昔からお世話になっている歯科医院が西梅田から北新地本通に移転。歯のメンテナンスのあと表記の店で昼食をとる。
場所は北新地船大工通りの相互タクシーの乗り場から四ツ橋の方に少し行った北側のビル(谷安ビル)の1階。
北新地らしいシュッとしたファザードで落ち着いた雰囲気。生成りの暖簾を潜って店内にはいると木目調で広々とした店内は瀟洒な小料理屋の体。BGMには静かなジャズが流れる。昼は巻寿司のついたセットメニューが人気。
こちらの蕎麦店は個人的に北新地でナンバーワンと思う。食材のクオリティーが全般的に高く、蕎麦以外のアテもワンランク上の美味しさで居酒屋のような使い方も出来てとても便利。
名物はカレー蕎麦。この日もそれを楽しみに足を向ける。店内のカレー蕎麦注文率も高い。小海老の天ぷらの入りの蕎麦もお薦め。夜に頂くときはいつもこの小海老天蕎麦を所望する。
しかしながらこの日はメニューに季節メニューでサロマ産の牡蠣蕎麦1800円を発見したのでそちらを迷わず注文。
注文すると最初に巻寿司が運ばれる。この真ん中に大きな玉子が入った巻寿司もこちらの名物で夜は海老天の入った巻寿司も美味しい。かなり上質な海苔を使っているのであろう歯触りと香りが際立っていい。
運ばれてきた蕎麦の中には小振りの牡蠣が15個くらい入る。しっかりと下処理されているため身はとても美しい。サロマ湖の牡蠣は11月頃から2月までの販売なのでまさに名残の牡蠣である。1年牡蠣と推察されるがサロマ湖産らしい凝縮した旨味が口の中に迸る。臭み等は全くない。過去に地元の方が美味しいのは小粒の1年牡蠣と言っておられたのを思い出す。
琴線の整った蕎麦は味わい深く、牡蠣のエキスが染み出た出汁が絶品ですべて飲み干してしまう。ラーメン用語で言えば「ウマ汁」といったところか。たまに繁盛ラーメン屋でスープを全部飲み干して丼をひっくり返して帰る客を見ることがあるが何かの儀式であろうか。。。
こちらのお店での食事はすべてが上質でとてもいい時間を過ごすことが出来る。
盛りそばを注文した客のそば湯は濃いのと薄いののどちらかを選ぶことが出来る。黙って見ていると濃いのを頼む客と薄いのを頼む客は約半々のような感じ。人の好みっていろいろだなと感じる。夏の冷やしカレー蕎麦も有名。次の用事があったのでそそくさと店を出る。
大阪市北区堂島1-3-4 谷安ビル 1F
電話: 06-6348-5558
11:30~14:00
18:00~26:00
そば処 とき (そば(蕎麦) / 北新地駅、大江橋駅、西梅田駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5