寿司

鮨 よし田 7月

仕事の帰りに幹部社員君と会社近くの表記の店で打ち合わせを兼ねて会食。遅掛けに伺っても地元客で満席の超繁盛店。最近はハイアットリージェンシホテルからの客も多いと聞き及ぶ。住之江区では一番良いネタを使用していると思われるお店。

おすすめのお任せコースは同じネタが2貫ずつ8種類で茶碗蒸しがついて5000円〜6000円くらい。一つのネタをそれぞれが違う味わいにして出してくれるのが特徴。サウスポーの店主が繰り出す小振りの寿司のファンはとても多く、下町特有の敷居の低さとともにこのブログを見て常連になる方も多いと言っておられた。この日のコースは6000円で私は苦手なマグロを外して頂く。

握りの扉は天然平目と縞鯵。平目は口に入れた瞬間ネットリとした舌触り。少し熟成がかかっているのであろうか旨味もかなり強い。うって代わって歯切れがよくさっぱりとした食味の縞鯵は醤油とポン酢で頂く。

続いての皿は大きな肝を載せたカワハギと剣先烏賊の上に北海道産雲丹を載せたもの。一つは塩で頂きもう一つは煮切りで頂く。どれもが王道の美味しさ。。。寿司だけでなく上ネタを使った様々なアテもあるので高級居酒屋として使う客も多い。

〆鯖を炙ってテラ昆布を載せたものと網代に編み込んだコハダ登場。この時期の不飽和脂肪酸たっぷりの青魚は血の巡りが良くなって元気が出る気がするので少し嬉しい。脂の良く乗ったのどぐろを昆布〆したものをさらに皮目を炙って握ったものは旨味が凝縮しすぎて飲み込むのがもったいないくらいの美味しさ。この寿司一貫だけで日本酒1合が飲めるような感じ。

この店の名物の太刀魚は皮目だけが炙られて提供される。鱸も皮目を炙って提供。脂のある魚は皮と身の間に旨味があり、そこに火入れする事で魚の持つ美味しささらに引き出す店主の才能に脱帽する。

次に出てくる貝のヒモ部分だけ先に登場。

京都府伊根産の鳥貝は分厚くて甘い身が特徴。新鮮なので特有の癖や臭みは皆無。岩手の陸前高田で獲れたイシカゲ貝は独特のコリコリした食感と甘味が特徴。復興のシンボルとして毎年この時期に旬を迎える。

最後に茶碗蒸しか赤出汁をいただいてフィニッシュ。

いつ伺っても食材にこだわりがありその時々の旬の魚をリーズナブルに提供されています。お店はネタがなくなり次第終了なので予約することをお薦めします。

大阪市住之江区東加賀屋3-16
06-6683-4084


カテゴリー 北加賀屋, 寿司 |

長居 松すし

JR長居駅徒歩1分、ラブホテル街にある表記の店を1人で訪問。鶴ケ丘駅前にも同名の名前があり、調べると大阪市内に「松寿司」もしくは「松すし」という名前の寿司店は25軒存在する。

こちらのお店は長居で50年以上続く地元密着の老舗店。以前にも何度か訪問した事はあるんだけど最近従来の店舗の横に立ち飲みを併設。そちらでも寿司メニューも頂く事が出来るので軽く飲むのにちょうどいい。寿司店の方はカウンタ−4席とテーブル席が8席、立ち呑み店は10人くらいは入店出来るような感じ。

寿司はほとんどのものが2貫で300円。お造りは盛り合わせは600円、スペシャル本マグロ大皿盛りは1000円。こちらのお店が秀逸なのはその他の居酒屋メニューの充実。。本マグロ大トロ500円、中トロ400円、鹿児島産の黒毛和牛の炙り、賀茂茄子の牛味噌添え、黒豚焼き味噌豆腐など・・・自家製の牛スジコロッケや剣先烏賊を使ったイカ明太などこだわりのものが廉価で食す事が出来る。

お酒の品揃えも豊富で芋焼酎は驚くくらい揃っている。日曜日の早い時間の訪問だけど常連のシニアの方々がいろいろな飲み物で自分の時間を楽しまれている。

生ビールと一緒に明石産の天然鯛の造り300円。今の時期は卵も落ちてイマイチの鯛が多いけど脂ののりも良くて炙った皮目も香ばしくてビックリ。山葵の代わりの柚子胡椒も秀逸。これは美味し過ぎてお代わりをしてしまう。

明石のタコと海老の握りを所望する。しっかりと酢の効いたパンチのあるシャリは麦焼酎にぴったり。海老は冷凍だけど高品質。

続いて香ばしく焼き込まれた鰻(1貫300円)と煮穴子、青森産の帆立の稚貝を所望する。特にどおって事はないけど立ち飲みで食べるレベルを遥かに超えている。

隣の爺さんはブリカマの塩焼きで日本酒を楽しみ、着物を着た中年の親父はコロッケとウインナーで芋焼酎を楽しまれている。お店はご夫婦2人と女性スタッフで切り盛り。

最後は卵入りの赤出汁(400円)でフィニッシュ。会計は3200円でした・・・酒好きにはとてもいいお店です・・

*夕方時間があったので公園でミニドローンを飛ばして一人遊び。。結構はまるな・・

 

お店のHPはこちら

大阪市住吉区長居東4-4-6
06-6691-3863
10:00~22:00
火曜日定休

長居松寿し寿司 / 長居駅鶴ケ丘駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 長居, 寿司 |

小好鮨 6月

梅田の会合の後でカッパ横丁にある大好きな表記の寿司店で一人飯。
ちょうど一組目のラッシュが終わって私1人で貸し切り状態。席数が少ないので普段は入店がかなり難しいお店。この日は約1年振りの訪問でお母さんに「刑務所でも入っとったんか〜」と聞かれる。長年こちらのお店に通っているけどノーゲストは始めてなのでゆっくりと食事をさせて頂く。お店はいびつな三角形でカウンターのみ12席。ワンボックスカーで食事をしているような感じだがその狭さが逆にいい。

本年80才になるご主人と77才のお母さんの2人で切り盛り。 こちらは今年で創業55年でご主人が22才の頃今はなき北新地の料亭「春奈」で働いていたときの写真と河豚調理免許がお店に飾られていて「この頃はよくモテたんだよ〜」というような話で盛り上がる。

最初に瓶ビール(此方の店では「冷やしビール」と呼ばれる)を頂いて名物の蝦夷鮑のお造りを頂く。塩のみが振られた鮑はコリコリで磯の香も強くて「ああ夏だな・・・」と感じる。ほろ苦い肝やヒモとビールの相性はとてもいい。これを食べると元気が出る気がする。

長崎産の赤貝の握りは超巨大。これも塩で食す。この店はいつも貝が充実。ご夫婦共々阪神ファンで試合中に阪神が得点するとご主人の携帯から「ポローン」と音が鳴る仕組み。

鱧は骨切りが荒いけど加齢のため目がかすむらしく、それはしようがない。。日本酒の白鹿本醸造を常温で頂く。お店はトイレもないし荷物を置く場所もないので要注意。外国人の客も多く客全員が俄(にわか)の通訳者になるのが面白い。ご主人のカタコト英語とフランス語もかなり笑える。

コリコリのツブ貝も初夏を感じさせるネタ。ご主人とお母さんのキャラが楽し過ぎてこの日も話が弾みまくる。3人で大声で笑いながら野球の話から大好きなプロレスの話、私もやっていたボクシングの話から日常生活の話などどうでもいいアホな事を皆でしゃべりながらとてもいい時間を過ごす。

「海老ちゃん」(此方の店では寿司はすべてちゃん付けで呼ばれる)はよく肥えた冷凍のブラックタイガー。昭和な感じがして個人的には大好き。お母さんが「男の人はみんな海老が好きやな〜」と突っ込まれる。

客がいないので話とともにお酒もすすみまくる。客が来ない事を理由にこの日は結局冷や酒を6杯頂いてしまう。蛸の胴びんと先っぽだけをアテでいただく・・・

瀬戸内海の赤雲丹をアテでいただいて最後に大きな穴子の握りでこの日はフィニッシュ。1人の時は長居しないでさっさと帰るんだけどこの日は2時間の滞在時間。この店で1人でカウンタ−に座っていると宇宙に漂っている気分になる。会いたい人に会ってしゃべって心の毒ともやもやが取れた気分。奥さんから「客も来ないし泊まっていけば」と言われたが丁寧にお断りして帰宅する。

相愛大学の食堂でいつも頂くカレー蕎麦280円にコロッケのトッピング。今日の出来は60点くらいだな・・・・

過去の小好鮨はこちら

大阪市北区芝田1-3-12
06-6372-5747
日曜と水曜休み


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