あびこにある表記の店をボランティア団体の友人6人で訪問。地下鉄の駅から徒歩7分で決していい立地ではないけど界隈では行列のできる人気店。突出しは自家農園でつくる生野菜の盛り合わせ。
前菜はよだれ鶏650円(写真は2人前)。柔らかく茹がいた鶏肉を冷やしてスライスしたものにゴマだれやピーナッツ、香辛料や薬味が入った甘くて辛いソースがかかる。下処理にひと手間かかっている為に高級店の味わい。
黒酢の酢豚700円(写真は2人前)も豚肉が丁寧に処理されているせいかとても味わい深い。使われている野菜の味わいが突き抜けていい。
水餃子(3つ270円)は醤油と八角を煮詰めた「黒ダレ」、中国の「紅酢」、酢醤油をつけて頂く。もっとモチモチしているかなと思ったがかなり普通。
空芯菜の炒めに海鮮を入れてもらったけどそれが冷凍物で残念な味わい。
甲烏賊の唐揚げ四川香味ソース700円(写真は2人前)で使用する烏賊はとてもいい味わい。火入れも完璧でレモンサワーにとても良くあう。
油淋鶏650円(写真は2人前)は甘酢ソースの塩梅がとてもいい。鶏肉もとても味わい深い。ありがちなブラジル産の水臭いものとの異なりは食せば判る。
こちらのお店のシグニチャーメニューの麻婆豆腐は日本人向け850円と本場四川仕様の極痺麻辣豆腐1280円の2種類がある。最初に登場が麻婆豆腐。辛さは5段階で2.5。痺れは5段階で2くらいと店内に表記されていた。豆腐は焼いたものを仕様。山椒は四川省から取り寄せらしい。豆板醤はもとより香辣醤の旨味とコクも強くていくらでも食せるバランスのいい食味。
麻辣豆腐はあとから花山椒がきりきりと効いてきて鼻の穴にばーんと刺激がきて下垂体を刺激する。辛さは5段階で5。痺れは5段階で4とのこと。豆腐と唐辛子に漬け込まれたオイルが分子間相互作用を起こして大脳に対比効果を植え付ける。舌の上の辛味受容体のTRPV1のチャンネルが音をたてて開くのが感じ取れ、同時に頭皮の汗腺がパチパチ開いて汗が滲み出るのも判る。
蟹と海鮮の贅沢焼き飯1080円は蟹のほぐし身がたくさん入ってとても豪華な感じ。
お店の方お薦めの黒焼き飯は中国のたまり醤油を使用した濃厚で塩っからい塩梅。こういった焼き飯が好きな人にはたまらないであろう商品。何を食してもワンランク上の仕上がりで大衆中華なんだけど味わい深い。
隣には同じ経営のイタリアンバルも併設しており中華とイタリアンのコラボも楽しめる希有なお店。今回はなんといっても麻婆豆腐が秀逸でした。
先日梅田の小劇場で見た仲代達矢さん主演の「海辺のリア」は登場人物わずか5人で舞台を見ているよう。84才で認知症の老人役の仲代達矢の長廻しのセリフで見せる演技に圧倒される。一切セリフのない小林薫は醸し出す雰囲気が強烈だったな。
大阪市住吉区苅田5-6-5
電話:06-6655-0616
定休日:月曜日