両判や

30年前自身で包丁を持って料理を作っていた。友人のすすめで茶道を始める。お店の近くに男性のいい先生がいるという事で入門。お茶の頂き方点て方だけではなくて玄関の入り方や挨拶の仕方、人の誉め方まであらゆる事を教えていただき周りの先輩方も優しかったので10年くらい習った。いろんなお茶会にも連れて行ってくれた優しかった先生も5年くらい前にお亡くなりになった・・・その茶道教室で一緒に習っていた方が某料亭の料理長で独立され北加賀屋で食材にこだわりまくった割烹をされこの度、帝塚山に移転されたということで久しぶりに訪問する。

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料理はアラカルトが中心なんだけど5000円くらいのコース料理もある。この日はお任せで適当に作っていただく。お店は白を基調としたモダンな綺麗な感じでカウンター3席とテーブル席が16席。最初の先付けは薄い豆の煮浸し、筍の木の芽味噌田楽、黒胡麻豆腐、ホタルイカ、河豚皮。。。ツンとしすぎず食い味が効いたいい座付きである。

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冷蔵庫から出てきた木箱のネタケースにはピカピカの鯖、大きな細魚、赤貝に脂ののったトロ、河豚白子に雲丹・・・ため息の出るような美しさ

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日本酒もたくさん取り揃えておられるがワインの充実もいい。この日はシャルドネの濃いめのものを所望する。

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昼間は1000円のお弁当やミニ懐石のようなものもあるのでとても利用しやすいと思う。

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お造りは鯖、雲丹、河豚、赤貝、トロの盛り合わせ(写真は2人前)どれもが上質で非の打ち所なし・・

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フライパンを使って仕上げる天然鯛のソテー。。ゴーヤとアスパラと一寸豆の取り合わせ。この日選んだワインにぴったりのものを作っていただく。

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ここで揚げ物登場。天つゆと塩で頂く。見た目は普通の串カツみたいだが中身が全く異なる和風の上質なものとなっている。すべて一仕事したもので海老は当然活車エビを使用。野蒜などの春野菜の天ぷらもかなりおいしい。

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ふぐの白子の串カツも死ぬほど美味しい。。シャルドネとドンピシャのマリアージュを見せる。。

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黒毛和牛のステーキに筍のソテーをのせたもの。ソースは人参のおろしたものとパイナップルで作った甘口のソースの二種。。お酒もワインもたくさん頂きながら目の前で店主の包丁さばきを見ながら楽しく頂きました。。価格もかなり良心的。。。和食店として使ってる食材も技術も界隈ではナンバーワンだと思う。。予約の取れない店になるので早いうちに行くのがお薦め。

大阪府大阪市住吉区帝塚山中1-3-2-104 帝塚山タワープラザ
06-6615-9346

両判や割烹・小料理 / 姫松駅帝塚山三丁目駅帝塚山駅

夜総合点★★★★ 4.0


カテゴリー 帝塚山, 姫松, 和食 |

天ぷら屋 夢二

駅前第3ビルにあるカウンター10席だけの天ぷらのお店。梅田のど真ん中なんだけどビル全体が閉鎖立地のために有名店でもランチタイムは行列ができるほどではない。ヒマそうな店はガラガラで飲食店経営の難しさを感じる。こちらは店名も店構えも歴史を感じさせるお店。

小料理屋さん風の店内でランチタイムは天丼と天ぷら定食の2ライン。天丼は第1ビルの「かえん」さんが有名だけど特にどうってない。この日は海鮮天丼1080円を所望する。

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出てきた天丼は甘辛系のタレがかかっていて御飯の蒸気のせいか少しべたっとした感じ。しかし東京で天丼をいただくと有名店でもこんな感じ。
天ぷらはミディアムにあげられた紋甲烏賊、結構分厚めの穴子、帆立貝柱、鮮度がいい鰯、さつま芋、三度豆、そんなに大きくはない海老。。質は決して悪くはないがこの地域ではこの価格帯がランチとしては難しいのであろう。

みそ汁はよく出来たものであるが違いがわかる人は少ないであろう。飲食店ビジネスは立地だなとつくづく思う今日この頃である。

大阪市北区梅田1-1-3大阪駅前第3ビル B2F
06-6452-2777
営業時間 11:00-15:00、17:00-21:00(祝日はは11:30から)
定休日 日

天ぷら 夢二天ぷら / 東梅田駅北新地駅梅田駅(阪神)

昼総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 梅田/JR大阪, 天ぷら |

大和

僕は20代の頃は木津卸売市場に毎日仕入れに行っていた。5時前に起きて軽トラに乗っていくんだけどその帰りに朝食でしょっちゅう行ってたうどん屋さん。当時のご主人は上田実さんといって割烹出身で食材にこだわりまくりながら高いけどおいしいうどんを作りまくっていた。。いつも食材自慢をしながらうどんを作っていた。。

天ぷらの入ったカレーうどんが名物で鼻からうどんが出そうなボリューム感に堪能した記憶がある。そのご子息が当時2人いたけどどちらかが跡を継いだんだと思う。ご主人は日本橋で「難波亭本店」という名前でお店を今でもされてると思う。しゃぶしゃぶうどんが絶品。。。

10年くらい前に市場が改装されて路面に場所が変わってからも大繁盛。昼前にはいつも大行列。「このお店も立派になりはったなあ」と近くを通ったときにこの行列を見るたびに思ったものである。今日たまたま気になる食材があったので市場に行ったところ朝の8時でちょうどお店がすいていたので数年ぶりに入店する。この店の行列は10人で45分が目安。並んでいるときに注文を聞いてくれるので入店すれば早く出てくる。

価格は数十年前とほとんど変わっていない・・・昔もよく食べたこの店のシンボルとも言える「海老天ぷらカレーうどん」1580円を所望する。若いときは白い御飯も一緒にいただいたがこの日はうどんだけにする。

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4人掛けテーブルが2つと2人掛けテーブルが2つの12席。忙しいときは当然相席。店はかなり狭い。店主一人と超高齢となった女将さん。。。いまだに現役で働かれているのには頭が下がる。出てきたカレーうどんは昔とは器も変わって備前のもの。かなり重厚な感じでビジュアルもいい。

大きくそびえ立つ海老天とアスパラガス。昔よりもボリュームが上がっているのに驚く。スパイス感があり片栗でとろみをつけたカレールーの味も昔と全く変わらず。。甘くて辛くてしっかりとした味がいい。かなり大振りの海老天はカレーに浸かっていないものとどっぷり浸かっているもので食感が異なるのがいい。海老のサイズも大きくて薄衣でカリッとした仕上げ。。文句のつけようなし。

かなり上質のホタテ貝柱の天ぷら、茄子の天ぷら、霜降り黒毛和牛もどっさり入る。和牛独特のええ味が出汁にしみ込んでかなり美味しい。あと蓮根のカリカリの天ぷらに大黒シメジとししとう。大量の貝割れと葱がいい仕事をする。茹でたての麺は柔らかめだけどモチモチして適度なコシもありカレーうどんにドンピシャ。量もしっかりとあって嬉しい。

普通はこれだけ繁盛したら食材の質を落としたりオペレーションの軽減で手を抜くと言うか作業の効率を図るはずなのに全くそんな気配はみじんもない・・・逆に昔よりも美味しくなっているかもしれない。。

ボリューム、カロリーは相当なものでこの店の天カレーを完食できたら体調のいい証拠と自分では決めている。この日もはち切れそうになりながらなんとか最後まで食べることが出来た・・・この和牛を使った肉巻定食もおすすめ。出汁巻の中に大量の肉が入っている。。。次はいつ来ることが出来るだろう。。

大阪市浪速区敷津東2-2-8木津卸売市場
tel06-6632-0494
営業時間05:00-14:00
定休日日曜・祝日


カテゴリー 大国町, 麺料理 |