はり重 道頓堀本店【大阪市 難波】

道頓堀の表記の店で友人と5年ぶりに「すき焼き」をいただく。大阪でしゃぶしゃぶの店は結構あるんだけど「すき焼き」はこちらの店か「北むら」「本せきぐち」くらいしか思い浮かばない。生卵を肉につけていただくのが若い方や外国人には抵抗があると以前雑誌で見た記憶がある。

こちらのお店は大正8年に堺市にて創業。1948年(昭和23年)の戦後になってから道頓堀に店を構える。この時に現在の洋食店も開店したと聞き及ぶ。当時は界隈に芝居小屋や劇場がありこちらのお店は「ハレ」の日の御馳走として通われたらしい。

お店は現在では珍しい歴史のある純和風建築。トイレの床は少し傾いている。着物を着た仲居さんもとてもレトロな方ばかりでこの日お世話になった方は25年勤務と言ってられた。

メニューは肉の種類で7700円、9900円、12600円、15400円、18700円に分かれる。赤身肉は焼肉にはいいんだけどすき焼きにするとどうしてもぱさつく感じがするので仲居さんと相談して15400円のものを所望する。昔は2人で肉を3人前食べるのが常だったけど最近はお腹に入らなくなった。。

まずは前菜の盛り合わせ。とても美しく手作りされたものばかりで鍋の用意ができるまでこれらで一献いただく。

しばらくしてすき焼き登場。綺麗にサシの入ったロース肉にうっとりする。肉は和牛の雌を使用。こちらのすき焼きは関東風で割り下を使って作られる。「お店の創業者が東京で修行したから」と仲居さんが言っていた。砂糖少なめのキリッとしたあっさり味付け。

最初の一枚は仲居さんが作ってくれる。お世話をしていただきながら色々と世間話や昔の話をするのはとてもいい時間である。

一枚目が出来上がり大きな肉を卵にくぐらせて口に入れる。驚くくらい柔らかくて「やっぱりすき焼きは一枚目が最高」といつも実感する。2枚目からは野菜と一緒に自分で作る。ねぎが美味しくて肉と一緒に食べると止まらなくなる。

抹茶のババロアは別料金。道頓堀の喧騒を忘れる空間で久しぶりの美味しいすき焼きをいただきました。

過去のはり重はこちら

大阪市中央区道頓堀1-9-17
TEL:06-6211-7777

 

はり重 道頓堀本店すき焼き / 大阪難波駅なんば駅(大阪メトロ)日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 難波 その他料理和食

米増 2023年2月【大阪市 福島】

毎月定期訪問する福島の表記の日本料理店を訪問。最近は新規予約は常連以外取っておられないのでさらに予約困難店となっている。カウンター8席のみで14時と17時半スタートの2回転制。普段はコース18000円(税・サ別)当然ミシュラン店であるがその部分は微塵も見せない。

SNS掲載は禁止なので忘備録として献立のみ記します。

・大豆をすりつぶして出汁と合わせた温かい「呉汁」
(辛子和えにした菜種と生湯葉が入る)
・香住産の細かく包丁目を入れた大きな水ダコを醤油に絡めて炭火で炙ったもの。
(あしらえは栃木産独活のぬた和え)
・オコゼの身と皮部分の入った煮物椀。分葱と焼き餅が入る。
・和歌山県すさみ町のケンケン鰹
(鰹が苦手な私には現在最高品質と言われる大分産の赤貝にチェンジ)
・分厚く包丁された柔らかな茶振りなまこは長芋素麺と海鼠腸が添えられる
・かなり新鮮な鰯の酢の物は秋田産のあさつきが添えられる。
・数日間ドライエイジングさせた徳島産2キロ級の白甘鯛の西京焼き。
(皮がパリパリで身はしっとり。あしらえは細かく包丁目を入れたべったら漬け)
・和風カンジャンケジャンのような坊瀬産のワタリガニの醤油漬け。
(生の内子の色が艶かしく、傍に柔らかな茶碗蒸しの口直し)
・見た目は普通の鰤大根の煮物は愛媛産。
(鰤が口に入れるとふわりと解けるのが凄すぎる・・・)
・食事は釜炊きにした秋田産の芹ご飯。生からすみと三重産の生青海苔が添えられる。
・八代産のザボンのような世界最大の柑橘の晩白柚(バンペイユ)とせとかのゼリー掛け
(晩白柚はさっぱりして香りもよく上品な酸味)
・ニッキを効かせた椿餅と薄茶(薄茶は小原春香園の春香の昔)

この日は大手術をした友人の快気祝いのためシャンパンで乾杯する。

好物の日本酒もかなり美味しい。

晩白柚(バンペイユ)のプレゼンテーション。人の顔みたいな大きさ・・

今回も茶味溢れる献立で大満足。ごちそうさまでした・・・

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食

五源大喜 2月【大阪市 昭和町】

昭和町にある表記の串揚げ店を貸切で訪問。予約の取れない人気店として有名でこの日も1年前の予約(現在も1年待ちとのこと)。昭和町駅から徒歩2分。30年以上続く繁盛老舗店で私も25年前くらいから定期的に訪問している。

お店は揚げ場を囲むカウンター12席のみ(最近減席したとのこと)。定刻一斉スタートで現在は17時からと19時半からの2回転制。この日はお任せで揚げていただく。

この日いただいた串カツは
鉄板の美味しさの「牛肉」、上品な「キス大葉巻き」、「帆立貝柱」、海老反りになった「車海老」、ふわふわクリーミーな「鱈白子」、炊き込んで味付けされた「竹の子」、醤油味で炊いた「こんにゃく」、名物の極太の「アスパラ」、「蟹爪」、柔らかなバター醤油味の「鮑」、「ネギまぐろ」、「しめじ」、水槽で泳ぎまくる「アマゴ」、ぽりぽり食感の「子持ち昆布」、サクサク食感の「蓮根」、毎回口を火傷する「餅」など・・・

夏は稚鮎も参戦する。。

車海老は特に好物。お酒もたっぷりいただいて一人5000円くらいの支払い。。また来年の予約を取って店を出る。

過去の五源大喜はこちら

大阪市阿倍野区昭和町1-9-21
06-6629-4576
営業時間 [月~土] 18:00~23:00
     [日・祝] 17:00~23:00

大阪市 昭和町 串料理