれていてその中で休業中が1.5割くらい。実際に営業している約3400店舗の中で飲み屋さんが約2000件、食べ物屋が900件、物販が約300件と言われる。毎月150件が閉店移転といわれほぼ同じ数のお店が開店する。理由は完全なる需要と供給のアンバランスである。

銀座は毎月230軒の店が閉店すると言われるが彼の地は街中に大手企業の本社があったり巨大物販店など昼と夜の両方の顔がある。北新地の場合は商店街のほぼすべてが飲食店で月間営業日数22日で一ヶ月の利益を稼がなければならないという日本でも例を見ない激戦区である。

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旬の飯蛸の煮付けは食材もいいし仕事も完璧である。こういうものを見ると料理人の腕のよさが一目で伺える。

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料理長お薦めのお酒と一緒に味わう。

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天ぷらの盛り合わせは走りの甘々のとうもろこし、たらの芽、うるい、行者ニンニク、筍、蕗の薹、こごめなど。苦い山菜はお酒が進みまくる。泡盛と合わせれば良かったとあとで後悔。

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最後にホタルイカとアスパラをバター炒めしてもらう。パンパンに膨れたホタルイカとバターの相性が抜群。こういった安心出来る普通の料理をいただけるお店が今まであまりなかった。まさに大人の隠れ家・・・

大阪市北区曽根崎新地1-2-6 新松リンデンビル1F
17:30~翌02:00
06-6343-0090

北新地わかな割烹・小料理 / 北新地駅大江橋駅西梅田駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7


カテゴリー 梅田/JR大阪, 和食 |

グレーヌ・ド・ポワール

関西スイーツの老舗であるポアールの西成の南津守に出来た工場兼アトリエを友人訪問。
こちらでは北新地のお店むけのスイーツを作っていると聞き及ぶ。

お店の解説は以下HPより抜粋

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【グレーヌ・ド・ポアール】
五感で楽しむ、スイーツ・ショウへようこそ
Ladies & Gentlemen! 紳士・淑女の皆さま。
ポアールの情熱と技術がうみだす、
斬新なショウ・タイムがいよいよはじまります。

ここ、《Graine de Poire》では、
思わず目を見張る、職人たちのあんな技やこんな技。
オーブンから出したばかりのスポンジの艶やかな姿。
耐えられなく芳しい、焼きたての香り。
などなど、通常では見ることも嗅ぐこともできない
お菓子づくりの真髄を、たっぷりとお楽しみいただけます。

また、7席のみのカウンターでは、
ここでしか味わえないスペシャルなコース料理をご用意。
オードブル、シェフからのアミューズ、そしてメインディッシュ…
すべてをスイーツで構成したオリジナル・コースは
その日のおすすめ素材とシェフの遊び心がたっぷり。
ポアールの“旬”を、まるごとお召し上がり下さいませ。

《Graine de Poire》のGraineとは、種を意味する仏語です。
やがて芽吹き、色とりどりに咲き誇る。
この工場はそんな花の種のように、可能性に満ちた場所。

グレーヌ・ド・ポアール
これからも“心地よくお客様を裏切る”をテーマに、
ワクワクするショウを展開して参ります。
進化するポアールの姿、ぜひお楽しみに。

グランシェフ 辻井良樹

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工場を一通り見学して記念撮影もした後に席に案内いただく。
メニューはスイーツコース 3240円(税込み)のみ。前菜・スープ・メイン・グラニテ・箸休め・デセール・食後のカフェという流れ。

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最初のアミューズは洋梨(ポアール)型の白い器に入ったプチ生シュークリームとブラジル珈琲。ポアールのプチシューはとても有名だけど普段いただくものよりも皮が柔らかい。

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目の前で作っていただいているこちらのお店で20年のベテランチーフパティシエ曰く、「ポアールのプチシューはあちこちの店頭に出されているものは大量生産するので最初からカスタードクリームと生クリームを混ぜ合わせたものを提供しているがこちらで食べる分は創業当時の作り方同様に手絞りで別々に分けてシュー皮に詰められる」と言っていた。滑らかなカスタードの口溶けと生クリームの香りがあとから鼻腔に抜けるのが心地いい。

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一緒に出されるすっきりした後味のコーヒーはグアテマラの有機栽培のもの。

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食べている間にパティシエさんが苺とベリーをオレンジリキュールでフランベしたり、目の前でせっせと次のスイーツ作りに取りかかる。カウンタ−に漂う甘い香りも御馳走である。

登場したクレームブリュレはアニス独特のほのかな花のような香辛料のような香りとオレンジリキュールが合わさってショコラアイスの上にピンクペッパーとフランベした温かいベリーフルーツソースがかかった甘くて酸っぱくて温かくて冷たい、濃厚なんだけどさっぱりした複雑な味。たくさんの工程を経た食材が一つの器にバランスと調和を保ちながら盛り込まれる様に驚きがある。

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こちらのアトリエ(お店)自体は10時から18時までの営業で食事がいただけるこちらの「デザートサロン」は11時から。客によって滞在時間が異なるので予約は受け付けない。、コースお客の食べるスピードをみながら作っていただけるので早く食べても1時間半から長い人なら3時間かかると言っていた。

次に出されるスープはカシスオレンジとアールグレイのティーソーダスープ。炭酸の泡を固めて入れているのでスープを口に入れるとシュワシュワとパチパチが同時に咥内で感じる。

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仕上げにパティシエさんがドライアイスでブクブクにしたレモンの泡をグラスに入れて仕上げてくれる。シズル感たっぷりでとても面白い。カシスの果肉の酸味もさっぱりして口休めにぴったり。

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スープをいただいている間に次のメイン料理に取りかかられる。フライパンでおもむろにブリオーシュをパンベルジュされる。フレンチトーストとほぼ一緒と思うんだけどパンベルジュというらしい。上に乗っているのはクリームチーズ。

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皿の上にチョコで模様を書いてパンベルジュにミニフライパンで作ったベリージャムを乗せて、軽く焼き色をつけたフォワグラに見立てのンキンに冷やした苺ムースが乗る。周りのキウイに見立てたソースはリンゴ酢とオリーブオイルとバジルシード。見た目はまるでフレンチのメインディッシュのよう。お見事なり。。

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ここで出されるカフェノワールはコスタリカ産のどっしりとした濃厚な味わいのもの。かなり美味しい・・・

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ここで箸休めとして花錦戸さんの有名な松の葉昆布とアッサムティー。細くカットした昆布をスッポンの出汁で炊き上げたもので30年くらい前からあるもの。昆布は特にどおってことがないけど紅茶がビックリの美味しさ。聞けばドイツのロンネフェルト認定店として客にこの紅茶を提供するためには紅茶の知識や美味しい入れ方を含めた4日間のトレーニングと筆記試験を受けなければならないと言っていた。

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コースのデセールとして白いチョコドーム登場。上からポットで熱いラズベリーのソースをかける。

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ホワイトチョコがどんどん溶けて中から軽く火入れした苺がのったバジルアイスが顔を出す。

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バジルのアイスは初めて食べた。スパイシーで甘くて酸っぱくてミルキーで冷たくて温かい・・・様々な味覚が交錯してとても美味しくて楽しくて嬉しい。

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このコースに会わせて特別にセッティングされた辛口の白ワインを連想するような酸味と甘味のバランスのよいコーヒー(らしい)。しかし普段コンビニのコーヒーに口が慣れているせいかどのコーヒーも後口がよく雑味がない上品な味わいで久しぶりに美味しいコーヒーをたくさんいただいた。

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最後は当然自家製の柔らかく作られたオランジェット(オレンジピールチョコ)とフランス製の岩塩が入ったチョコで〆。紅茶はロンネフェルトのアールグレー。

気がつけばあっという間に2時間経過。季節ごとに献立が変わるので次回が楽しみ。パティシエさんと店員さんが外までお見送り。ごちそうさまでした。

大阪市西成区南津守7-13-10
電話:06-6651-1157
時間:10:00~18:00

グレーヌ・ド・ポアールケーキ / 北加賀屋駅玉出駅粉浜駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 北加賀屋, カフェ |