ダルーポ322 *初めていただく仔山羊のコース

友人に誘っていただき西宮の表記の老舗イタリアンを訪問。その時期の美味しいジビエを提供する店として関西圏では有名なお店。阪神西宮駅から西に徒歩5分の場所に位置する隠れ家のような庭のある一軒家。オープンして15年くらいになると言っておられた。

お店はキッチンの見えるカウンター席とテーブル席の合計10席でこじんまりした感じ。ご夫婦で切り盛りされていて入店した際にはシェフが仔山羊をすでに炭火で焼き始めておられた。

グラスシャンパンとともに前菜が提供される。ピカピカ光る関の真鯖の刺身。カットした後もアニキサス等の虫が身に入っていないかライトで何度もチェックされていた。ソースは青トマトをミキサーしたものをベースに調味されたもの。さっぱりしていてとても美味しい。

パンは自家製酵母のサワードウで食感はパリパリで小麦の味がしっかり感じられるもの。ここ最近いただいたパンで一番美味しいと思った。

毛蟹の身がたっぷり入ったカッペリーニ。トマトのソルベがてんこ盛りに乗せられる。夏らしいすっきりさっぱりした後味。

海鰻炭焼きは開かずにぶつ切りにされた状態で長時間炭火で火入れされる。日本料理では「蒲の穂焼き」というよく似た調理法があり、今でも東京日本橋の鰻店で提供されていると聞いたことがある。ソースはトマトとアクセントにバイマックル(タイ料理でよく使われる昆布みかんの葉)が使われる。

カウンター席から見ているとパチパチと音を立てて鰻の脂が炭に落ちて、そこで立ち上った煙と炎に炙られながら火入れされる。よくある養殖鰻と違って厚めの皮の中に身と脂と旨みと芳醇な香りが閉じ込められる。すっきりした味わいでくどさや重たさもなくて鰻の滋味だけが口に残る。

とうもろこしとアンズ茸(ジロール)のリゾット。とうもろこしがとても甘くて旬ならではの味わい。白ワインが進みまくる。

次に出てくるパスタは手で捻り込んで作ったもので一見うどんのよう。

山羊肉とマジョラム。オレガノのような繊細で甘い香りを纏いながら麺はシコシコ食感。ロゼワインと一緒にいただきました。

2時間半かけて炭火で焼いた仔山羊登場。焼きたてを塊のままでプレゼンテーション(写真は2人前)北海道産の月齢7ヶ月くらいのものを使用していると言っておられた。

銘々に盛り込まれて供される。この日は肋部分ともも肉の2種類。仔山羊は初めていただくんだけど脂分はほとんどなくて肉はかなり噛み応えがあり、濃くて深い味わいがある。噛めば噛むほど旨味が出るのでやめられなくなる。ラム肉と似て非なるものであることがわかった。

最後にももの骨の周りの肉を手づかみでいただく。赤ワインと一緒にいただくと多幸感に襲われる。

小さな山羊串もあとから供される。赤身部分と脂を交互に混ぜ込んでいてとても美味しい。

最後にコンソメ仕立ての山羊汁。塩分濃度は限りなく低く、山羊の旨みのみを引き出した完璧な出来栄えのコンソメスープに感動。想像しがちな癖や匂いは全くない。マリアナ海溝のような深遠な世界に引き込まれる。

山羊のチーズを使ったジェラートとパイナップルの冷たいスープ。焼いたいちじくの葉の香りも一緒に添えられる。

小さなお菓子とエスプレッソでフィニッシュ。

お酒もたくさんいただきました。また近いうちに食べたいと思いました。。いい体験をさせていただきました。秋からは鹿肉が始まるそうです。

兵庫県西宮市産所町3-22
0798-22-9744
18:00〜24:00
定休日:毎週月曜日・第1日曜日

イタリアン 神戸市

味香苑(みかえん)2号店 *三宮の人気羊串店

三宮の表記の人気中華(東北)料理店を友人と訪問。2号店の道を挟んだ向かえに1号店あり。神戸サウナの東南くらいの場所に位置する。羊串焼きが有名でコスパもいいのでいつも満席状態。

かなりの数のメニューがあってどれも特徴的。ウイグル自治区にトリップしたかのような普段いただかない料理もたくさんあった。
空芯菜炒めは穏やかな味付けで皿に水分が残らない完璧な炒め。水餃子はとてもジューシーで皮ももちもち。大きな焼き餃子が秀逸で具はニラと炒めた卵のみ。するすると際限なく食べることができるような軽さ。イカの炒めの野菜の火入れに感心する。炒めすぎず、加熱しているんだけど生のようなシャキシャキ感が残る。炒め物の技術はかなり凄い。

クミンシードがしっかりかかった羊串登場。赤い香辛料の入った粉をたっぷりとまとわせていただく。見た目よりも辛くはない。口の中で旨みたっぷりの羊の脂が迸る。高タンパク低カロリーで体に良さそう。ごちそうさまでした。

神戸市中央区北長狭通2-10-12 4F
078-321-0658

中華料理 神戸市

香辛薬麺 *尼崎の担々麺専門店

尼崎にある表記の担々麺の専門店を訪問。お店は国道2号線沿いにありコインパーキングは横にある。ランチタイムはいつも行列ができる人気店。

囲碁将棋会館跡の名残を残した昭和な外観がとても素敵。店の外にある券売機で食券の購入。店内は厨房を囲むステンレスを基調としたカウンターテーブルがかっこいい。外国人スタッフ2名と日本人スタッフ2名で運営。店内はヒップホップな空気があってかなりいけてる感じ。

こちらのお店は32種類のスパイスをミックスさせた「スパイス担々麺」が有名。
メニューは以下の4種の担担麺
・ノーマルな担担麺
・濃厚担担麺(マイルド&スパイシー)
・13スパイスカレー担担麺
・マグロ節スープの担担麺(30食限定)

全ての「スパイス担々麺」は辛さが無しから11段階、しびれも無しから10段階まで選ぶことが出来る。子供でも食べることができるのが嬉しい。今回は初めてなので「13スパイスカレー担担麺」の辛さ2シビレ2で注文する。

温玉、肉ミソ、パクチーなどのトッピングやスパイス唐揚げ、スパイス水餃子などのサイドメニューもある。

カウンターの上には食べ方マニュアルがあり、待っている時間で学習する。

しばらくして着丼。とても印象的なビジュアルにびっくり。麺の上には神戸ポークを使用した肉味噌、水菜、カレーやクミンの粉を含む32種のスパイス、柴漬け、角切りの淡路島産玉葱、インド産カシューナッツ、自家製ラー油などが盛り込まれる。食べ方マニュアル通り最初にレンゲと箸で30秒くらい全体をかき混ぜる。

食べ応えのある太めの麺はもちもち食感。一口いただくとマイルドさと辛さと痺れのスパイシー感が舌を襲う。挽肉の食感とナッツの香り、しば漬けのアクセントが秀逸。温玉を入れるとまろやかになる。

途中で昆布酢、オレンジ酢、エキゾチック酢の3種のお酢で味変する。より複雑に、味が深くなってびっくり。麺を食べ終わった後に一口量のダイブ飯を投入。底に残った具とオイルと混ざり合っていい締めとなる。一見ジャンクなんだけど色々な味が曼荼羅のように混ざり合って食事としてはかなり満足度が高いと思った。ごちそうさまでした。

尼崎市昭和通4-124
11:30〜15:00 / 18:00〜21:45
月曜日定休*日曜日は昼営業のみ

麺料理 兵庫県